女優やモデルなど著名人から絶大な支持を受けるボディワーカーの森拓郎氏が、「自宅で1日10分!ジムに行かなくてもOK!歩きグセを直すだけで憧れのボディラインに!」をキャッチコピーに、「一生ものの“歩き方”」を提唱する「やせウォーク」(扶桑社)。
4月23日の発売から話題を呼び、その反響は、9年に渡るやせウォークの実践者で、本書のモデルも務める高橋メアリージュンのもとにも届いたという。
そこでフジテレビュー!!では、「コロナ太り」とは無縁と思われる美ボディの持ち主・高橋にインタビューを依頼。ドラマの撮影が再開され、忙しい最中に、某テレビ局の楽屋からリモート取材に応じてくれた彼女。
やせウォークのメリットはもちろん、自粛中の過ごし方や、気になる美容習慣についてもたっぷりと語ってくれた。
<高橋メアリージュン インタビュー>
——ドラマの撮影が再開されたそうですが、現場の感じは今までと違いますか?
そうですね、再開したばかりなんですけど、やっぱりコロナ対策として、あまりしゃべっちゃダメなんですよ。セットの中でも裏でも、キャスト同士もスタッフさんとも。静かなので雰囲気もちょっと落ち着いていますね。
撮影も、リハーサルではフェイスシールドを着けているので、相手の声も聞こえにくいし、自分の声が届いているかも不安で…。仕方ないことですけど、すごく新鮮ではあるけど、やりづらさはあって。だから、その分、本番はやりやすくて楽しいです。
——それまでのおうち時間はどのように過ごしていましたか?
オンラインでヨガやピラティスのレッスンを受けていたのと、英語の勉強を必死でやっていました。ヨガやピラティスは、今、取材を受けているように、Zoomで。先生が動いているところを見てポーズを真似して、っていう。やろうと思ったのは、外出自粛で運動不足になっちゃうからですね。週2、3回くらいでも、背中とお尻と太ももと、あと腹筋もすごく筋肉痛になりますね。
英語は、英会話もやりつつ、文法もしっかりとやるという、3ヵ月のみっちりコースに入会しまして。毎日英単語を100個覚えなきゃいけないほど結構ハードで。宿題でめちゃくちゃ忙しかったです。
——英語学習は何か目標に向けて始めたんですか?
もともと英語が好きで。ハーフで英語が話せる顔をしているんですけど(笑)、日常会話ぐらいしか話せなかったので。聞き取りや発音はほめられても、文法がわかってなくて適当だったので、ちゃんと“舐められない英語”を習得して、今後は海外でもお芝居できるようになりたいなと。あと、旅が好きっていうのもありますね。
——成果はいかがですか?
まだ落ち込むことは多々あるんですけど、まず何も勉強していない状態で受けたTOEICが、1ヵ月後には150点くらい上がったんです。実際に点数が伸びて効果を実感していますし、やはり文章がスラスラ理解できるようになりました。
——3ヵ月のコースが完了しても勉強を続ける予定ですか?
英語はもう一生続ける気でいます。スクールは3ヵ月の間に、自分で勉強できる方法を習得できるように教えてくれるので、コースが終わっても続けていきたいなと思ってます。
美脚のポイントは「よく歩き、よくほぐす」
——さて、ここからは高橋さんがモデルを務めた「やせウォーク」のお話を。かなり売れているそうですが、実際反響はいかがですか?
すごくいいですね。書店が閉まっていることが多く、みなさんインターネットで買ってくださったようで。実践された方から、SNSのDMやコメントで、「脚のラインが変わった」「ヒップが上がった」という、メッセージをいただきました。「メアちゃん目指して頑張ります!」なんてメッセージくださる方もいてうれしかったですね。
——高橋さんは「やせウォーク」の実践歴9年だそうですが、始めた時にまず効果を実感したのは?
