
村田は、人が何かを「かく」という行為の原点に着目し、その言葉に含まれる複数の意味を手がかりに制作を行ってきました。村田にとって「かく」とは、「意識=書く」「結果=描く」「行為=掻く」「潜在=欠く」という四つの側面が重なり合う行為であり、こうした考えのもと、ドローイングやパフォーマンスを通して「かく」ことが生まれる瞬間やそのプロセスを探求してきました。
本展では、制作過程で生じた木材の端切れを用いた新シリーズ《fragment》によるインスタレーションを発表します。あわせて、村田がこれまで制作のなかで繰り返し生み出してきた“穴”や“痕跡”に実際に触れ、体感できる、初のセラミック作品《Trace of line》を展示します。

fragment Photo by Keisuke Maeda

fragment #2 Photo by Keisuke Maeda

Trace of line #3 Photo by Keisuke Maeda

Trace of line Photo by Keisuke Maeda
会場内には、来場者が村田と向き合う場として、作家自身が制作したBARカウンターを設えます。そこで交わされる対話や、時間を共有することで生まれる関係性を通して、 パフォーマンスとドローイング作品を一体化させることを試みます。
【村田峰紀「BAR」】
■会期:2026年1月17日(土)-2月7日(土)
■時間:12:00-19:00
■レセプション:1月17日(土)17:00-19:00
■会場:void+ 東京都港区南青山3-16-14 1F
■主催:Azone+Associates / void+
■定休日:日・月 ■お問合せ:info@voidplus.jp
■HP:https://www.voidplus.jp

c-drawing #37. Photo by Keisuke Maeda
パフォーマンス“pressure”を開催会期中の週末には、観客と1対1で向き合うパフォーマンス《pressure》を開催。鑑賞者との距離を極限まで縮めたこの形式は、作家と観客が互いに関わり合いながら作品が成立していく、その過程を体感できる機会となるでしょう。
【パフォーマンス】
■日時:1月23日(金)、24日(土)、30日(金)、31日(土)、2月6日(金)、7日(土)
14時-18時(随時開催)
■料金:¥1,000(ワンドリンク付き)
※1名ずつ、約5分間の1対1のパフォーマンス
私はパフォーマンスアーティストです。
パフォーマンスとは、自身の身体を通じて思考し、反応する行為です。身体感覚を研ぎ澄まし、目の前にある不自由な対象や状況に対し、ドローイングやパフォーマンスを通じて泥臭く解きほぐしていきます。
ドローイングはパフォーマンスの痕跡というだけでなくパフォーマンスの一部でもあります。
誰もいないアトリエでパフォーマンスをし、時間をおいてまたパフォーマンスを重ねていきました。
意識と無意識の間を行き来しながら作品を作るようになりその中で私の作品はパフォーマンスの「定着」であると思うようになってきました。過ぎ去ったものではなくそれに触れていた時間や行為の重なりがあると考えるようになりました。
制作行為はとても荒々しくボールペンを握りしめて、文字を書き間違えた時に咄嗟にかくグルグルを筆圧強めにかいています。行為の派手さとは裏腹に出来上がるものには静けさが漂います。それは勿論良さでもありますが、パフォーマンスを届けきれていないのではないかとも考えます。
パフォーマンスのように観客と一緒にその空間を共有する感覚をドローイング作品で行うことはできないのか。見る体験だけではなく、感覚の要素を付け加え体感する展示を試みます。
またパフォーマンスと作品、意識と無意識、言語と非言語、コマーシャルとオルタナティブ、過去と現在などの相反するものや、類似するものも狭間で抗うだけでなくお互いに影響をもたらしてきました。
制作の中で多く生み出してきた穴もまた奥行きの狭間であると考えられます。複雑に絡み合う狭間を描き出します。
週末には1対1のパフォーマンスを行います。普段では得られない感覚を持ち帰っていただけたらと思います。
村田峰紀 2026.1
村田峰紀
1979年群馬県生まれ前橋市在住。2005年多摩美術大学美術学部彫刻学科を卒業。主な個展に、「トータス」Art Center Ongoing(東京、2025年)、「a mirror of yourself」Shop rin art association(東京、2025年)、「Position 」Second 2.(東京、2024年)などが挙げられる。主なグループ展に「体のちかく 声のちかく 小林達也x村田峰紀」gallery 10 [TOH](東京、2025年)、「新収蔵作品展」群馬県立近代美術館(群馬、2024年)、「コレクターズIII Turning the World 」福岡市美術館(福岡、2024)など。作品は愛知県美術館、群馬県立近代美術館にパブリックコレクションとして収蔵されている。
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