YOSHIKIが主催するディナーショー「EVENIG / BREAKFAST with YOSHIKI 2022 in TOKYO」の発表記者会見が、12月23日(木)に行われ、YOSHIKIが登壇した。

2014年から開催されてきたこのディナーショーだが、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となる。また、オンラインでの発表会を除き、YOSHIKIが公の場に姿を現すのは、新型コロナウイルス感染拡大以降、米国・ロサンゼルスに滞在をしていたため、約2年ぶり。

YOSHIKIは登場早々に、「先にピアノ弾いちゃおうか」と提案。ステージに用意されたピアノに向かい「Foreve Love」を演奏し、取材陣を魅了した。

YOSHIKIは「11月の頭に日本に帰国しまして、こうして皆さんの前に姿を見せることが出来てうれしいです」とあいさつし、久しぶりの日本について「テレビ番組の収録をいくつかさせていただいたんですが、ほとんど外に出ていないので、感染対策をしながら、少しでも日本の風景を味わえれば」と希望を明かした。

また、「本来なら、(この日は)アメリカに戻るはずだったのですが、(コロナ禍で)状況がいろいろと変わってきているので、アメリカで撮影が入っていたのですが、スケジュールが急遽キャンセルになりました。場合によっては、『もう少し日本にいたほうがいいかな?』とか考えています。日本食が大好きなので、『味わえるかな?』と。ラーメンとか食べたいよね(笑)」とニッコリ。

20公演を控えている3年ぶりのディナーショーについては、「600日間くらい外食をしていなかったんです。ずっとひとりでごはんを食べていて、そういう孤独の苦しみに比べたら、200公演くらいできますね!とは言っても、予断は許さないので、考えられる感染対策を徹底的に行うつもりです」と慎重な一面を見せた。

今回のショーの演出については、「普段はスタジアムクラスでするドラムソロも考えていますし、『これ本当にディナーショーなの!?』というくらいのことも考えています。ただ、パンデミックが起きて配信などのデジタルな部分も需要が上がってきたので、新たな試みも計画しています。ハイブリッドな感じのコンサートになります」と明かした。

そして、今月発売された鍛え抜かれた肉体をあらわにした全ページYOSHIKIのマガジン「Numero TOKYO EXTRA / ICON YOSHIKI」について質問されると、「2~3ヵ月前くらいに撮った写真なんです。撮影は3日間あったんですけど、撮影前の体作りが大変。だって、ラーメンとか絶対に食べられないから(笑)。もともと筋肉質ではなくて、筋肉も付きづらいので人の3倍くらい頑張りました。だから、自分にご褒美をあげたいですね。ラーメンとか、おいしいお寿司とかも食べたいですけど、(この時期だと)お節料理とかも食べられるのかな」と久しぶりの日本食に胸を膨らませた。

また、昨年4月に、YOSHIKIが運営する米国非営利公益法人501(c)(3)「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて、国立国際医療研究センターに1000万円を寄付するなどの支援を行ったことから、今年3月に紺綬褒章を受章したYOSHIKI。長く日本を離れていたことから、先日、紺綬褒章の授賞式に出席したばかり。

会場には、受け取ったばかりの紺綬褒章が登場し、「こういった活動で、チャリティが広がればいいなという思いがありまして、僕はいろいろな貢献をしていた人たちの(うちの)ただの1人。なるべく医療者の方に負担をかけないように、寄付をさせていただきましたが、(紺綬褒章を授与されて)嬉しいですね。微力ながらも今後も支援させていただければと思います」と語った。

紺綬褒章を胸に掲げるYOSHIKI

最後に「本当に2年ぶりに記者会見の場に出させていただいて感無量です。今回ディナーショーを発表することに踏み切れたことで、自分の中ではエンターテインメントが動き出せるんだという思いが出来ました。この2年間慎重に考えてきたことが、こうして形になることは、支えてくださったファンのみなさまに感謝です」と締めくくった。

イベント終了かと思われたが、YOSHIKIは、「せっかくだから、最後にクリスマスの曲を弾いていい?」と提案。会場のスタッフに「サンタクロースの帽子とかあったりする?ないかな?」とおねだりすると、会場の記者は爆笑。予想外の展開に、大慌てのスタッフだったが無事に帽子が用意されると、笑顔で被り「きよしこの夜」を演奏し、会場からは拍手が起こった。