お尻が上がったのとお腹が引き締まりました。やせウォークでは、骨盤を傾けず正しい位置にキープするので、自然と体幹への意識が高まってお腹がへこみます。私はもともと前ももがかなり張っていて、あまり綺麗な脚ではなかったんです。でも、歩き方を意識することで、階段を上るときでも足ではなくお尻の筋肉を使うようになって、張りも改善されて疲れなくなりました。
——「歩き方を意識」、どんな方法ですればいいですか?
とてもシンプルに、足をついて前に体重を移動したら次の足が出る、というところ。「足で歩こう」と思わずに、「体重移動をするから足が引っ張られる」という意識をすることです。基本が大事で、それさえできれば効果が期待できると思います。
——やはり普段からよく歩きますか?
めちゃくちゃ歩きます!「1日最低1万歩」というミッションを課していますが、2万歩以上歩く日もあります。散歩をしたり、電車に乗る代わりに歩いたり…。遠すぎて徒歩では厳しい場合は、自転車を使います。
公共交通機関を使わずに自転車や徒歩で移動すれば、“密”も避けられるし、運動にもなるし、いろんな意味で健康的だと思います。
——外出を控えつつも、「やせウォーク」を生活に取り入れるにはどうすれば?
ストレッチがオススメです。ベーシックなストレッチから股関節や前ももに効くものも紹介しています。ストレッチは、たまにではなく毎日やった方がいいですし、効果を実感するのも早いと思うので、ぜひ、おうちでやってみてほしいです。
——中でも「これはオススメ」というものがあれば教えてください!
やっぱりお尻のストレッチですね。片脚を90度に曲げた状態でソファなどの高いところに乗せるとお尻が伸びて気持ちいいんです。(詳しいやり方は記事内の動画でチェック!)
——寝る前のストレッチを習慣にしている人も多いと思いますが、髙橋さんの寝る前の習慣は?
疲れやむくみは、その日のうちに解消するのが大切だと思っています。私は寝る前に筋肉を刺激し、ストレッチをサポートしてくれる「ストレッチロール」に疲れた足を乗せてケアします。気づくと寝ちゃっていたりするんですけど。
食生活の改善で「コロナ太り」を撃退!
——この自粛期間で習慣になったことはありますか?
料理するようになりました。今まで外食が多かったんですけど、やっぱり家で食べるようになると、味覚が敏感になって、薄味でも大丈夫になりました。自分で作ると入っているものも分かるので安心して食べられますし。
——例えばどんなものを作るのですか?
すごく簡単ですけど、玄米に自分で作った海苔の佃煮を敷いて、アボカドとトマト、温玉を乗せて混ぜて食べるっていう。火使わないのでお手軽ですし、健康かつ簡単なレシピです。「独身メシ」って呼んでいます(笑)。
——悩んでいる人も多い「コロナ太り」とは無縁ですね。
いや、そんなことないんです(笑)。運動量が減ったせいか、一回すごく太っちゃって。そういうこともあってヘルシーなものを作ろうと思ったのと、あと、ファスティングもしました!ダイエットというか、胃腸を休める目的もあって。
——ファスティングは何日間?
準備期間4日、酵素ドリンクと水だけの本番が6日間、回復期4日間です。食べている時はあっという間に経っちゃうんですけど、食べない1週間は長かったです(苦笑)。
「食べない1週間」の長さが伝わってくる。
——食事の時間がないと、暇を持て余してしまわないですか?
そうなんです!でも、そのために“わざと”ファスティングしたんですよ。ご飯を作る時間、食べる時間がないと、時間が余るんです。食事にすごく時間を使っちゃっていたので、ファスティング中は、その時間を英語の勉強に使えたんです。ドラマのセリフも覚えなきゃいけないのに、英語に追われる日々だったので、まずいと思って「そうだファスティングして勉強に集中しよう」と。
——一石二鳥だったんですね。
その通りです。これからファスティングを考えてる人は、集中したいことを並行してやるのがいいと思います。「食べてないとぼーっとしないの?」って心配されるんですけど、私は逆に集中力が上がりますし、周りでファスティングしている人もそう言っていますね。シャキッとして目覚めもいいですし。正直、初日と2日目はキツかったです(笑)。でも、だからこそ、集中する対象があると、空腹感を忘れられますので。
——ほかに日頃から取り入れている“美容習慣”はありますか?
