町田啓太さんが、主演ドラマにかける思いを語りました。
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町田さんが主演を務めるのは、7月6日(水)スタートの水10ドラマ『テッパチ!』。陸上自衛隊を舞台に、青年たちの成長と熱き思いを描くオリジナルストーリーです。
<町田啓太が『テッパチ!』でフジ系ドラマ初主演「丁寧に大胆に寄り添っていきたい」>
若者たちが、現実の厳しさ、夢や希望、友情や恋愛、汗と涙…など、壁にぶつかりながら、「誰かのために命をかけられるのか」「自分がやりたい本当のこととは…」と悩み奮闘していく姿を描きます。
<『テッパチ!』北村一輝、工藤阿須加ら12人の出演者が決定>
このたび、町田さんにインタビュー。作品や役柄の印象や撮影現場でのエピソードなどを聞きました。
あきらめていた群像劇オファーに歓喜「どんな刺激がもらえるのか」
<町田啓太 インタビュー>
――今回、出演を受けての感想をお聞かせください。
もう群像劇には縁がないのかな、と思っていましたので、本当にうれしく思いました。
夏ドラマで、しかも、陸上自衛隊が題材、舞台ということで、よりワクワクしましたし、
高い感性をもつ個性豊かな共演者のみなさんと会えるのかな、と期待が高まって。
どんな刺激がもらえるのか、と想像すると、楽しみでなりませんでした。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
(戦闘服を)着ると身が引き締まって、集中して訓練に行こう、という気持ちになります。
オリジナルストーリーということもあるので、キャスト、スタッフそれぞれがディスカッションしながら、どうすれば熱量が高くなるのか、楽しくなるのかを模索している感じがします。
それこそ、一人ひとりとバディを組んでいるような感じで熱を帯びていますので、それは画面を通して伝わっていくんじゃないかな、とも思っています。
自衛隊に入った“やさぐれ”宙の変化・成長が「楽しみ」
――陸上自衛隊の駐屯地内での撮影はいかがでしょうか?
最初に行ったときは、見たこともないような世界観と空気感があったので、周りをキョロキョロしてしまいました(笑)。
現職、現役の自衛官のみなさんがエキストラとしても出演してくださっているので、本当に見応えたっぷりな、なかなか見られないような映像になっていると思いますし、そういう現場で撮影できることに、すごく高揚しています。
――演じる国生宙という人物について教えてください。
周りから“ちゅう”と呼ばれている国生宙は、過去の自分の言動が原因でくすぶっていて、たまったエネルギーのぶつけどころや自分の居場所も定まっておらず、いろんなことを模索していた人物です。
その中で、すれて、やけっぱちになってしまった部分もあるんですが、僕からすると、そういう部分が、逆にかわいらしく、魅力的に見えたりもします。
独りよがりで協調性がないと言われてきた宙が、協調性が一番求められる自衛隊に入ったときにどうなるのか。
そこは楽しみに見ていただけるポイントだと思いますし、僕自身も、宙がさまざまな人と出会い、対話をし、自分の居場所を見つけ、どんな変化をしていくのか、楽しみにしています。
演じるうえでも、その奮闘をしっかり表現していけたらいいなと思いますし、そのためには群像劇でもありますので、みなさんとしっかりとタッグを組んで青春を過ごせたらなぁと思っています。
――ご自身と似ている部分はありますか?
共感点はたくさんありますが、似ているとなると、かなり違うタイプかもしれないです。
北村(一輝)さん演じる教育隊中隊長の八女さんに対しても、敬語を使わないですから(苦笑)。
本来、自衛隊では、ありえないことらしいですけど。
自己表現がストレート、という部分は共感できますが、僕は、ビビッてしまってそこまで大胆な態度は取れないので、そういうところはちょっと楽しみながらやらせてもらっています。
バディとなる佐野勇斗の印象は「すごく気持ちのいい人」
――役作りはどうしていますか?
