『あなたがしてくれなくても』第3話完全版
吉野みち（奈緒）は、夫・陽一（永山瑛太）から花束をプレゼントされ、2年ぶりに体を求められたことに高揚感を感じていた。だが、心のどこかで不安を感じるみち。
あくる日、みちは、後輩・北原華（武田玲奈）に「男性が突然プレゼントをくれる時は、どういう時？」と尋ねる。華から「見返りがほしい、後ろめたい時」と返されたみちは、陽一に何か後ろめたいことがあるのかと、ますます不安を募らせていた。
＜ドラマ『あなたがしてくれなくても』これまでのあらすじ完全版＞
帰宅途中、偶然、上司・新名誠（岩田剛典）と一緒になったみちは、プレゼントのことを聞いてみる。「それは愛情表現だよ。大切な人を喜ばせたいっていう」と返す新名。
その言葉に安心感を覚えたみちは、セックスレスにも進展があったことを新名に報告。微笑みながら「おめでとう」と告げる新名だが、みちはその表情にかげりがあることに気づき…。
一方、陽一が働くカフェは、三島の接客が評判になって繁盛しはじめていた。
以前よりいい働きぶりを見せる陽一に「お前、なんか変わったよな」というオーナーの高坂仁（宇野祥平）。その陽一の視線は、2人の会話を聞いていた三島結衣花（さとうほなみ）と交わる。
あの日、みちを求めたものの最後までできなかったことが不安な陽一にも、みちに対する複雑な思いがあった。
新名の妻・楓（田中みな実）は、自分がコーディネートを担当してから実売率をあげられていないことに悩んでいた。
編集長・川上圭子（MEGUMI）は、そんな楓に、責任はすべて編集長にある、と言うと、「楓はさ、自分だけが必死に仕事やってると思ってるでしょ。それじゃあ、誰もついてこないよ」と告げた。
ある夜、目を覚ました新名がリビングにやってくると、仕事をしたまま眠ってしまった楓の姿が。冷蔵庫を開けると、新名が作った料理はそのまま残っていた。
ふっと笑い、それを食べ始める新名。
あくる日、みちは、新名が体調不良で会社を休んだことを知る。
心配になり、SNSで新名にメッセージを送るみち。すると新名は、「ズル休み」と返す。しばらく新名とやりとりをしていたみちは、自分も午後から休みをとって、新名に付き合うことにした。
川沿いの遊歩道でみちと待ち合わせた新名は、結婚記念日のときのことを話す。楓に急な仕事が入ったためディナーに間に合わなかったこと、用意していた花束を渡せなかったことを話すと、妻に自分の気持ちを伝えたが上手くいかなかった、とこぼした。
みちは、そんな新名に、自分も同じだと返す。セックスさえすれば満たされると思っていたが陽一の気持ちがそこにはない気がした、と言うのだ。
みちへの思いを伝えようとしたものの思いとどまった新名は、彼女を水族館に誘った。
子どものようにはしゃぐみちを、優しい目で見つめる新名。
カフェの閉店後、片付けをしていた陽一は、グラスを落として割ってしまう。その破片が飛び散り、足を切ってしまう三島結衣花（さとうほなみ）。
陽一は、慌てて手当をするが、絆創膏を貼り終えても三島の足を離さず、そこで彼女とセックスをしてしまう。
みちは、新名の車で家の近くまで送ってもらう。が、ドアを開けて降りようとするみちを呼び止めた新名は、彼女にキス。間違っていることを理解しながらも、互いに求め合うキスに満たされるみち。
翌日、体調を崩して熱を出したみちは、会社を休む。みちのことを心配しながら、仕事へ向かう陽一。
一方、みちから連絡をもらった新名も彼女のことが気になり、コンビニでお粥やデザートなどを買い求めると、タクシーに飛び乗る。
三島がカフェに出勤すると陽一の姿がなく、オーナー・高坂が開店準備をしていた。陽一は、一度出勤してきたものの、妻が風邪をひいたから帰りたい、と言って出て行ったのだという。
同じころ、マンションを出て車に乗り込んだ楓は、カーナビの履歴に水族館が表示されていることに気づき…。
