9月でスタートから半年になる、フジテレビの夜のニュース番組『Live News α』。月曜~木曜のメーンキャスターを三田友梨佳アナウンサー(2011年入社)が、金曜のメーンキャスターを内田嶺衣奈アナウンサー(2013年入社)が務めているが、今どんな思いで番組と向き合っているのか?

実はプライベートで旅行するほど仲がいいというふたりに、番組にかける思い、キャスターとして心がけていること、またお互いの印象や一緒に楽しみたいことなど…今回フジテレビュー‼では、ふたりの対談取材という形でぶっちゃけトークをお願いした。前後編でたっぷりとお届けする。

三田「初めて報道という環境に身を置いて…」

Q. 4月にスタートした『Live News α』(以下『α』)も6ヵ月目に入りましたね。ここまで番組の顔として出演してきていかがですか?

三田:もう「5ヵ月も経ったんだ」という気持ちがあります。私は入社9年目ですが、初めて報道という環境に身を置いたので、一からのスタートでしたし、今も勉強、勉強の日々です。

内田:私も週1日ですけれど、金曜日が来るのが毎週あっという間で、1週間ってすごく早いなって。それを積み重ねての5ヵ月でした。この番組を担当するようになって、社内の人もそうですし、働いている同世代の友人からも「見ているよ」と言われることが多く、そういった方達が、仕事を終えて自宅に帰り、寝る前の時間帯に見てくれているんだな、というのをすごく感じています。

三田:確かに、『情報LIVEグッディ!』(以下『グッディ!』)を担当しているときは、子育て中の友人が多く見てくれていましたが、今は働いている友人たちからの声が多いです。「あの時の感じがよかった」「あの時のニュースが面白かった」という意見を聞けるのはすごくうれしいです。

Q.この5ヵ月で手ごたえを感じたこと、逆に課題だと感じられたことはありますか?

三田:これまでアナウンサーとしてやってきた中でもそうですけど、「今日はすごくうまくいった!」みたいなことはなくて、毎回、課題が見つかって「ここはもっと頑張ろう」と思いますし、それをやり続けてきているといった感じです。ですが、反省会などでコメンテーターさんから「ああいうふうに締めてもらって助かった」とおっしゃっていただいたり、視聴者の方から(好意的な)お便りをいただいたりすると、手ごたえとまではいかなくても「ああ、良かったな」と感じることはあります。

内田:川崎市児童殺傷事件で、被害者が出たカリタス小学校が私の母校だったのですが、番組でなんとコメントするかをすごく悩みました。悩んだ末、被害にあった方々への想いを、素直に伝えました。その後、放送を見てくださった先生や関係者の方から、「ああいう風に言ってくれて、本当にありがとう」などと言葉をかけてもらい、その件でより一層、言葉の重みというのを感じました。これを言ったらどのような伝わり方をするのだろうといったことを、すごく考える5ヵ月間でした。

Q.報道番組ということで、勉強や情報収集はどのようにしていますか?

内田:私は他局も含めて、ニュース番組の見方が変わりました。どういうネタをどのくらい扱っていて(キャスターは)どういう意見を言うのか、どういうスタジオ解説をしているのか、比較といいますか、いろいろな伝え方があるんだ、といった視点からも見るようになりました。

三田:番組それぞれにカラーというものがあると思いますし、いいところは学びたいな、と思っていて。同時間帯で言うと、有働(由美子)さんにしても、(小川)彩佳さんにしても、すごく尊敬する先輩の番組に対する姿勢は勉強になりますので、私も拝見しています。

内田:普段、家で『Live News days』、『バイキング』、『グッディ!』を見て、出社してからは『Live News it!』と、日中は自局のものを見ることが多いです。夜は、『NEWS 23』や『news zero』も見ます。毎日、全局はチェックできないですけれど、無理のない範囲で、っていう感じですかね。

Q.おふたりは、プライベートで食事や旅行に出かけるなど仲がいいそうですが、対談をするのは初めてだそうですね。お互いに聞いてみたいことはありますか?

三田:普段から「内田ちゃん、どう?」みたいな感じでよく話すので、改めて聞いてみたいことと言われると…。あ、オンとオフはどうやって作っている?

内田:え~、そんなことを三田さんに聞かれるなんて!(笑)

三田:私は、朝起きてからずーっと仕事モードで、仕事が終わっても緊張が続いているような感じがあるの。番組が終わって反省会をして自宅に帰って、やっと少しリラックスできる以外は、緊張が一日続いているような感じってない?

内田:分かります!私も夜の担当がある日は、家から出たくない気分になります。そこまでの時間を有効活用したり、切り替えられる人はできると思うんですけど、私はできないのでなるべく家でテレビを見ながら、体力を温存して情報チェックして出社して(オンエアで)出し切って終わる、みたいな(笑)。

三田:そうだよね!夜のニュースを担当してきた先輩方からは、「映画に行ったり、ゆっくりランチをしたりできるよ」と昼間の時間を有効活用できると聞いていたんですが、私はそこの域には達していなくて。

内田:私も全然できていません。

三田:それが今の自分のスタイルだから、しんどいと思うことは一切ないけれども、オンエアがなくて家にいる時を含めて、緊張のコントロールをどういう風にしていけばいいんだろうっていうのは…。5ヵ月経って生活リズムもできてきたタイミングだからこそ、悩むことかもしれないです。ただ、私は昼夜が逆転気味とはいえ、週5日が同じようなスケジュール(月曜~木曜『α』、日曜『Mr.サンデー』)ですけれど、内田ちゃんは、金曜の放送後、土日で夕方のニュース(『Live News it!』)やスポーツの取材もあるので…。金曜から土曜は大変だよね。

内田:金曜が遅くて、土曜の朝から取材っていうのもたまにあるので、そういう時は大変ですけど、スポーツの現場の取材に行けるのも楽しいですし、仕事が好きだからそういうリズムでも全然苦じゃないんです。

Q.おふたりが会社で会うタイミングはあるのですか?

三田:日曜日の夕方に会社で会うことが多いよね?

内田:そうですね。あとは、月曜日に私が『プロ野球ニュース』(CS)があると、夜にチラッと会えたり。でも、前よりは会えなくなりましたよね。

三田:そうなんだよね。お休みもなかなか重ならないし、今は夜にゆっくり食事にも行けないので、プライベートで会える時間が少なくなっちゃったな、というのはあるんだけど、こうやって内田ちゃんが同じ番組を担当してくれているのはすごく心強いです。

内田:本当ですか!?三田さんにそんな風に言ってもらえるなんて、すごく光栄です。