嵐の二宮和也が、10月15日(木)、都内で開催された「浅田家!」大ヒット御礼舞台挨拶に中野量太監督とともに登壇。本作への出演を決めた驚きの理由を明かした。
本作は、父、母、兄、自分の4人家族を被写体に、“家族がなりたかったもの”“家族でやってみたいこと”をテーマに、様々なシチュエーションでコスプレをして撮影し、ユニークな家族写真を世に送り出した写真家・浅田政志の2冊の写真集が原案。
「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年)でその年の映画賞を総なめにした中野監督が、実話に基づき、独自の目線でオリジナルストーリーとして映画化し、二宮の他に、妻夫木聡、風吹ジュン、平田満、黒木華、菅田将暉といった豪華キャスト陣が出演している。
今月2日に公開され、初日アンケートによると、作品の満足度は95.5%と非常に高く、SNS上の口コミでも「涙がとまらなかった」「最後の一秒まで笑って泣けた」と感想が続出。初登場の週末観客動員も1位を記録した。
会場に集まった約160名の観客から盛大な拍手で迎えられる中、笑顔で登壇した二宮は、「初登場1位だと聞いたときはすごくうれしかったです。僕たちが作り上げたものを見てもらえればそれでいいと思っていましたが、やはりうれしいですね」と大ヒットを感謝。
また、特大パネルボードに掲載された映画の感想を見て、「家族を誘って見に行ってもらえることがうれしい」とニンマリ。その後も一つ一つのコメントを丁寧に読み、「これでも一部なんて、ありがたいですね」と感慨深い様子で明かした。
本作は第36回ワルシャワ国際映画祭「国際コンペティション部門」に出品されているが、前日14日に本作のプレミア上映が開催されたことが発表されると、会場から大きな拍手が。
二宮は「国際映画祭に出品されるのはご褒美だと思っているので、まずは日本でたくさんの人が劇場に足を運んでくれることが僕にとってはうれしいです」と話し、中野監督も頷きながら二宮の意見に耳を傾けていた。
続いて、本作のテーマでもある“写真”に絡めて「人生の転機となった写真」を聞かれ、二宮は「僕は間違いなく事務所に送った写真ですね」と笑顔で回答。
一方、中野監督は「写真じゃなくて手紙でもいいですか?」と断った上で、「二宮さんにもらった手紙がこの作品の転機となりました」と告白。
「湯を沸かすほどの熱い愛」で日本アカデミー賞の授賞式に出席した際に、プレゼンテーターだった二宮が作品名を「湯を沸かすほどの熱い夏」と言い間違えてしまったそうで、「後日、二宮さんから『間違ってしまって申し訳ございません。僕にできることでしたら何でもします』という旨のお手紙をいただいて。僕は昔から二宮さんが好きでした!本作の出演を二宮さんにお願いしたところ、本当に役を受けてくれたんです」と驚きのエピソードを披露。
それを受けて二宮は、「僕はもし中野監督から出演のお話をいただいたら、どんなに忙しくても絶対に断らないと決めていたので、台本も読まずに二つ返事でした」と真剣な眼差しで振り返っていた。
最後に二宮が「僕らが伝えたいことは、今は簡単に写真が撮れるけど、形に残そうとか、そういうことではなくて、大切な人はいつかいなくなるし、時間も過ぎていく、それを踏まえて形に残そうとした家族がいたんだということ。『いい家族だな、自分もやってみたいな』と思うだけでも、家族を大事にすることにつながり、環境も変わると思います」と改めて作品の魅力をアピールし、笑顔で締めくくった。
映画「浅田家!」は公開中。最新情報は公式HPで確認を。