前回ラストの衝撃…。
グランマ(萬田久子)倒れる!!??
それってつまり、主人公の死!!??を、終盤も終盤で予感させたその瞬間…。通常のドラマなら、主人公が死ぬわけないだろ!大袈裟なクライマックス感出すんじゃないよ!!そもそも唐突すぎんだろ!!!と、悪態の一つや二つ、ついてもおかしくない自分なわけですが(いつもの視聴態度ひどい)、今作『グランマの憂鬱』なら、さもありなん!と思わせる、このドラマの特異性ですよ。
いや、むしろ、さもありなん!どころか、主人公が死ぬわけない?大袈裟なクライマックス?唐突過ぎる?そのどれもを、“主人公がグランマだから…”つまり、“主人公がお婆ちゃんだから…”(言い方!)で、すべてを納得させてしまう、このドラマの説得力!すさまじさですよ!!!(にしても言い方!)
うん、そうはいっても、そこで重要なのは、いくらグランマ=お婆ちゃんだからつったって「ああいう歳のとり方をしたい…」と劇中でも、その外でも(パブリックイメージ)言わせることに成功している、萬田久子さんがグランマを演じているもんだから、いくら“主人公の死”を予感させたとしても、ちっとも悲壮感を感じさせない…むしろ、グランマの人生の、そのクライマックスは、“どんな生き方をするんだろう?”という希望が見える!ってことなのですよ!!
っというわけで、ついに最終回となる『グランマの憂鬱』のラインナップはというと…(急に)?
・亜子ちゃん(加藤柚凪)、ハムスターを欲しがる!
・夢二(金子昇)と竹郎(神尾佑)が引き取った“あの子”と母の行方(※第5話参照)
・グランマ倒れる!?一体どうなる!?
・トオルさん、遂に登場!!
の4本立て!!
信じてた!『グランマの憂鬱』スタッフ!!
まず「亜子ちゃん、ハムスターを欲しがる!」は、あまりにもノンキ過ぎるので、一旦置いておくとして(おい!)、第5話で衝撃的な結末を迎えといて、そこからまったくもって音沙汰がなかったあの続き…。百目鬼(どうめき)村へ引っ越してきた、実母(小島藤子)と継父からネグレクトを受けていた愛魅ちゃん(永尾柚乃)…なんだけど、夢二と竹郎に引き取られ、村民みんなで育てましたとさ…(完)という、(完)の雰囲気ぷんぷんだったあのエピソードの続きが、最終回、ちゃんと展開されます!!一安心!!!
だって、あんなラスト(血縁のない子どもを村が引き取るんだよ?どういう結末やねん!!じゃん)の、あの続きを、描かない…とはさすがに思ってはなかったんだけど、あれから2話ほど、何も音沙汰がなかったもんだから内心ヒヤヒヤ…いいや、村が引き取ったんだから、きっとあの子にも素敵な未来が待ってるはずだよ…そうだよ!視聴者に希望の未来を想像させる、あれは、そういうラストだったんだよ☆…って、無理矢理、意地でも、自分で咀嚼(そしゃく)しようとした時期もありましたが(無理矢理すぎ)ホントに、良かったです!!!信じてた!『グランマの憂鬱』スタッフ!!
っというわけで、愛魅ちゃんのその後は?血のつながった実母との関係は?が、これがもう、散々待たされた甲斐がありました!てな展開で、グランマのいつもの“喝”も炸裂しまくって、ラストエピソードらしい素敵な“本当の結末”が待ち受けていますので、どうぞお楽しみに!
単身赴任中のトオルさんがついに登場!!
で、次の、「グランマ倒れる!?一体どうなる!?」なんだけど、それはそのまんま、だから、次に進むとして(おい!)、第1話からずっと匂わせてた…出るの?出ないの?誰なの?一体誰なの?いやむしろ存在するの?とすら思わせていた、あの!トオルさんが!!ついに!ついに登場します!!え?「はぁ?トオルさん?」じゃないですよ!!そこのあなた!(誰だよ)あの、トオルさんですよ!?(誰と会話してんの?)そう、由真さん(足立梨花)の旦那さんであり、亜子ちゃんのパパであり、グランマの息子でもある、あの、横浜に単身赴任中のトオルさんが!!登場します!!
それがまた、トオルさん=高橋光臣さんなもんで、超男前&気品高めという、グランマの息子(萬田久子さんの息子と言ってもいい)として、とてつもなくぴったりなのです!!…うん、だけど、それはそうなんだけど、思いのほか、すごくノンキに登場するので、なんでそんなにノンキなん?という導入から、最終的には、こちらもこちらですごくほっこりなエピソードへと昇華されていくので、お見逃しなく!!
グランマなりの“憂鬱”の捉え方…生き方のヒント
で、で、で、肝心の(肝心なのか?)「亜子ちゃん、ハムスターを欲しがる!」は、最終回の要「グランマ倒れる!?一体どうなる!?」と対になって、ハムスター(=生)と、グランマ倒れる!(=死)を鮮やかに浮かび上がらせるという構図。グランマのバディが亜子ちゃんという少女であることが最終回のここへきて特に生きる形になって、この「グランマの憂鬱」、ひいてはこの「土ドラ」という枠でしか描けない、壮大でありながら、激渋で、だけど誰の身にも共感できる、リアリティたっぷりのラストを迎えるのです!!そして、タイトルにもある、グランマなりの“憂鬱”の捉え方…生き方のヒントも明かされたり…。
うん、そう!つまりは、最後の最後までグランマの“喝”は裏切りません!!!お見逃しなく!!