フジテレビ7月期の水10ドラマ『テッパチ!』のスタートに先駆け、7月4日に取材会が開催。町田啓太さん、佐野勇斗さん、白石麻衣さん、北村一輝さんが役衣装で出席しました。
自衛隊、駐屯地での撮影に町田啓太「懐かしい」
さっそく役柄や演じるうえで大変なことを聞かれると、主人公・国生宙を演じる町田さんは「挫折などを経験していて、今まで人と本気で向き合うことを避けてきた人間。そういう宙が人とちゃんと向き合って、一体感を大事にする自衛隊に入ってどうなるか。成長を意識しながら演じています」と、役の見どころを説明。
続けて、「僕は、高校生のときに自衛隊式の寮生活を送っていましたので、懐かしいなという感覚で、楽しみながら撮影しています」と、大変さよりも楽しく撮影していることを明かしました。
佐野さんが演じる宙のバディ・馬場良成は、学生時代にトランペットを吹いていたこともあり、自衛隊音楽隊に憧れ、自衛官候補生の道を歩むことに。そのため、佐野さんは「筋トレや増量したことにプラス、トランペットの練習もしなければならなくて…」と、苦労している様子でした。
宙と馬場ら自衛官候補生の教官を務める桜間冬美を演じる白石さんは、「八女さんとの掛け合いや、関係性は大事になってくると思いますので、そのあたりも見ていただけたら」と、訓練生だけではなく、北村さんが演じる教育隊中隊長・八女純一とのシーンも見どころとコメント。
その八女を演じる北村さんは、突然立ち上がり、ひと際大きな声で「今日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます!」と挨拶。さらに、北村さんが「役作りについては、一生懸命“刈り上げ”というものを…やりました。勇気がいりました。手入れも週1で頑張っています!最悪の場合、家で自分でもやる(刈り上げる)くらい、ドラマに24時間集中して頑張っている次第でございます」と、続けると、キャストも笑いが止まらないという様子でした。
“いい”筋肉を知る方法は…佐藤寛太のクセ?
本作は、防衛省が全面協力して撮影されているため、劇中に登場する機材や車両も本物であることが見どころの一つ。実際、キャストは駐屯地での撮影も行っていますが、「圧巻で、キョロキョロします。映像も見ごたえがあると思います」と語る町田さん。
白石さんは、自身が演じる冬美と同じ階級(二等陸尉)の女性とも話す機会があったそうで、「声の出し方などを教えていただきました。自分が思っている以上にカッコいいですね。(駐屯地では)意外と女性自衛官もたくさんお見かけしたので、そういうところもドラマを通じて知っていただけたら」と語りました。
自衛官の役を演じるということで、体づくりにも余念がないキャストの皆さん。そこで記者から「自信のある筋肉はどこ?」という質問も。町田さんは「僕自身、(自信のある筋肉は)そんなにないんですけど…」と謙遜。しかし、「(荒井竜次を演じる)寛太が『みんなのいいパーツを噛みたい!』と言うんです(笑)。それで、ついさっき僕が『噛ませてください』と言われたのは腕です」と、今は佐藤寛太さんに褒められた腕の筋肉に自信を持っていると言います。
また、佐藤さんに噛まれるのは、今回が初めてではないという町田さんは、「(体のパーツは)だいたい噛まれてます(笑)」と、ニッコリ。佐野さんも「僕が噛まれたのは、腹筋です(笑)。褒めてくれるので、(噛まれても)悪い気はしないですね」と、うれしそうにコメントしました。
北村さんは「皆さんみたいに見せるところがない」と言いますが、町田さん曰く「みんなでアームレスリングをやりましたが、誰もかなわなかった」そう。佐野さんも「腕が…」と、Tシャツから覗く立派な筋肉を指摘。すると、「多少動かしておかないと動けなくなるので、普通に(トレーニングは)やってます」と明かした北村さん。続けて「この後、ジムのシーンの撮影があるのですが、その前にはパンプアップさせて『俺もまだいけるぞ』というところを見せようと思っています(笑)」と、若い俳優陣に対する闘争心を見せていました。
「ご存じM!LK」の佐野勇斗が町田啓太の誕生日に歌のプレゼント
取材会が行われた7月4日は、町田さんの誕生日ということで、「皆さんからお祝いはありましたか?」という質問も。町田さんは「つい先ほど、お祝いしていただきまして。野太い声で『ハッピーバースデー』を歌っていただきました(笑)」と報告。この歌のプレゼントは、北村さん発信だったそうで、「『歌わないの?』って言ったら、ご存じM!LKですので、歌って踊ってくれて」と、M!LKのメンバーである佐野さんが先陣を切って歌ったことが明らかに。
M!LKの名前を出してもらい照れる佐野さんを横目に、町田さんは「先ほど野太い声と言いましたけど、導入部分は(佐野さんが)1人でやってくれたので、めちゃめちゃ涼やかでした(笑)」と感想を。また、抱負を聞かれ太町田さんは「プレゼントで皆さんから、ささみをいただいたので、32歳の最初は筋肉質な年を過ごすかなと思います」とコメントしました。
そんな町田さんは、今回フジ系のドラマでは初主演となります。「現場での、町田さんの頼もしさを感じたエピソード」を聞かれた北村さんは、「ない(笑)」と、冗談でバッサリ。しかし「実は、(現場に)入る前に町田くんとご飯を食べに行ったんです。自分のことよりも全体像をすごく考えていて、遠慮のない現場を作るために努力されているなというのは見えますね」と、町田さんの人柄を明かします。
町田さんも照れくさそうにその話を聞いていましたが、次の瞬間、「これ書かなくていいですよ(笑)」と北村さんから意外な言葉が。これには再び爆笑が起こり、町田さんも「いや、書いてください!僕の感動ポイントだったので!」とツッコんでいました。
また、佐野さんは「周りの方々を輝かせることができる人がスターなんだと、実感しています。僕のことも気にして『このシーンこうしてみる?』『悩んでるでしょ?』と言ってくださって。すごく頼りにしてます」と絶賛。さらに「さっき町田さんは謙遜されていましたが、筋肉の付き方も異常!」と付け加えると、マッスルポーズをしながら「いや、そんなことは…」とボケる町田さん。
町田さんに笑顔を向けながら、佐野さんは「陰で人一倍、努力されているのが見えるから、僕らも頑張らなきゃなと思う。この作品をよりよくしたいと思えるのは、町田さんの存在があるからだなと思っています」と、改めてコメント。すると、町田さんは「恥ずかしいなぁ。あとで飴、渡すね」と照れくさそうに返していました。