“最終回前”の第7話…。

最終回前のお話って、クライマックスに向けての種まきだったり、これまでできなかったお話をラス前にあえてやってみたり…と、ホップ・ステップ・ジャンプで言うところの“踏み込み”のとこ…?(意味わからん)、うん、つまり、比較的“おとなしめなお話”が多い印象(僕調べ)なんだけどさ、この『グランマの憂鬱』、最終回前は、なんと…

“グランマ・アベンジャーズ”集結!!!!!

笑!!!

こんなお話、序盤とか中盤に持ってくると濃すぎるし、面食らうし、ちょっと引いちゃう(おい!)んだけど、最終回の前までくると、もう『グランマの憂鬱』とはどんなドラマなのか、視聴者はわかりにわかりきってるし、わかりきってるからこそ、いい意味での安心感、悪い意味でのマンネリ感も出てきちゃうわけだけど、それをわかってのことなのかなんなのか、最終回前に、“グランマ・アベンジャーズ”集結!!とは、ホントにさすが!としか言いようがありません。キャッチーが過ぎます!視聴者を最後の最後まで楽しませることに全力の今作に、改めて脱帽です。

って、んなことより、なにより、“グランマ・アベンジャーズ”って、なんやねん!ですよね。はい、“グランマ・アベンジャーズ”とは、そのメンバーとは…。

迷子の子ども(亜子ちゃん:加藤柚凪)にも容赦ないピンヒールのユキちゃん(小柳ルミ子)、泣き止まない赤ちゃんを迷惑がる男に対し最上級のイヤミを炸裂させる和装のしーちゃん(梅沢昌代)、子ども(これも亜子ちゃん)に“おじいちゃん”と間違えられるもビクともしないダンディズムなケイちゃん(今陽子)…そして、喝!!!のグランマ(萬田久子)(グランマだけ紹介雑過ぎ…)。

小柳ルミ子に、梅沢昌代に、今陽子に、萬田久子(呼び捨て失礼)って、このメンバーを“グランマ・アベンジャーズ”と呼ばずに、なんと呼ぶ!!!???画的に、キャラ的に、インパクトが抜群すぎる最終回前の第7話って、これはもう、ワクワクしかしないでしょう?あぁもう次は最終回か…って、感傷に浸るどころの騒ぎじゃないでしょう?このメンバーがこの段階で登場したら、こっからもう1シーズンいけるでしょ?というほどの濃厚さ…。

第7話のラスト…まさかまさかの“兆候”を見せて…

うん、とはいえ、この画、このキャラ、このインパクト!!でありながら、そうはいってもこの第7話、“視聴後感”はとてつもなくしっとり…いつも以上にハートウォーミング…な仕上がりなもんですから、そのギャップを、今回はぜひ堪能してください…。

っと、そんな“グランマ・アベンジャーズ”集結!!な第7話のあらすじはといいますと…。グランマの学生時代の友人・アキちゃん(榊原るみ)が亡くなったという報せが入り、お焼香をあげにグランマは東京へ向かうのだけど、アキちゃんの旦那さん(秋野太作)がとてつもない偏屈じいさんで…という物語。そこから、妻を亡くした“おじいさん”の強がりと弱さ、そして、それと対比するように、自立しまくって生きる“強すぎるおばあちゃんたち”=“グランマ・アベンジャーズ”を描き出すという見事な構成。しかも、グランマのみを賞賛するようなお話には決して持っていかず、冒頭に“由真(足立梨花)のぬか漬け”という渋い小道具と、“グランマ、スマホ忘れる”というおっちょこちょいを挟んで、終盤に描かれる“グランマのこれまでの成長”のようなものを、会話劇の中でさりげなく浮かび上がらせる…という、深み満載の展開。

ここまでを見てきた視聴者にとっては、グランマの意外な一面、そしてそれを垣間見るからこそ、グランマのさらなる人間性の豊かさを知ることができる…という、まさに、最終回前に描くにふさわしい物語!!!(冒頭なんだったんだよ)なので、今回も、お見逃しなく!!

で、で、で、そっから、なんですよ。この『グランマの憂鬱』というドラマは、一体どんな終わりに向かうんだろう?とずっと気になってたんですが、この第7話のラスト…まさかまさかの“兆候”を見せて、次回、とんでもないとこに踏み込んだお話になりそうです!!ヒントはグランマが“グランマ”であること!!!(…わかりにくすぎ)。

もっとわかりやすく言うと、ここまで“老いること”についても描いてきたこの作品ですが、その先、究極の“その先”を描こうとしたドラマ、あったでしょうか??というところでしょうか?(でしょうか?じゃねーよ)とにもかくにも、今週は“グランマ・アベンジャーズ”にくぎづけになってたら、ラストとんでもない爆弾が投下されて、次回の最終回、絶対、絶対見逃せなくなること、間違いなし!!必見です!!!