みなさん、こんにちは。『めざまし8』(フジテレビ)に気象防災キャスターとして出演しています、気象予報士の天達武史です。
桜前線は、すでに東北地方を北上中。今週末は、お花見をされる方も多いのではないでしょうか?東京や大阪では、すでに最高気温25℃以上の夏日を観測する日もあるなど、今年は例年以上に、季節の歩みが早いですね。
4月は引き続き、高温傾向が続きそうです。しかし、晴れたり雨が降ったりと、天気の変化が早くなりそうです。ぜひ、天気予報をこまめにチェックしていただきたいのですが、空に“天気のサイン”が現れることも多くなります。
■レンズ雲が出る→風が強まるサイン
横に伸びたレンズ型の雲が出ているときは、上空に強い風が吹いているサインです。レンズ雲が出ていると、地上も次第に風が強まってきます。上着を着て出かけたり、洗濯物などが飛ばされないように注意しましょう。
■ひつじ雲がだんだん大きくなる→雨のサイン
ひつじ雲は、上空2000メートルと、やや高いところにできます。ひつじ雲がだんだん大きくなり、雲の隙間がなくなってくると、低気圧が近づいていることがあります。しばらく経つと、雨が降る可能性が高いです。
ちなみに、雲一つひとつが、ひつじ雲より小さければ、それは上空5000メートル付近にできる「うろこ雲」です。うろこ雲が大きくなると、ひつじ雲になり、さらに大きくなると、まとまった雲となって雨を降らせます。
4月が飛散ピーク!やっかいな「黄砂雨」を落とすには?<あまたつお役立ち情報!>
4月はあたたかい日が増えますが、同時に、空気中の水蒸気が増えて雨の日も多くなります。
特にこの時期は、大陸からやってくる黄砂の飛散量がピークに達します。黄砂を含んだ雨「黄砂雨」に気をつけましょう。
黄砂は、粒子が固く尖(とが)っているのが特徴。さらに、粒が細かく水に混ざりやすいため、雨に混じると、車などにこびりつきやすくなります。そのまま放っておくと、車体の変色やシミの原因にも。
洗車をするときは、車体をこすらないように注意しましょう!
たとえば、泥だらけの車をこすって洗うと、紙やすりをかけているかのように、泥の粒が車のボディを傷つけてしまいますよね。黄砂を落とすときも、まずは、たっぷりの水で洗い流し、洗剤をやさしく泡立てながら洗いましょう。
また、服についた黄砂を落とすときは、できるだけ乾いた状態で払い落とすのがポイント。黄砂は水に溶けないため、水洗いをしても、うまく取り除けません。
この時期、黄砂が気になる方は、少しの雨でも傘をさすことをおすすめします。
次回は5月1日(月)更新予定です。お楽しみに!
天達武史(あまたつ・たけし)
気象予報士。横浜市生まれ。専門学校でイラストを学んだ後、ファミリーレストランに9年間勤務。海が目の前の店舗で、天気で客数が大きく変動するため、過不足なく食材を発注するべく気象予報士を目指す。『めざまし8』の前身『とくダネ!』から、長年にわたって番組に出演。スポーツ観戦(特に野球)、散歩、スノーボード、温泉・銭湯めぐりも好き。
写真/天達武史