浮所飛貴さん(美 少年/ジャニーズJr.)が、現場で見た先輩・岩本照さんの一面を語りました。

岩本さんが映画単独初主演を務める映画「モエカレはオレンジ色」。超シャイで真面目な消防士・蛯原(岩本)と、ひとりぼっちの女子高生・萌衣(生見愛瑠)の恋模様を描く本作が、7月8日に公開されます。

フジテレビュー!!は、蛯原の後輩消防士・児嶋元気を演じた浮所さんにインタビュー。役作りや岩本さんとの共演のこと、そして、自身にとってのヒーローについて聞きました。

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映画出演のため筋トレ!“お気に入り”は胸の筋肉

<浮所飛貴 インタビュー>

──本作への出演が決まったときの心境をお聞かせください。

正直なところ、生見さんが演じる萌衣の同級生役だと思っていたので、消防士の役をやることになるとは…。だから、お話をいただいたときは「そっち?」という感じでした(笑)。ただ、今まで学生役が多かったので、消防士を演じられることは新しいチャレンジですし、うれしかったです。

──美 少年のメンバーからは、映画出演に対して何か反響はありましたか?

みんなから「おめでとう」と「頑張れ」と言われました。ジャニーズJr.で映画やドラマに出られる機会は、あまり多くないんです。その中で、僕を呼んでくださったことは、グループにとっても貴重ですよね。

だから、少しでも多くの方に「美 少年」というグループを知ってもらえるようにと思って、撮影を頑張りました!

──今回、消防士を演じるために何か準備したことはありますか?

クランクインする前に、消防士の訓練を体験する時間がありました。そのときに初めて消防士の方とお会いしたのですが、「ガタイがすごい!」と驚いて。背中が大きいし、腕の筋肉がすごいし、腹筋はバキバキだし。「今の僕じゃダメだ」と思って、その日からより一層筋トレを頑張るようになりました。

足と肩、腕と腹筋、胸と背中、というように6部位に分けて効率よく、毎日ジムで鍛えていましたが…めーっちゃ変わりましたよね?自分でもつい触っちゃいます(笑)。

──どの部位が一番お気に入りですか?

(即答で)胸です。僕、胸を大きくしたかったんです。筋トレって、気持ちがポジティブになっていいなと思いましたね。

そういえば、最近メンバーの藤井ちゃん(藤井直樹)が、僕に影響を受けたのか筋トレを始めたそうです。この前、収録の合間に「(藤井さんの声マネをしながら)見てよ、浮所。胸ついてきたでしょ」って見せてきました(笑)。

金指(一世)も(佐藤)龍我も筋トレを始めたみたいで、グループ全体が強く…「ケンカは負けないぞ」っていう感じになっています(笑)。みんなにそういう影響を与えられたのは良かったなと思いますね。

──浮所さんはメンバーカラーがオレンジだったり、もともと元気なイメージが強かったり、児嶋元気という役と共通点も多い印象ですが、ご自身はどう思われていますか?

いや、もう…映画のタイトルを聞いた瞬間、「ピッタリだ!」と思いました。僕、街中でオレンジ色の服を着ている人とか、オレンジ色のものを持っている人を見ると、「え、浮所ファン?」と反応してしまう癖があって(笑)。

今回の現場は、皆さんオレンジ色の活動服を着ていたので、「僕のファン多いな~」「幸せだな~」と、心の中で思いながら過ごしていました。そういう環境もあって、現場では僕が一番のびのびしていたかもしれません。

──そんな幸せな撮影現場での立ち振る舞いで、意識していたことはありますか?

今回の現場は皆さん僕よりも年上で、大人で落ち着いた方ばかり。だから、僕がムードメーカーにならないと盛り上がらないだろうなと思って、自分から起爆剤になるように意識していました。

普段の“浮所飛貴”よりもテンションを上げて現場にいたので、帰りの車ではいつも寝ちゃっていましたね(笑)。

岩本照の男前な言動に「いい人だなぁ」

──主演の岩本照さんとは、お芝居で初共演ですね。

そうですね。照くんとは、現場でお芝居に関するお話をしたり、アドバイスをいただいたりということは特になくて。それは僕のこれまでの経験などを信頼してくださっていたのかなと思っているのですが。

ただ、「監督に言いたくても言えないことがあったら、俺に直接言ってこい」と言ってくださって。僕も監督には直接意見を言うようにしていましたが、言い切れないことや悩みがあったら、やりやすいように動くから、と。それはすごく心強かったですし、いい人だなぁと思いました。

──岩本さんは、ジャニーズの中でも随一の“筋肉のプロ”かと思いますが、筋トレに関してアドバイスなどはありましたか?

