志尊淳と松岡茉優が出演する、シミュレーションRPG「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」の新CMが、11月14日(土)より全国で放映される。
新CMでは “人生の選択” をテーマに、コロナ禍で新しい常識が生まれた今の時代を生きる志尊と松岡が、「その人生と、向き合う覚悟はあるか」と問いかけ、自らの選択で一歩を踏み出す姿が描かれている。
<志尊淳 インタビュー>
──人生を変えた選択はありますか?
この仕事をするときが一番の選択であったり、分岐点であったりすると思うんですけど、僕はスカウトをしていただいたことをきっかけに養成所に行く決意をしました。学生をやりながら養成所に通うというのは、二足のわらじになるんですけど、その選択を最初にしたということが、自分の今に至るなと思っています。
──諦める選択肢はありましたか?
自分が思った以上にできないとか、自分に限界を感じるとか、他者との比較になってしまうんですけど。常に周りには誰かがいて、比べる対象がいるので、自己肯定ができなくなるというか、僕自身も周りと比較して自分を肯定している部分があったりします。
自分の中で俳優という仕事にやりがいは感じていますが、「これは自分よくやったぞ」と思える瞬間がなくて、「もっとこうできたら良かったな」と常に考えているし、「まだまだ全然上にいけていない中で辞めるのか?」という自分に対しての暗示(をかけている節)はありました。
──選択を後悔したことはありますか?
あまりないですね。間違ったなと思ったことも、すべて含めて今の自分が形成されているので、「あそこで間違ったから、ああしていれば良かった」と言っている時間は無駄なのかもしれないなと感じてしまいます。ずっと心に残っている後悔はないですね。色んなことに悩んだりしますけど、他のものに比べると自分が悩んでいることがちっぽけだなと思えます。
コロナウイルスの感染が拡大していくなかで、明日どうなるかわからないという世の中になっている。 “死”を近くで意識せざるを得ない環境の中で、もちろん悩むことも大事だけど、それよりも一日一日を一生懸命生きたいという気持ちのほうが大きくなったので、最近は(悩みを)受け入れたうえで、じゃあ次はどうするか、先を考えるようになりました。
──コロナ禍で、どんな選択をしましたか?
自粛期間中に、自分に何ができるんだろうと考えたときに、外にも出られないですし、家で何かをするしかないと思って、ライブ配信を始めました。
(ライブ配信は)自分の中で結構大きな選択で、今までしていなかったことを急にするとなって、周りとの温度差があったり、いろいろと気にしていた部分はあったのですが、そんなことを言っていられる世の中でもなかったですし、とにかく一日一日をみんなで過ごすことを意識しました。ライブ配信をやるという選択をしたことで、 自分自身の視野も広がった気がします。
あれがあって「本当に救われました」というメッセージをいただくこともあって、 それは今でも信じ難くて。「あのライブで人生を救われたなんてことある?」と思うこともあるのですが、まっすぐな目でそう言ってくださる方がたくさんいるので、救いたいという気持ちももちろんありますが、自分が表現しているものが誰かのためになっていると思うのはすごくうれしいなと思います。
<松岡茉優 インタビュー>
──これまで、どんな選択をしてきましたか?
私は高校を卒業して進学しなかったのですが、子役からやってきて中高生も一緒に乗り越えた友達たちの話を聞くと、「学業だけ、仕事だけと、一回分けたい」という人が多かった印象がありますが、進学するのもありだったと思うし、しなかったこの選択も悪くないかなと。どっちでも良かったんじゃないかなと思います。
──選択を後悔することはありますか?
「なるようになる」と思っているところが昔からあって。でも、思春期のころは、考えて考えて堂々巡りというか、あまりいい結果にならなかった気がするのですが、ちょっと大人になると図々しくもなれて。
例えば、今日私は忘れ物をしたんですけど、まあ忘れる日だったんだなと思って、目を別のことに向けられるようになったのは最近の収穫です。
──選択に影響を与えた人物はいますか?
この仕事は、早い時は一か月とか一週間のスパンで家族みたいな人たちと離れて、またくっついてと不思議な仕事なので、誰一人として、影響を受けなかった人はいません。
個人的な名前を出すとしたら、山寺宏一さんに出会ったことは、私の人生の序盤の最大の祝福というか、子どもで、ダメダメで、仕事がなんだか全然わかっていなかったときの私を知ってくれている人が、今も近くにいるというのはとても恵まれているなと思います。
──松岡さんにとっての“選択の基準”は?
「大好きな人たちが、なんと言うかな」と想像します。自分の考えより先に、その想像が当たっているんじゃないかなって思います。「山ちゃん(山寺宏一)だったらなんて言うかな」とか、女性ならではの悩みがあっ たとき、「大好きな同性の先輩ならどうするかな」とか。
従うとも違うのですが、妄想だけど、誰かの意見を聞いて、「そのパターンもあるね」、と思うことで余裕ができるのかもしれません。
──今の仕事を諦める選択肢はありましたか?
圧倒的な才能に出会ったり、特に今年は、何が皆さんのためになるだろう、娯楽って何だろうと思う1年だったり…、ふと(諦めることが)浮かぶほうではあると思います。
お芝居をしたことでいただいた反響、お手紙などで「学校に行くことにしました」とか、「お母さんと話すことができました」とか言っていただけて。
産婦人科のドラマをやったときは特に反響が大きくて。いまだに「助産師さんになります」とか「今年から看護学生です」とか、お芝居を通して、そんな風に誰かの一歩を踏み出すお手伝いができるのだとしたら、それはとっても幸いで、うれしいことだなと思います。