石橋貴明がゲストと共にさまざまな分野を掘り下げるフジテレビ『石橋貴明のたいむとんねる』。
2月24日(月)は、千秋、ビビる大木を迎えて好評企画「リスペクトシリーズ」の第3弾「曲を聴けば絶対知っている作曲家 古関裕而」を放送した。
開始早々「あまり古関さんを存じ上げないです…」と話す進行役の海老原優香アナウンサーだが、石橋は「昔、二度ほど会ったことがあります」と明かす。
1972年から1986年まで放送していた芸能人とその家族による歌合戦番組『オールスター家族対抗歌合戦』に、石橋は母親と出場。番組の審査委員長を古関氏が務めていたのだ。
石橋の母や出場者たちの歌を「(古関は)必ず1ついいところを見つけてほめてくれた」と明かす。その話に“古関裕而”が「歴史上の人かと思っていた」と千秋は驚いた。
古関氏は、1909年(明治42年)に福島県福島市で生まれ、音楽好きの父親の影響で10歳の頃から作曲を開始、高校卒業後は銀行に勤めていた。
1929年、20歳の時にイギリスにある楽譜出版社主催の作曲コンテストで二等賞に入賞し話題となり、その後、レコード会社と専属契約を結ぶ。ドラマ、映画、演劇ミュージカルなどのヒット曲を生み出し、これまでに手がけた曲は約5000曲に及ぶ。
日本を代表する作曲家となった古関氏は、1989年に80歳で亡くなり、現在、地元の福島には記念館や記念像が建てられている。
古関氏の名前は知らなくても、曲を聴けば必ず知っているはず。ということで、まずはNHKのスポーツ中継番組のオープニングテーマでおなじみの、「スポーツショー行進曲」(1949年)、続いて1964年の東京オリンピック開会式の入場曲「オリンピック・マーチ」を紹介。
スタジオには、東海大学付属高輪台高等学校の吹奏楽部がスタンバイ。“全日本吹奏楽コンクール高等学校の部”で3年連続金賞を獲得した名門校の部員たちが名曲を演奏した。
「知ってる!」「知ってますよ!」と興奮する千秋と大木に、石橋は「すごいでしょ?」「うれしいでしょ?」と返し、耳なじみのある2曲が同じ人の作曲だったと知って盛り上がった。
そこへ、慶應義塾大学出身の伊藤利尋アナウンサーと早稲田大学出身の佐野瑞樹アナウンサーが追加ゲストとして駆けつけた。自他ともに認めるライバル校である早稲田と慶応。実は両校の応援歌は古関氏の作曲だったのだ。
どちらが先に紹介するかでもめる2人だったが、ジャンケンで佐野アナが勝利。早稲田大学の応援歌「紺碧の空」(1931年)から紹介し、続いて慶応の「我ぞ覇者」(1970年)も紹介した。
このように、古関氏は学校の校歌や企業の社歌なども手掛けていて、先日行われた第98回全国高等学校サッカー選手権大会の決勝戦を戦った青森県代表・青森山田高校、静岡県代表・静岡学園どちらの校歌も古関氏の作曲だったという偶然も。
そして、母校である板橋区立成増小学校の校歌も古関氏作曲と知った石橋は、立ち上がって胸に手を当てながら校歌を熱唱。周囲から「そこに手当てるんですか!?」「日本代表じゃないんだから」「小学生なんだから」とツッコミを受けていた。
そしてゲストの千秋とビビるが盛り上がったのは、阪神タイガーズの「六甲おろし」(1936年)と読売巨人軍の「闘魂こめて」(1963年)も古関氏作曲だという話題。
千秋:「六甲おろし」が古関先生っていうのはもちろん知ってました。
石橋:「闘魂こめて」は知らなかったんですか?
千秋:知らないですよ。だって一番憎い歌ですもん。一番好きな歌と一番憎い歌が同じ人が作ったんですか?
ビビる:どっちが先ですか?
伊藤アナ:阪神が(先)。
千秋:やった!やったー!だから真似したんだ。あり得ない!
ビビる:真似してないよ別に!
「先生が巨人(の応援歌)も作りたいって言ったんじゃないんですか?」と追求する大木だが、昭和14年に球団から依頼されて最初に「野球の王者」という曲を作り、その後、球団30周年を記念して昭和38年に再び作曲されたのが「闘魂こめて」だった、というのが真相だ。
どちらを先に紹介するかのジャンケンでは、千秋が「ジャンケンでも巨人に負けたくないんですけど」と言えば「それは一緒ですよ」と大木も応酬。
両者とも気合を入れてジャンケンに挑んだ結果、千秋が勝利して「やったー!!巨人に勝った!縁起がいい!今年優勝だ!」と大喜び。大木は同じく大の巨人ファンの「徳光(和夫)さんに怒られる~」と悔しそうだった。
「六甲おろし」を聞き「いい歌。元気が出る」と言う千秋は、歌謡曲やロックを大音量で聞いていると両親から怒られたが「六甲おろし」だけはどんなに大きな音で聞いていても何も言われなかったそうで、試合に勝ったときにはずっと聞いていたと語った。
また、「娘が生まれるときは胎教にクラシックじゃなくて「六甲おろし」をずっと流していました」と明かし、石橋から「じゃ、娘さんは当然のように阪神ファン?」と質問されると「もちろん、超阪神ファンです」と胸を張った。
「闘魂こめて」を聴いた大木は「これ、今年の紅白楽しみですね。紅白で聞きたいくらいの名曲じゃないですか。なんか熱いものがありましたよね」と興奮。石橋は「NHKでも古関先生の朝ドラが始まりますから」と言うと…。
ビビる:え!もう本当に(紅白で聞ける可能性)あるじゃないですか。
千秋:今年優勝したら可能性がありますよね、紅白。
石橋:ありますね。
千秋:もしかしたら(優勝チームの)選手も(紅白に)出てくるかもしれないですよね。
石橋:当然のように千秋とビビるは…。
ビビる:呼ばれるんですか、紅白!?
千秋:応援で!?
ビビる:「闘魂こめて」で紅白出られるんですか!?
千秋:「六甲おろし」で!?
ビビる:出たい。
伊藤:あ、でも古関先生中日ドラゴンズの曲も作ってらっしゃいます。
ビビる:えぇ~!?
千秋:超ライバル増えたじゃん…。
と、改めて作曲家・古関氏の才能のすごさを思い知った一同だった。
締めは夏の甲子園大会で70年以上歌い続けられている、石橋をはじめ野球に青春をかけたすべての球児たちの思い出の名曲「栄冠は君に輝く」(1948年)を斉唱して、リスペクトシリーズ第3弾は幕を閉じた。