まずは当たり前のことですけど、早寝早起きです。理想は22時就寝で、そのくらいに寝たら6時くらいには自然と目が覚めちゃいますね。
あと、すごく浮腫(むく)みやすい体質で、夜遅くにがっつりご飯食べると、次の日の朝「5kg太った?」ってくらい浮腫むんですよ。顔が全然違っちゃうので、なるべく夜は控えめに、例えば撮影前日はプロテインシェイクにしたり、17、18時くらいに夕飯を食べるようにしたりですとか。そうすると私はすごく調子いいです。
それから「効酸果」っていう抗酸化作用のあるドリンクにハマっています。妹(高橋ユウ)が妊娠中に飲んでいて、すすめられて飲んだら、お肌の調子も良く疲れにくくなった気がしています。
人にちょっと珍しがられるのは、朝も夜も湯船に浸かること。朝は、湯船に浸かって血流を良くしないと起きた気がしなくて。忙しくても、短い時間でいいから湯船に浸かりたいんですよね。
将来は「人の夢を支援したい」自身の生い立ちが抱かせた夢
——今回の外出自粛期間を通して感じたこと、学んだことはありますか?
やっぱり恵まれすぎていたなってことに気づきましたね。なんでもやりすぎていた。「食べすぎ」とか、そんなに出かけなくても、買い物に行かなくてもやっていけるなとか。
お仕事があるありがたみも感じましたし、時間ができたおかげで「自分自身と会話できたな」とも思いました。忙しいとなかなか自分に向き合う時間がなかったり、考える時間がなかったりするので。英語の勉強も「やろうやろう」と思いつつ、実際、本気で時間かけて取り組んだのは初めてですし。
あとは家族。特に親は京都に住んでいてなかなか会えないですけど、電話で話したり。会えないけど、会いたい人がいるっていうのはすごく幸せだなって思いました。親孝行のために“会わない”っていうのは初めてでしたけど、会わない間もずっと元気でいてほしいなって思いました。
——今後やっていきたいこと、展望や目標はありますか?
人の夢を叶えられたらいいなと思います。例えば、「目指しているものがあるけど、お金の問題で学ぶ機会が得られない子供」ですとか、夢を持った人を支援していきたいなって思っています。
——どういったきっかけでそう考えるように?
私はフィリピンとのハーフなので、小さい頃からフィリピンに行く機会があって。そこで、貧しい家庭で育つ子や、帰る家もない子たちを見かけるんです。「大人になったらそういう子たちの応援をしたい」と、子供の頃からきょうだいみんなで話してました。今はまだ具体的に行動はできていませんが、将来的に何かしたい、と考えています。
——最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。
まだコロナ禍は続きますけど、やっぱり多少、身体も動かさないと心も不健康になってしまうので、「やせウォーク」、ぜひ楽しみながらやってみてください。
そして、こういった時期で、気分が落ち込みやすい人も多いと思います。私は「Difficult?Yes. Impossible?…No.」、つまり「難しいけど、不可能ではない」という意味の言葉が大好きです。
いろいろなことと戦っている方、いろいろな不安を抱えている方がいらっしゃると思います。周りの人が「無理だ」と言っても、自分が「できるかも」と思えば、その声はきっと正しいはず。自分の声に従って生きてください。応援しています!
高橋が好きな言葉だと語った「Difficult?Yes. Impossible?…No.」は、自身の半生を振り返る著書のタイトルにもなっている。「人の夢を叶えたい」という目標が動き出した時にまた取材させてほしいと伝えると、「嬉しいです!叶う気がしてきました!」と笑顔を見せた。