“コールドケース”…海外映画やドラマでも耳にしたことがあるだろう。未解決事件のことだ。ロサンゼルス市警察(通称:LAPD)の巨大ビルの一室に、コールドケースになった事件資料が眠っている…。

フジテレビで10月20日に放送される『 日曜THEリアル!・世界法廷ミステリー ~魔女の微笑~ 』では、1986年にロサンゼルスで起きた未解決殺人事件の謎に迫る。コールドケースが事件解決に至ったのは一体なぜなのか――。

セキュリティー万全の豪邸に強盗殺人犯?女性は無残にも…

1986年、シェリー(当時29)は体調がすぐれず自宅で休んでいた。そこに何者かが侵入、彼女の顔面を激しく殴打したあと胸に3発の銃弾を撃ち込んだ。一発は心臓の中心部に命中していた。

シェリーは優秀な看護師で、結婚してまだ3ヵ月だった。リビングにあおむけになっていて左腕には犯人の歯形が…彼女の変わり果てた姿を発見したのは2歳下の夫・ジョンだった。

捜査は難航を極める。現場は高級集合住宅の中で、外壁も高い。だが犯人はいとも簡単に侵入し、引き出しなどを荒し、シェリーの車とバッグを盗んだとみられる。2週間後別の場所で車とバッグが発見されるも、指紋や髪の毛など犯人の手がかりになりそうなものは見つからなかった。

解決の糸口になりそうな情報も寄せられず、事件は“コールドケース”に。

警察は強盗殺人と断定も…家族が訴えた“ストーカーの存在”

2009年、ロス市警が動き出す。特命を受けたわずか4人の捜査官が、事件を洗い直すことに。そのひとり、元捜査官のロバート・ボブが海外メディアの取材に初めて応じ、事件解決までの全てを語った。

捜査を始めた直後、驚いたことに、彼らは事件資料の一部がなくなっていたことに気付く。管理がずさんだったというが…唯一残っていたのは、シェリーの左腕に残されていた歯形から採取した犯人の細胞だった。そのDNAと一致する人物を探し出さなくてはならない!

シェリーは歯科医師の娘で裕福な家庭に育った。成績優秀でアメリカの名門大UCLAの大学院を卒業。看護師になったあとも常に目標に向かってまい進し、わずか27歳で看護師長に就任したという。(通常は50歳くらいとのこと)

そして、28歳の時にジョンと結婚。順風満帆な人生だった…。

シェリーの両親から話を聞いた特命捜査官らは、意外な事実に直面する。

父「娘はストーカーに殺されたんです!」

犯人は夫?元同僚?それとも捜査官?

番組では「この中に犯人がいる!」と6人の人物を紹介する。

夫のジョン

ジョンは、シェリーと経済的にトラブルを抱えていたという。看護師長と駆け出しのエンジニア…経済格差がある上、夫の金遣いについてシェリーは小言を言っていた。

当時の捜査官のマイヤー(男性)

シェリーの父がストーカー被害を訴えても全く取り合うことなく、これは強盗殺人だと主張し続けた。

元ルームメートのジェーン(女性)

シェリーの自宅で3年間一緒に暮らしていたジェーンは、シェリーの結婚を機に家を追い出されてしまっていた。

同じ大学出身の敏腕刑事 ラザラス(女性)

数々の難事件を解決してきた敏腕刑事。同じ大学出身ということで、当時の捜査官マイヤーからもシェリーのことを聞かれたが、何も情報を持ち合わせていなかった。

元部下のデボラ(女性)

シェリーの元部下にあたる看護師。医師を不倫関係にあったためシェリーから注意を受けていた。脅かしてやろう、とシェリーに無言電話をかけたことも。

DNA検査官 ジェニファー(女性)

捜査に口を挟み、署内で変わり者と判断されて、捜査から外されることに。ずさんな管理のため、事件の証拠品が一部紛失していたことを明かした人物。

手がかりもなく、証拠品の管理もずさん…4人の特命捜査官はどうやって犯人を特定できたのか?あなたも捜査チームの一員になって、斬新な推理にトライしてみてはいかがだろうか?