この作品の現場に入る前は、照くんの連絡先を知らなかったので、お会いしたときに「よろしくお願いします」という挨拶くらいしかできなかったんです。でも、撮影では筋トレのシーンもあったので、そこでいろいろアドバイスをいただきました。

──撮影現場での岩本さんを見ていて、見習いたい、次に生かしたいと思ったことはありますか?

照くんは、すごく視野が広くて、常に340度くらい見えてるんですよね。360度って言いたいんですけど、人間離れしてる感じなっちゃうので(笑)。でも、リアルに340度見えてるなと思うくらい、みんなへの気遣いができる方だと感じました。

“お父さん感”と言うとちょっと違うかもしれませんが、お兄ちゃんを飛び越えてお父さんのような視線の温かさと、全体を包み込んでくださる空気感があって。そこがステキだなと思いました。

──劇中、訓練シーンでロープ登攀(とうはん)対決をしていましたが、いかがでしたか?

クランクインする前の練習のときから、照くんは5、6メートルあるロープを軽々登っていたんです。それがすごいなと思って。ロープ登攀って、腕の力だけでロープを登っていく訓練なのですが、僕は筋トレをしっかり始める前だったので、全然登れなかったんですよ。

照くんは、なんであんなにできるんだろうと思ったら…『SASUKE』(TBS系)でロープ登攀やってましたね(笑)。ファイナルステージで登り切った先のブザーを押している姿が見えました!

主演ではないからこそ、得たもの「皆さんのお芝居から“盗む”ことができた」

──近年、ドラマや映画で主演が続いていましたが、今回脇役を演じ、何か得たことはありますか?

主演をさせていただく機会はあまり多くないので、すごくうれしいことですが、脇役も演じられるようになりたくて。脇役であっても主演には負けない気持ち、“浮所飛貴”という役者をちゃんと認識していただけるようにという強い気持ちで今回も臨んでいました。

現場では、座長として振る舞う岩本くんの姿をたくさん見て、勉強することができました。いつかまた自分が座長を務める機会が巡ってきたら、この経験を参考にしたいと思います。

あと、先ほどもお話しましたが、今回の現場は皆さん僕よりも年上の方ばかりで。しかも、お芝居の経験をたくさん持っている方々だったので、皆さんの芝居を見て“盗む”ということが、主演するときよりもできた気がしています。

──昨年『ザ・ハイスクール ヒーローズ』(テレビ朝日系)に出演していました。本作の消防士役もある意味“ヒーロー”ですが、浮所さんにとってのヒーローは?

お父さんは優しいし、サッカーができるし、常に憧れなんですけど…ヒーローというと、やっぱりジャニーズですかね。僕自身、“ジャニーズ”という存在に助けられています。

──どういうときに、助けられてると感じますか?

先輩のコンサートを見に行かせていただくと、明確な言葉では表せないのですが…超幸せな気分になるんです。「もう帰りたくない」という幸せで満たされて、「明日からも頑張ろう」と思える。そういう気持ち的な部分で助けられている気がしますね。

僕、もともとジャニーズのファンなので、ジャニーズが大好きなんです。だから、例えばファンの皆さんが、「今日はちょっとつらいな」「上司に怒られてきついな」と思ったときに、僕らが歌って踊る動画などを見ることで「頑張ろう」と前向きな気持ちを取り戻せる、ということも理解していて。自分自身がそういう“助ける”仕事をできていることに、すごく感動しています。

──最後に浮所さんが本作で胸キュンしたシーンと、見どころをお聞かせください。

胸キュンしたのは、萌衣の誕生日にみんなでお祝いをするのですが…ネタバレになるので詳しくは言えませんが、蛯原さんに萌衣がギュッと抱き着くシーンですね。蛯原さんはシャイだし真面目だから「ダメだ」って拒否して。あのシーンは、僕も「え、ダメなの!?」ってキュンとしました(笑)。

見どころは、元気の成長。Snow Manの佐久間(大介)くん、阿部(亮平)くん、(渡辺)翔太くん、目黒(蓮)くん、深澤(辰哉)くんが、終盤の元気のあるセリフで「泣けた」と言ってくださったのですが、そう言ってもらえたことがすごくうれしくて。意識して演じたので、元気の成長に注目してください。そして、ガタイのいい浮所が見れます!お楽しみに!

最新情報は、映画「モエカレはオレンジ色」公式サイトまで。

©2022「モエカレはオレンジ色」製作委員会 ©玉島ノン/講談社
配給:松竹