高校時代に寮生活を送っていたんですが、それが自衛隊の様式をちょっと基にしたような、規則・規律正しい環境で生活していたこともあって、懐かしいと思うようなところも結構あるんです。
基本動作や点呼といった部分は、当時の経験が生かせると思いましたが、やはり、本物の自衛官の方々は全然違いますので、現場に行くたびに教えていただきながら作っているという感じです。
自衛官の方々は、心身ともに日常的に鍛えていらっしゃるから、もう立ち姿から、動作一つひとつのすべて違う。いるだけで安心感がありますし、風格や雰囲気も違うんですよね。
自衛官の方にお聞きしたのですが、オフの期間に街中を歩いていたら、足踏みが揃っている集団がいたそうなんです。「あ、あいつら自衛官だろう」とわかるくらい、オフでも歩調があってしまうという(笑)。それは“あるある”だそうです。
ドラマでどこまで描かれるか、というのはありますが、最後には、僕らも「自然と一緒になっちゃうよね」というくらいやりたいな、と思っています。
そういう意味で、やっぱりできる限りはしないといけないと思いましたので、まず、トレーニングや訓練を積んで、フィジカルの部分を作ろうと。そこは早い段階でやり始めました。
――宙のバディとなる馬場良成を演じる佐野勇斗さんも、体重を10㎏以上増やして体づくりをしているそうですね。
そうなんですよね。線が細いのかな、と思う方も、みなさんしっかりトレーニングをしていらっしゃいますし、現場で会うと体づくりのことで、情報交換も始まりますね。自分のトレーニング方法や何が効果的だったかを話して盛り上がっています。
――佐野さんの印象はいかがですか?
まだお会いした回数は少ないんですが、すごく気持ちのいい人です。会話をしていても、壁を作ることもなく、自然体で話してくれますし、その中で、サラッと気遣いも感じられます。
朗らかな人なので、聞きたいこと、話したいことも遠慮なく聞ける空気があるので、これからいろいろ話しながら、関係性や絆を作っていければいいと思っています。
――ご自身が思う、ドラマの注目ポイントはどこになるでしょうか?
先ほどもお話したように、宙は、自分のエネルギーのやり場がわからず、居場所も見つかっておらず苦悩を抱えているのですが、ドラマには同じように葛藤するキャラクターが出てきて、互いに関わるうちに一体感が生まれていきます。その熱を帯びていく過程は、絶対に見どころだと思います。
画面の中の方が暑苦しいので、逆に涼やかな気持ちで見てもらえるといいな、と(笑)。
そして、そういったエネルギーが見てくださる方に、「これやってみようかな」「明日も頑張ろう」という、ちょっとでも前向きな気持ちをつくるきっかけになったらうれしいことなので、熱量高く頑張りたいと思っています。
現場でうれしい差し入れは…プロテイン
――炎天下での撮影もあるかと思いますが、暑さを乗り切る秘訣があれば教えてください。
やっぱり、体力勝負だなと思います。基本的にはロケなので、「これは、かなり過酷になるね。うまく休憩を取りながら、熱く頑張ろう」というのは、共演者、スタッフの皆さんとも話しています。
僕もそうですが、みんなやる気にあふれて、ガンガンやりすぎちゃうところもあるので、長丁場ですし、休んでいくことをちゃんと考えつつやることが大事だと思います。
あとは、みんながクールダウンできるような差し入れもちゃんとできればいいな、と思っています(笑)。
――ちなみに、ご自身があったらうれしい“差し入れ”といえば?
今回の現場、ってこともありますけど、やっぱりプロテインかな(笑)。スタッフさんが喜んでくれるかどうかはわからないですが、個人的にはうれしいですね。
――陸上自衛隊のドラマということで、町田さんが“守りたい”と思うものは何ですか?
現場の雰囲気ですね。やっぱり、いい環境で楽しくやることが一番いいと思います。もちろん、自分だけではどうしようもない部分もありますが、それでも、雰囲気づくりは大事ですし、そこは守っていきたい。
今回のような群像劇なら余計にそうかな、と思います。
――そのためにご自身がしていることはありますか?
やっぱり、対話することですかね。コミュニケーションを取ること。キャストもスタッフも「作品をよくしたい」という思いは共通しているので、そこに対してどれだけ話して、共通認識を深めていけるか、だと思っています。
――最後に、ドラマを楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。
今回、陸上自衛隊を舞台にした群像劇と言うことで、本当に個性と感性豊かなみなさんと一緒にできることをうれしく思っています。
この夏、みんなで思いっきり青春を謳歌したいと思っていて、その熱量を画面を通じてみなさんにも楽しんでいただけるように、頭だけではなく体も動かしていきます。
今までで一番アツい夏にできるよう頑張りたいと思いますので、ぜひ楽しんでください!
<『テッパチ!』第1話シーン写真ギャラリー>
写真:山越隼
ヘアメイク:薩广綾子
衣裳:大城志帆
持道具:佐々木ちほ