視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。
7月27日(火)の放送では、「世界の山ちゃん」代表取締役の山本久美に密着した。
40年前に名古屋で創業し、今では全国に64店舗、さらに海外にも9店舗を展開する居酒屋「世界の山ちゃん」。秘伝のコショウとタレで手羽先をスパイシーに仕上げた看板メニュー「幻の手羽先」は、コロナ禍でも1日で全店舗合計2万本売れる日もある。
「世界の山ちゃん」は、看板のモデルでもある、夫・山本重雄さんが創業。しかし5年前の夏、大動脈解離により他界し、突然の事態に「今は私がやるしかない」と一念発起し彼女が代表を務めることに。
夫が残した会社を発展させていく、「世界の山ちゃん」代表取締役・山本久美の7つのルールとは?
ルール①:手羽先は2度揚げする
夫・重雄さんが生み出し、40年間ずっと親しまれてきた看板メニューの手羽先。人気の秘密は、開店前に1度揚げ、注文時にもう1度揚げるという2度揚げ。
1度目に旨みを閉じ込めて、2度目でカリッと仕上げるこの方法。彼女は各店舗を回り、実際に食べて確認することで、伝統の味を守り続けているという。
ルール②:季節のデザートは5種類以上作る
重雄さんが突然この世を去り、葬儀が行われた2週間後に彼女は、代表取締役に就任。経営をイチから学ぶため専門書を読み漁り学ぶと、今では先代を超える売上を記録するように。
その1つとして、以前は1〜2種類だったデザートを、パフェ2種類、アイス2種類、和物1種類とメニューの最低ラインを5種類に。すると、女性客や家族連れにも人気のメニューとなった。
ほかにも、飲食中に100円で専門スタッフが子どもを預かる託児スペースを併設したり、店内の雰囲気もカジュアルにするなど、幅広い客層から愛される店舗作りに力を注いでいる。
ルール③:毎朝 会社の外を掃除する
代表取締役として、スタッフをまとめる立場になった現在、彼女が毎朝欠かさずに行っているのが、会社の外の掃除。スタッフ全員で行う掃除は、夫の時代から続く習慣。彼女は「『その人のために頑張ろう』って思ってもらえるようにならなきゃダメだということを、常々幹部に言っています。偉い人ほど威張っちゃダメ」と、代表としてのモットーを語った。
率先して動く山本について、スタジオでは、「苦じゃないんだと思う」(本谷有希子)、「頑張れちゃうんだろうね」(YOU)と称賛。
また、長濱ねるは「(働きすぎてて)ちょっと心配にはなりました。マッサージとか行ってて欲しいなって思いました」と、山本の体を気遣った。
ルール④:日曜日は息子とキャッチボールをする
自宅では、大学生の長女、高校生の二女、中学生の長男の3人を育てる彼女。父を亡くしたショックを少しでも和らげるために休日は、息子とキャッチボールをする。
「主人が一番彼を楽しませていたのが野球のキャッチボールだった」ということで始めたキャッチボール。今では2人にとって、コミュニケーションが取れる楽しい時間になっているという。
ルール⑤:給与明細は手渡しする
行政のルールに従い、営業時間や酒類の提供を制限されたため、コロナ前と比べて売り上げは8割減。名古屋エリアの全社員が集まる総会では、各店舗からの厳しい状況が伝えられた。
窮地に立たされた中でも、彼女は「私は従業員さんのことを家族だと思っている部分があって。今その苦しい時こそ守ってあげなければ」と思いを語った。
この総会で夫の時代から行われていることが、給与明細の手渡し。そこには「1人1人の顔をみて様子を知りたい」「直接働いてくださっていることへの感謝を述べたい」と社員への思いが込められていた。
ルール⑥:朝に3食作る
出勤前は毎朝5時に起きて、二女のお弁当と朝食を作る彼女。会社を継いで子どもたちと過ごす時間が減った今でも、朝食は必ず一緒に食べる。
さらに朝の時間で夕食の下ごしらえも一緒に行う。「帰るのが遅くなってしまって、7時とか7時半からご飯を作り始めると、子どもを待たせちゃうんで。親の都合で急に彼女たちはこういう生活になっちゃったので、なるべく子供には専業主婦時代と同じような生活ができるようにしてあげたい」と、母として子どもたちへの気持ちを語った。
ルール⑦:「てばさ記」を書き続ける
この日彼女は、オープン直前の新店舗を視察し、ボックスで持ち帰れるフレンチトーストの新商品について考えていた。コロナを乗り切るための変化を模索する一方で、20年間変わらずに守り続けていることもある。
それは、夫の発案で、「お客さんが料理を待つ間に楽しめるように」と、お店の様々な情報を載せている”てばさ記”。これは専業主婦時代から1ヵ月に一度のペースで書き続けてきたものであり、現在まで一度も休んだことはない。
”てばさ記”を書く彼女は「お客様に対する感謝の気持ちを、主人が伝えたいと思っているんじゃないかと思って。その気持ちを伝えるのは私しかいない」と続ける理由を明かした。
”てばさ記”を継続していることについて、スタジオの青木崇高は「天国の山ちゃんもうれしいでしょうね」と笑みを浮かべた。
YOU、長濱が明かす女性の涙の理由に、尾崎世界観ショック
「見ると泣いてしまうもの」というトークテーマになり、「普段そういうことはない」という尾崎世界観に、青木が「涙を流すことは?」と尋ねると、「あります」と返答。YOUが「粉塵が目に入ってとかではなくて?」とふっかけると、尾崎は「粉塵とかで涙が出ることもありますけど」と認めた。
また「女性と罵りあっても泣かない」という尾崎に、長濱が「恋人とかが泣いたらどう思いますか?」と続けると、「そういう場合は、『リングから降りたな』という感じで。一切言葉に出さずに泣き止むまで待ちますね」と、スタンスを崩さないことを告白。
するとYOUが「(女性が泣くっていうのは)遊んでいる時もあるのよ」と打ち明け、尾崎を驚かせた。長濱も「(客観的に)『今、自分泣いている』って思いながら、感情的ではないこともある」と明かすと、尾崎は「遊び泣きなのに、真剣に待ってる俺はバカですね」と漏らした。
※記事内、敬称略。
8月3日(火)の放送は、休止。8月10日(火)放送の『セブンルール』は、東京・自由が丘にある行列が絶えないジェラート店「AmiCono(アミコーノ)」店主・井上舞子に密着。旬の素材だけを使用した自家製ジェラートは、果物や野菜など素材の味がそのまま味わえると評判を呼び、地元で愛される人気店に。ジェラートの本場・フィレンツェで学び、瞬く間に行列店を作り上げた彼女の7つのルールとは。