僕が序盤、あんだけ“わけわからん”!!とか言いつつも、大興奮ッ!!でしかなかった…
「我こそは、美の守護神、中島ァ~、ハルコォ~で、あぁる!!!」つってる、ビジュアルが “信長”!!(大地真央さまオリジナルマントバージョン)
という、あの“わけわからん”決めシーン…。最近…ない…(たぶん、ここ2回)。全然、登場しない…。から、すごく寂しい…。いや、だけど、すごく寂しい…ではあるんだけど、あれがそこまで必要か?と言われれば、そこまででもない(ひどい)…という気持ちに、させてしまうのは、あの “信長@ハルコ”が、そもそも「わけわからん=なくても成立する」ってことでも、もちろんあるんだけど(さらにひどい)、今作がシーズン2も、中盤まで来ちゃうと、あそこまでの極端なハルコデコレーションを施さなくとも、もう視聴者のみなさん、いい加減、おわかりでしょう?ってことなのでしょう。
だって、ハルコ(大地真央)は劇中に登場する人物たちはもちろんのこと、視聴者にすら有無を言わせない圧倒的な存在だし、どうしてそこまで偉そうなのか?どういう人脈築いてんのか?なぜ何を言ってもハルコが言えば“オチ”るのか?…“信長@ハルコ”という極端なデコレーションでもって表現せずとも、もうわかりきっている…すでにハルコは、信長に変装してみせなくても、素の状態で「水戸黄門」と化している。そういうこと、ですもんね!?ね!?そういうこと、なんですもんね!!??(誰に!?)
うん、もう、大地真央さまが中島ハルコで、信長で水戸黄門って、一体誰が誰なのか、このドラマ、カオスもいいとこなわけですが、そうです!このドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』は、そういう!!ドラマなのです!!!(?)
“ツレ”だった酒蔵当主の訃報を聞いて、珍しく情緒不安定になるハルコ
というわけで、毎回『最高のオバハン中島ハルコ』がどんなドラマなのか?みなさんに丁寧に確認していかないと(丁寧ではない)、僕だけが楽しんでるんじゃないのか?と大変不安になるわけですが、気を取り直して(?)、第5話のあらすじ…。
今回ハルコが救うのは“酒蔵”。第1話「刀」→第2話「鵜匠」→第3話「仏壇」→第4話「養蜂」ときて、今回の“酒蔵”とは、よくよく振り返ってみると、昨今のキラキラオシャレカジュアルドラマ全盛期のなかで、逆に燦然(さんぜん)と輝く激渋テーマ(特に第3話の“仏壇”って、今考えると途轍(とてつ)もないよね… “仏壇”で1本作れちゃうんだからね、中島ハルコ恐るべしだよね…)だというのに、このドラマは何でかちっとも渋さを微塵も感じないのは、もちろん“中島ハルコデコレーション”が途轍もなくゴージャスだから…なわけですが、そうは言いつつも、毎回しっかりとテーマに沿った知られざる歴史や実情もさりげなく紹介していくのだから、文化的な趣きもありながらゴージャス、かつハイテンション=みんなが楽しめるドラマ、となるわけなのです。
で、今回、僕が最も注目したのは、ハルコのフォーマルウェア(そこ!?)。“ツレ”だった酒蔵当主の訃報を聞いて、ハルコは珍しく情緒不安定になるんだけど(いや、毎回、情緒は安定してない?…失礼)、その弔問に現れる際のハルコの喪服?なのかなんなのか…なフォーマルウェアが、中島ハルコ=大地真央が着こなすことで、“漆黒”だというのに“派手”にしか見えないファンタジー。
一体あのフォーマルウェアはどこ製なのでしょうか?あの腕の外側についたビラビラは何なのでしょうか?ぜひファッションチェック!!(話をちゃんと見ろ!)
圧倒的な存在”のハルコに対し、果敢に立ち向かっていく少女の成長物語
なことより、本当の今回の見どころは(今まで何だったの?)、いづみ(松本まりか)をはじめとする“劇中に登場する人物たちはもちろんのこと、視聴者にすら有無を言わせない圧倒的な存在”のハルコに対し、果敢に立ち向かっていく少女の成長物語。
亡くなった酒蔵当主の孫娘・葉月ちゃん(中心愛)が「跡を継ぐ!」つってんのに、ハルコが即、「無理!」と一刀両断!したかと思いきや、「オバハン!!」とか言って応戦していくこの構図は超新鮮です。とはいえ、ハルコはハルコ。その“無理!”は叱咤の“無理!”なわけだけど、それがあまりにもハルコ流過ぎて、叱咤なのか、愛情なのか、マジなのか、考えてんのか、暴言なのか、ただただ偉そうなのか、言いたいだけなのか、テキトーなのか(もう悪口)、境界線が微妙で、ヒヤヒヤしつつ…ラストは…?という物語。
今回も最後まで、誰が善で悪で、どこがどうつながってそうなっていくのか?まったく予想も油断もできません。
で、今回も思い出すわけないだろ!!と誰もがツッコみ必須のシーズン1とのつながり&今シーズン第1話でも登場したあの人?とのつながりも巧みに…いや、珍妙な仕掛けも施されつつの、“わけわからん”スパイス満載!!お見逃しなく!!!