え??これ、『さくらの親子丼』でしたっけ??というほどの深刻すぎる第5話!!!
うん、まあ、いくら同枠で放送されていた名作とはいえ、急に『さくらの親子丼』を持ち出されても、え??と思う方もいるかと思いますので、ちょっとだけ解説しますと、『さくらの親子丼』ってのは、この「土ドラ枠」で3シリーズにわたって制作された、真矢ミキさん演じる主人公さくらが、行き場をなくした子どもたちを、”親子丼”=”食べること”によって笑顔にしていくハートウォーミングドラマ…。まあ、つまり、さまざまな家庭環境で育った子どもたちを、主人公が救っていく!!って、そんな話。
で、その“さまざまな家庭環境”ってのが、それがまた毎回深刻で、“親子丼”レベルで解決できんのかよ!?っていう深刻っぷりなんだけど(とはいえ、そこをさくらというゴッド・オブ・ハートウォーミングの手によって丁寧に丁寧に解決していくからこそ、3シリーズまで続く人気作なんだけど…そんな『さくらの親子丼』はFODにて配信中!…しっかり宣伝)、まさか、この『グランマの憂鬱』で、“憂鬱”どころの騒ぎじゃない、『さくらの親子丼』ばりの、とんでもなく深刻な、家族、親子の物語が展開されようとはね…。
第5話はまさにターニングポイント!絶対に、見逃したらいけません
だって今回のテーマ…
「家族になれない愛しあう二人」と「家族なのに愛しあえない親子」
ですよ??(※注・僕解釈)
で、公式にもあるように、まさに、
「多様性の時代―家族のかたちを考える、百目鬼村の新しいファミリーストーリー!」
っというわけで、今回はあまりに深刻で、いつものようにふざけちゃいられない(いつもは何なんだよ!)ってのと、公式のあらすじをのぞいても、あんまりネタバレしちゃいけないっぽいので、キーポイントを3つに分けて、みなさんが万全の状態で第5話にのぞめるようにします!!
①村民が集うレストラン「夢竹」夢二&竹郎の関係
前回らへんの二人の様子…夢二(金子昇)と竹郎(神尾佑)の、穏やかなやりとりから薄々察しはついていましたが、この第5話で、二人の関係性とは?二人が百目鬼村にやって来た理由とは?そして、なぜこの場所でレストランを開業したのか?という、その“事情”が描かれます。
これがまた繊細かつ深刻な物語なんです。あんまり言えないんだけど、その“事情”を描くために用意された“二人の試練”が辛いのせつないのなんの。見てるこっちが心折れそうになるんだけど、そこは『グランマの憂鬱』。
さすがのグランマ(萬田久子)で、いつも以上に村民&視聴者の精神的支柱になってくれます。特に、“二人の事情”を知ったときのグランマの反応と、“二人の試練”に向けて送った喝!は、その深刻さのすべてが救われるような思いになります。そんなグランマの“反応”と“喝”とは??注目です。
②前回の“村描写”との対比
前回の第4話では、かけ落ちして、村に出戻ってきたことによる大騒動…という、“村”の狭いコミュニティだからこその、ある意味ネガティブな側面を描いていきましたが、今回はそれをひっくり返したような、“村”という狭いコミュニティだからこそ、人と人との触れ合いが多い“村”だからこその、ポジティブな一面を描いていきます。今回のお話が導き出す“ある着地点”っていうのが、一歩間違えば絵空事になってしまうようなものだし、簡単には受け入れられない人もいる…かもしれないんだけど、前回のようなネガティブな側面も描いているからこそ、より視聴者が納得させられる(だって両面あるのが普通じゃないですか)、そして何よりリアリティをもって、このドラマらしい着地点を見つけ出すのです。
だからといって、それは決して単純なハッピーエンドというわけではなく、相当に覚悟のいる着地点なんです…。さて、今回のドラマはどのように転がって、最終的にどういう着地点をみつけるのか?この第5話はもちろんのこと、ドラマ全体を通して見守っていきたくなるような仕上がりになっています!
③事情を抱えた“ある親子”をグランマが救う!?
で、肝心の今回の導入部ってのが、“ある親子”が百目鬼村へ引っ越してきた…ってところから始まるんだけど…。これまで「娘がスマホ中毒!なんとかして!?」(第2話)や、「妻が色ボケ!なんとかして!?」(第3話)、「子どもたちが眠れなくなった!なんとかして!?」(第4話)と、回を追うごとに、その導入部(=グランマへの相談事)が“いい加減にしろ!”感強めになってきたわけですが、今回は、なんと、その導入部が“なし”!!!もうそこから “嫌な予感”が漂いまくります。
そして、その“ある親子”の様子ってのが、登場から、なんだかおかしい…。シーンを重ねるごとにおかしい…。それがどんどんエスカレートしていって、決定的となったとき…、①の“夢二と竹郎の関係”がクロスして、②の覚悟の“着地点”へとドラマは進んでいくのです…。
うーん、とにかく、あんまり解説しちゃうと面白くないので、第5話はまさにターニングポイントです!絶対に、絶対に見逃したらいけませんよ!!