劇場版の長編アニメーションとしては23年ぶりの公開となる映画『ルパン三世 THE FIRST』のイエローカーペットイベントと完成披露舞台挨拶が、11月11日、東京・六本木ヒルズにて開催された。
屋外でのイエローカーペットイベントにはルパン三世役の栗田貫一、石川五エ門役の浪川大輔、ルパンに恋するヒロイン・レティシア役の広瀬すず、ルパンと対峙する謎の男・ゲラルト役の藤原竜也に、山崎貴監督が登場。直前まで降っていた雨も上がり、取材陣の呼びかけに笑顔を見せた。
場所を映画館内に移動しての完成披露舞台挨拶では、そのメンバーに次元大介役の小林清志も加わり、主要キャストが勢ぞろいした。
本作は、原作者のモンキー・パンチ氏の悲願でもあり、シリーズ史上初となる3DCG作品。画が完成する前に声を収録する“プレスコ”と呼ばれる制作方法で、実は声優陣は2年前にすでに録音を済ませていたが、緻密な作業のため完成まで日数を要した。完成を心待ちにしていた栗田は、制作陣から「一週間に7秒しか(作業が)進まない」と聞き、その作業の大変さを知ったと話した。
ヒロイン役を務めた広瀬は、ルパンとの共演シーンも多く、録音の際には「横にホントにルパンがいる(笑)」と、興奮が抑えられなかったことを明かし、一方の栗田はレティシアというより「横にすずちゃんいる~」と思ったと話し、会場の笑いを誘った。
また藤原も幼い頃から親しんでいたルパンとの“共演”に「自分が『ルパン』というセリフを言うのが…なんでルパンに話しかけているんだろう」と、役を一瞬忘れて感動してしまったと話した。
ルパンにちなんで、最近、「心を奪われたことは?」という質問が出ると、藤原はこの日、現場では会うことのできなかった小林を筆頭とするレジェンド声優陣に会えたことを挙げ、広瀬は「完全に(心を奪われたのは)ルパン」と告白。栗田は「僕は関係ないんだよ」と口では否定しながらも照れた表情を見せて、共演者たちから冷やかされていた。
栗田は「一度では理解できないほど、細部にわたって作り込まれています。新しい風が吹いた『ルパン三世 THE FIRST』をたっぷりとご覧になって」と作品をアピール。最後にルパンの声で「また会える日まで素敵に暮らせよ、愛してるぜ~」と締めて、観客を喜ばせた。