1月14日(土)21時より、フジテレビでは『世にも奇妙な物語’20秋の特別編』が放送される。
おなじみのストーリーテラー・タモリと豪華キャストが、視聴者を“奇妙な世界”へといざなう人気シリーズの最新版として、広瀬すず、濱田岳、高橋克実、大竹しのぶの4人が主演することが発表されている。
今年は、30周年という大きな節目を迎えている本シリーズ。1990年4月にレギュラードラマとして放送を開始し、その後は特別編という形で年に2度放送を続けるスタイルで、これまで各時代を代表するような作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせることによって奇妙な物語の世界観を作り出してきた。
高橋克実主演「アップデート家族」のキャスト、ストーリーが明らかに
高橋克実が主演を務めるのは、チョモランマ服部原作の「アップデート家族」(集英社「ジャンプルーキー!」)を映像化した「アップデート家族」。
祖父母と子ども、三世代で暮らす黒崎家――。幸せだったのもはるか昔のこと、家族そろっての朝食も今では殺伐とした風景に変わってしまっていた。
高橋が演じるのは、そんな黒崎家の父・黒崎睦夫(くろさき・むつお)。うだつのあがらないサラリーマンの睦夫は、妻・洋子(ようこ)には給料が上がらないと邪険にされ、娘の夏海(なつみ)には相手にもされていない。
「このままではいけない」と考えていた矢先、睦夫は一枚の折り込みチラシを目にする。それは「ファミリーアップデーター」という新製品の広告だった。そ
してその晩、夏海が帰宅すると家の様子がどこか変だ。すると睦夫が現れ「家族をアップデートして効率化を図ることにした」と言うのだが…。
哀愁漂う中年男性・睦夫の役がピッタリとハマっている高橋。抜群のコメディセンスで、間抜けでどこかもの悲しい中年を愉快に演じている。
そしてそんな父親・睦夫を毛嫌いする、今どきの高校生の娘・夏海役を吉川愛が演じる。
次から次へと予想もつかない展開で家族がアップデートされていくという、いかにも現代的な物語の「アップデート家族」。最後にはやはり『世にも奇妙な物語』らしく、背筋がゾクッとするような予想外のエンディングを迎えるストーリーとなっている。
<高橋克実 コメント>
――『世にも奇妙な物語』への出演が決まった感想は?
「久しぶりだな」というひと言でした。ただ、尺を聞いて「そんなに短いの?」とびっくりしました(笑)。
――最初に脚本を読まれた時の印象は?
最初に読んだときは、めちゃくちゃ面白かったです。ただ、何度か読んでいくうちになんだか怖く感じる部分が出てきて、どうやって睦夫を演じたらいいのかなと考えました。
短い間にいろいろなことを考えさせられる、今というものをとても象徴している物語だと思いました。
―― ご自身の生活の中でアップデートしたいことはありますか?
アップデートといえば、スマホでも時々“アップデートしてください”っていう表示がでるけど、世代的にちょっとついて行けてない。
人間が周りのものを新しくしたいと思う気持ちはわかるんだけど、年齢的に「このくらいで良いだろう」と思っちゃう。
例えば移動ひとつとっても、スピードが速いのは便利だし、良いことだと思うけど、鈍行に乗って、「この町はこんななんだな~」とか感じながら移動するのもいいのかな~なんて思っちゃうね。
――現代の科学では説明できない現象などは信じますか?
それはありますね。実際不思議な現象が自分自身に起こったことも過去に何回かあったので。
例えば、酔いつぶれて寝ていたのに、母がちょうど亡くなった時間に偶然目を覚ましたりとか、きっとこれは母に起こされたんだなと思ったのを今でも覚えています。
たまたまかもしれませんが、そういうことはあるな、と思います。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
便利になることが全てではないという、警鐘みたいなものにこのドラマがなればいいなと思います。
ドラマってどんな作品も、とらえ方によって見方はさまざまだと思いますが、例えば励みになったり、少しでも気持ちを動かすことができればうれしいと思います。