いよいよ最終回を迎える、吉田鋼太郎さん主演、東海テレビ×日本映画放送 共同製作連続ドラマ『おいハンサム!!』。

最終回を前に、原作者の伊藤理佐さんと、ピータンこと大森役を演じる浜野謙太さんのスペシャル対談が実現。改めて作品を振り返りました。

「録画して2回見た」という感想が多いのにビックリ

<伊藤理佐×浜野謙太 スペシャル対談>

――まずは伊藤さん、ドラマを見た感想は?

伊藤:すごい面白くて嫉妬してしまいました。漫画原作でドラマ化になると「原作の方が面白い」という評価があることもあるんですけど「今回、それはねーな」みたいな(笑)。  

例え話でいうと、私は、酪農家で美味しい牛乳を作ってはいるが「これをチーズにさせてください」と言う人が出てきて、チーズを作ってそれがめちゃ売れした、みたいな。

「すっごい美味いじゃん、けど私はチーズを作ってないんだけど、牛乳を作っているぜ!」みたいな感覚ですね。

チーズが売れるとうれしい。でも、牛乳がないと作れないだろ?でも、チーズの方が売れそうだなぁみたいな。すごいうれしいし、このチーズ、美味いです!

――家族や友人からの評判はいかがでしたか?

伊藤:「録画して2回見た」という感想が多いのにビックリしています。うちの旦那は、「オマエの感想を聞きたくない」って言うんで、別々のテレビで見ています。

ちょっと緊張しながら見て「面白い、面白い」と言っていましたが、たぶん、旦那も嫉妬していると思うんです。漫画がドラマになってより面白くなっているから。

浜野:うちの妻は、本当にドラマを見ないんですよ。でも先日、妻の妹と会ったときに「ドラマ見た?何あれ、面白いんだけど」って言われて。妹から「反芻(はんすう)度が高いし、自分の家族とか見つめ直せるし、旨味がどこにあるのかわかんないけど旨い」みたいな感想を聞いた妻が、「あ、そうなんだぁ」って、いつもとは違う反応をしていて。

妻が一番信用している妹から逆輸入みたいな感じで、「ほかのドラマとちょっと違う」というのは伝わったようなので、「ほら見たことか!」とちょっとスカッとしましたね(笑)。

大森さんて、ガタイが大きくないというのを…

――大森役が浜野さんに決まったと聞いたときはどう思いましたか?

浜野:それ聞くの、怖いですね~。

伊藤:意外ではなく、スポッとハマる感じでしたね。実際、撮影現場を見学させてもらったときに、「にっ!」て笑ったホッペにシワができるのを見て、私はそういうふうに描いたことはないけど、「大森さんぽいなぁ」って思ったのと、あとは“動き”ですかね。

大森さんて、ガタイが大きくないというのを浜野さんの立ち姿を見て改めて気づいたというか、後ろ姿がもう大森さんだったんですよね。

あと、“もちクチャ”っとした皮膚の感じがイメージ通りでしたね。

――ドラマや原作で印象的なシーンはありますか?

伊藤:私は、第2話で伊藤家をピンポンダッシュして酔った由香(木南晴夏)を届けたあと、一緒にいた部下の女性に「飲み直す?」って言ったときの顔!

ちょっとエッチな気持ちが入ったあの顔に「大森さんて、実はそういうキャラだった!」とハッとしました。

浜野:僕は、原作を全部読み、大森さんの最初のほうの印象を大事にしているんですけど、後ろのほうになるとラブリーで天使みたいな印象もありますよね。

そのシーンの脚本を読むと、監督は「ちょっと下心がある大森さん」を描きたいのかなと思って。あそこは「旨い物を食べる」と「女性と行く」という2つの下心の塩梅が面白いシーンですよね。

伊藤:その前のシーンで女性に1回断られているのにね。「大森さんに、そういう感情一切ないですし」ってハッキリ言われているのに…。

浜野:何とかなると思っている(笑)!

伊藤:あの口ごもり方が、本当に面白かった!

ほかにも「罠か!?」って思うようなシーンがあって。居酒屋さんで大森の箸置きが箸袋を折って蟹の形になっているとか、“胸騒ぎ”シーンのシイナさんは、なぜか夕陽バック”とか、「胸触り?」とか、気になる一言が追加されているとか、すごい面白くて、「私、あんなセリフ書いてない」って嫉妬しちゃいました。

浜野:ホント、罠がいっぱい(笑)。僕は、第7話の“料理には2種類ある”って話が大好きで。

大森さんの元カノ、ドラマで言うと由香が大森さんぽい、ちょっとふくよかな人と付き合いだして、その人が作る料理は美味しいんだけど幻滅しちゃうことがあって…みたいなときに、大森さんが由香に「料理は、2種類あるから気をつけろよ。相手のことを考えた料理か、考えていない料理か」っていう、あの指摘はすごいですよ!

最終話には愛が詰まっています

――最終話に向けて、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

伊藤:すごい楽しみですし、もちろん録画もして見ます。何回か見ると「ここは、こうだったのか!」と面白い罠があるので、そこを発見したいです!

浜野:たぶん、編集で監督がまとめるのが大変なくらい、最終話には愛が詰まっています。

僕は最初、“大森さんちにお邪魔する”みたいな感覚だったんですけど、「これはもう、大森のつもりでやらないとダメだな!」って、途中で意識が変わりましたから。

伊藤:あ!大森さんは、三兄弟なので伊藤三姉妹の本作とは別に「大森三兄弟のスピンオフ」はどう?…って、妄想が激しすぎるか。でも、本当にコレが最後な気がしないんです!

浜野:僕も、もうちょっと続けたいんですよね。大森という役をもうちょっと広げたい!

伊藤:ぜひぜひ!私も見たいです!!

『おいハンサム!!』最終話は、2月26日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。

<第8話あらすじ>

伊藤家で、以前買った宝くじのことを思い出した源太郎(吉田鋼太郎)。妻・千鶴(MEGUMI)と確認した宝くじの結果は…。

大森(浜野謙太)は、部下の渡辺(太田莉菜)がおでんを注文する作法に運命を感じる。そんな2人の様子に長女・由香(木南晴夏)は…。

次女・里香(佐久間由衣)は、古書店から待っていた連絡を受け、三女・美香(武田玲奈)は、学(高杉真宙)との直接対決を終え、さらにユウジ(須藤蓮)を訪ねるがすれ違ってしまう。 

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