『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』第7話完全版

瀬古凛々子(黒木華)は、「カンフルNEWS」の新戦力としてフリーランスのカメラマン・笹目虎太郎(寛一郎)と専属契約を結ぶ。

だが、突然の発表に困惑を隠せない根津道春(溝端淳平)や下馬蹴人(野村周平)たち。

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そんな折、凛々子は、笹目、根津をともなって、占いができるというネコの取材に行く。一本真琴(石井杏奈)が見つけてきたネタだった。

「たまこ」という名のその“占いネコ”は、相談者の未来を占い、さまざまな絵柄が描かれたカードの中から1枚を選ぶのだという。そのカードに暗示されている内容を、飼い主の武藤梢(川添野愛)が代弁するという方法らしい。

さっそくたまこに占ってもらった根津は、「恋の悩みがあり、もうすぐ運命の相手が現れる」と指摘される。ネコアレルギーなのか、くしゃみが止まらない根津は、そう言われて凛々子に目をやった。

一方、笹目も、「最近新しい環境に飛び込んだのではないか」と言い当てられて驚く。そして凛々子は、「あなたの近くに寄り添う影が見えるが、波乱の兆しがある」と言われ、心当たりがありそうな表情を見せていた。

凛々子たちは、写真撮影のため外へ出た。梢は、撮った写真を見せてほしいと笹目に頼む。だが、梢が選んだのは、たまこよりも自分のほうが目立っている写真だった。

帰り際、凛々子は、たまことどこで出会ったのか、と梢に尋ねる。すると梢は、知り合いから譲られたと答えた。

凛々子が書いたたまこの記事がアップされた。

その夜、根津は、下馬、椛谷静司(野間口徹)とともに飲みに行く。そこで根津は、新聞社に勤務する元カノ・阿久津舞衣(小林涼子)と偶然再会する。たまこの占いのことを思い出す根津…。

たまこの記事は、予想以上の反響を得ていた。するとそこに、矢部涼介(一ノ瀬楓)が梢を伴って編集部にやってくる。梢が間違ってクスノキ出版の新館を訪ねてきたから、カンフルNEWSの編集部がある旧館まで連れてきたらしい。

梢は、先日の取材だけでは信じてもらえないと思い、追加の記事を書いてもらうために出張占いに来たと凛々子たちに告げると、下馬や椛谷だけでなく、矢部まで占った。

その様子を撮影した写真をチェックした梢は、またもやたまこより自分のほうが目立つ写真を選ぶ。心がざわつく凛々子。

ほどなく、たまこはワイドショーでも取り上げられるほど話題を集め始める。その一方で、梢に対しては「目立ちたがり」という批判も目立つようになっていた。

その夜、「たまこ占い」に関する記事を検索していた凛々子は、梢をマッチングアプリで見た、という書き込みを見つける。

笹目とともに黄実子(りょう)の店を凛々子は、梢が取材依頼してきた理由がわからない、と黄実子に話す。黄実子は、たまこが可愛いから見てほしいという理由か、単純に注目を集めたいからではないかと返した。

しかし笹目は、梢は承認欲求が強いタイプではないのではないかと言い出す。カメラマンの勘だという笹目は、100の言葉より1枚の写真のほうが雄弁なときもある、と凛々子たちに言い…。

同じころ、根津は、舞衣と再会していた。食事をしながら談笑する2人。店を出た根津は、舞衣を駅まで送った。その際、舞衣から「今付き合っている人いるの?」と聞かれ、いないと答える根津。舞衣も現在はフリーらしい。

あくる日、カンフルNEWSに子どもからの電話が入る。電話に出た真琴に代わって応対した凛々子は、「たまこはプリンだった」とつぶやく。

マッチングアプリのあった「ネコが好き」という梢の自己紹介文、彼女の部屋で見た、買って間もない化粧品やタグが付いたまま吊るされていた洋服などを思い出した凛々子は、ある真実に気づき…。

別の日、凛々子は、とある公園まで梢を呼び出す。笹目も一緒だった。凛々子は、梢に真実を伝えるべきかどうか迷っていたが、根津や笹目から、事実ならばいいのではないかと助言されていた。

公園までやってきた梢は、「彼、ここに来るんですか?じゃあ、無事なんですね?」とうれしそうだった。

実は、結婚を焦り、マッチングアプリで相手を探していた梢。そこで、ネコ好きという共通点があった倉吉(小林竜樹)という男性と知り合い、親しくなっていた。

だが、あるとき倉吉は、長期の出張に行くといって梢にたまこを預けると、それっきり連絡を絶ってしまったらしい。倉吉の身に何かあったのではないかと心配した梢は、彼が見てくれるかもしれないという思いから、たまこを使って注目を集めようとしたのだった。

真相を打ち明けた梢は、倉吉はいつここに来るのか、と凛々子に尋ねた。「もう来ています」と言って、少し離れた場所を指し示す凛々子。

そこで梢が目にしたのは、妻や娘と楽しそうに過ごす倉吉の姿だった。

「今話題になっているネコは、昔うちのネコだった」と編集部に電話してきたのは、倉吉の娘だったのだ。名前はプリン。だが、娘がネコアレルギーを発症し、飼うことができなくなった倉吉は、マッチングアプリで出会い、自分に好意を寄せている梢にプリンを押し付け連絡を絶っていた。

ショックを受けた梢は、「こんなの知りたくなかった」と言って走り去り…。

そんな折、思わぬ事態が起きる。梢から、たまこが行方不明になった、という連絡が入ったのだ。梢とともに、手分けしてたまこを探す凛々子たち。だが、たまこは見つからなかった。

たまこにも愛想を尽かされた、と言って諦めようとする梢に、凛々子は、それは梢の思い込みだと告げる。

梢は、倉吉のことで友人から「騙されている」と忠告されたが、それでも彼を信じてしまったことを凛々子に打ち明けた。すると凛々子は辞書を取り出して「信」という文字の意味を伝えると、例え100人が「黒」だと言っても、「白」だと言い張るたった1人を疑わない──信じるとは、本来そういうことだと続けた。

梢は、凛々子のそんな言葉に、改めてたまこを探し始める。それからしばらくして、根津がたまこを見つけたと連絡が入った。梢は、たまこを抱きしめて…。

凛々子は、「マッチングアプリの光と闇」というタイトルで、梢と倉吉の件を記事に。読者の反応は賛否両論。梢は、住んでいたアパートを引き払い、たまこと一緒に新しい場所で生活を始める決意を固めていた。

根津は、再び舞衣と会う。そこで舞衣は、「私たち、やり直さない?」と根津に告げ…。

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