日本文華伝媒株式会社
 「グリーンな発展・開放と共有」をテーマに、2025年大阪・関西万博中国パビリオンで23日午前、「海南ウィーク」が始まった。開幕式には、中国貿易促進会の代表をはじめ、日本に駐在する中国の外交官、日本政府関係者、海南省の政府や企業関係者など、約120人が参加し、海南自由貿易港の開放性と活力を肌で感じた。

中国パビリオン前で開催された「海南ウィーク」

 海南省は中国最南端の島で、「中国のハワイ」とも呼ばれている。中国本土と東南アジアという二大市場を結ぶ好立地にあり、中国最大の自由貿易港として、独自の経済政策や先進的な取り組みを進めてきた。ここ数年で158の国や地域から投資を受け入れ、外資系企業の新規設立数は年間平均で57%のペースで伸びている。海南省の海口市と日本の東京・大阪間には直行便があり、今年第1四半期には日本からの観光客が前年同期比で38.8%増加した。

 開幕式では、中国国際貿易促進委員会の李慶霜副会長、中国の薛剣駐大阪総領事、在日本中国大使館の羅暁梅公使が挨拶し、海南省が持つ地理的な優位性や文化的な魅力、経済・貿易面での潜在力、技術分野での進展などを高く評価した。そして「海南ウィークをきっかけに、より多くの日本のみなさまが海南、そして中国を訪れ、開放的で包容力に富み、温かく迎えてくれる『新時代の中国』を肌で感じてほしい」と呼びかけた。

挨拶をする中国の薛剣駐大阪総領事


挨拶をする海南省委員会書記・馮飛氏

 日本側からは兵庫県知事や日中経済協会の代表が祝意と期待を寄せた。兵庫県の斎藤元彦知事は、海南省との35年にわたる友好関係を振り返り、今後のさらなる交流発展への期待を表明した。日中経済協会の佐々木伸彦理事長は「日中経済協会としては、日本経済界と海南省との連携をさらに推進し、訪問団の派遣や日本における投資説明会の開催の支援など、今以上に積極的に推進してまいりたい」と語った。

挨拶をする日中経済協会・佐々木伸彦理事長


中国パビリオンで開催された「海南ウィーク」の開幕式

 開幕式では、海南ならではの華やかなパフォーマンスも披露された。オープニング歌舞「福寿賦」は友情と祝福を表現し、「雨林天堂」では詩情豊かな演出で自然との共生を表現。リー(黎)族の伝統的な竹・木製楽器の伝承者が観客を巻き込み「最も鮮やかな民族風」をともに舞い、リー族衣装のファッションショー「黎・非遺大秀」では伝統文様と現代美学が融合し、千年の伝統文化を「生きたファッション」として蘇らせた。情熱的なステージが、世界に向けて中国の自由貿易港が持つ文化的な魅力を力強くアピールし、会場からは大きな拍手が送られた。







海南ウィークの開幕式で披露されたパフォーマンス

 中国パビリオン内では、海南省の無形文化遺産を紹介する特別展示も行われた。図解や実物展示、職人による実演、体験型展示を通じて、リー族の装飾品や織物、文化クリエーティブ商品が紹介された。黎族の伝統的な染色・織物技術や竹木楽器、椰子の殻を使った彫刻など、10名の無形文化財の伝承者が来場者の目の前で技を披露し、海南独自の文化の深みを間近で体験できる機会となった。

中国パビリオンで開催された海南省の無形文化遺産を紹介する特別展示を観覧する来場者

 午後には、海南自由貿易港に関するプロモーションと経済・貿易交流会が開催され、海南省および日本の政財界から約130人が参加。海南省の海口市、三亜市、博鰲楽城国際医療観光先行区などの市町や園区が、それぞれの投資魅力を紹介。来場者は経済、観光、制度実験区といった多面的に海南を理解する機会となった。交流会では、具体的なデータや事例を交えながら「なぜ海南に投資すべきか」という問いに説得力ある回答が示された。



 交流会では、海南省貿易促進会・海南国際商会と日本関西中華総商会が協力覚書を締結し、会員企業同士の連携を促進することを確認。日本の「淘品国際株式会社」と「海南智慧生態産業園集団」が協力協定を結び、「海南グローバル国際展示センター」の設立が決定した。これにより、今後さらに多くの日本企業が海南省に進出することが期待されている。

中国パビリオンで記念撮影に応じる林春紅・海南国際商会副会長(右から3人目)と交流会出席者たち


海南省貿易促進会が日本の関係商工団体に「共商共贏」記念プレートを贈呈

 海南ウィークは5月25日まで続き、期間中、東京・大阪・兵庫など各地でプロモーションや経済・貿易交流イベントが開催された。世界に向けて、海南自由貿易港の発展成果と国際的な成長機会を広く伝えていく。(当該イベント協力:日本文華伝媒株式会社)
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