さまざまな世界で活躍しているダンディなおじさまに、自分の人生を語ってもらう「オヤジンセイ~ちょっと真面目に語らせてもらうぜ~」。
年を重ね、酸いも甘いもかみ分けたオトナだからこそ出せる味がある…そんな人生の機微に触れるひと時をお届けする。
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今回は、BSフジにて月曜~金曜の22時から放送中の『クイズ!脳ベルSHOW』(フジテレビでは、月曜~金曜4時から再放送)でMCを務めている、ますだおかだ・岡田圭右が登場。
漫才師としてだけでなく、MCとしても大活躍の岡田は、毎回、自由奔放で予測不能なゲスト解答者たちを華麗に(?)さばく、その見事な司会ぶりが高く評価されている。
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今回は、そんな岡田のインタビューを前後編でお届け。前編では『クイズ!脳ベルSHOW』の収録リポートを、後編では芸人および父親としての人生を振り返っていく。
『クイズ!脳ベルSHOW』の収録は緊張感…もあるけど、やっぱり楽しい雰囲気!
今回お邪魔した収録は、第7回グランドチャンピオン大会の予選2日目(8月31日放送予定/BSフジ)。ゲストは、黒田アーサー、クミコ、天野勝弘、柳亭楽輔の4人。いずれも“脳ミソフル回転のクイズバトル”を勝ち抜いてきた猛者たちだけあって、収録前からスタジオにはおのずと緊張感が漂う。
しかし、本番がスタートし「シャッフル写真クイズ」「異名クロスワード」など、おなじみのクイズが出題されるとその空気は一変。目の前には、いつもの楽しい『脳ベルSHOW』が。岡田は、終始リラックスしたムードでゲストに話しかけ、時にはツッコみながら雰囲気を和らげ、場を盛り上げていく。
今回の目玉クイズの一つが「ごちゃまぜハミング」。これは、とあるゲストがイヌやネコの鳴きまねで“ある曲”を歌うVTRが3つ同時に流され、それぞれ歌っている曲のタイトルを当てるというクイズだ。
これが、なかなかの難問なのだが、一斉に歌うことによって醸し出されるカオス感がクセになってしまう。ちなみに、曲を歌うVTRゲストは、“あの”最強助っ人外国人と伝説の姉妹歌手という豪華キャスティング。これだけで、もはや予想がつかない面白さだ。
さらに、もう一つの目玉である「ヒット歌謡」では、芸能界の大物ファミリー3人がスタジオに登場し、ナマ熱唱で問題が出題される。
さすがグランドチャンピオン大会の予選だけあって、ハイレベルな一進一退の攻防が続く。果たして誰が決勝戦に進出するのか…。
<放送800回記念の収録リポート&岡田圭右×川野良子アナインタビュー>
<芸能界でもファン多数!『クイズ!脳ベルSHOW』にハマるワケ>
収録終了後の岡田を直撃。今回の番組の見どころを語ってもらった。
岡田圭右『クイズ!脳ベルSHOW』の長寿化に感謝「皆さんのおかげ」
今回の見どころは、やっぱり「ごちゃまぜハミング」ですね。きっと画面を見た瞬間、視聴者の皆さん混乱するんじゃないでしょうか。なんでこのキャスティングなんだという(笑)。
「ヒット歌謡」も、豪華な方々に勢ぞろいしていただき、スタジオで生の歌声を聴けるのは非常にうれしかったです。
こういった遊び心というかノリというか、テレビが元気だった時代を思い起こさせるような、多彩な面白さが『クイズ!脳ベルSHOW』にはありますよね。早いものでもう1250回以上を数えますが、これだけ続けてこられたのは、ひとえにスタッフの皆さんと視聴者の皆さんのおかげ。ただただ感謝ですよ。
そんな岡田に、オヤジンセイ恒例の【思い出の品】を聞いた。
【思い出の品】「M-1グランプリ」決勝で着たスーツ
これは、今から19年前の2002年「第2回M-1グランプリ」の決勝で着ていたスーツです。他にも「ABCお笑い新人グランプリ」とか、さまざまな新人賞レースで賞はもらいましたが、M-1が獲れた時は本当にホッとしました。しかし同時に、ここからどうするんだ、下手は打てないぞ、というプレッシャーも重くのしかかってきたんです。
M-1優勝が名刺代わりになった以上、その先が実は恐ろしい。みんなはそこからお笑いの競技場を何周も回り、そのうち競技場を飛び出していくんでしょうけど、俺なんかいまだに競技場内を回りっぱなしですからね(笑)。
この衣装はずっと手元に持ってますが、松竹芸能の後輩がM-1の決勝に進出したら、このスーツをあげたいんですよ。その思いがあるんだけど、とんと出てこない(笑)。早くこれを着る後輩が出てくることを心から願っています。
撮影:河井彩美
取材・文:中村裕一