エンターテインメントの裏側に密着する『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season3の第3弾として、Snow Manが特集されている。

1月15日(金)の放送は、Episode4〜Never give up〜。

Snow Manは、9年前に結成し、ジャニーズJr.時代「もうデビューは無理だ」とささやかれながらも数々の試練を乗り越え、2020年1月にCDデビュー。しかし、2020年に予定されていたデビューライブや主演舞台の上演中止に。

番組では、そんな試練に立ち向かい、2021年に新たな覚悟でデビュー2年目を迎える9人の姿を追っていた。

Snow Manの武器“ダンス”を第一に考えたステージ衣装を

昨年3月、念願のデビューライブ「Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.」のリハーサルを行っていたSnow Man。ステージ衣装の打ち合わせで、スタッフがイメージイラストを見せると、渡辺翔太は「腰回り(の装飾)がバーッとなってる人が多いんですけど、踊りセクションなので、あまりつけすぎていないほうが、踊りが立つかな」と、グループの武器である踊りの見え方を考え、意見する。

そのこだわりは、他のメンバーも同じ。ラウールも「それを一番考えたほうがいいかも」と同意した。

このライブは、デビューまでの下積みが15年というメンバーもいる中、ようやくたどり着いた一生に一度の晴れ舞台。ダンスはもちろんのこと、アクロバットの完成度を高め、9人が一丸となり稽古に励む。アクロバット演出の要、佐久間大介や岩本照が、目黒蓮やラウールにバック転のアドバイスをする場面も。

しかし、コロナ禍のため国内のデビューツアー全14公演、さらにアジアツアーも中止が決定。だが、その後、無観客の生配信ライブに形を変え、10月下旬に開催されることになった。

9月、デビューライブに向けたリハーサルが再開。振り付けなどを思い出す作業では、半年のブランクを感じざるを得ないメンバーだったが、その中でも、深澤辰哉には一つ実現させたいことがあった。

それが明らかになったのは、曲順などを決める構成の打ち合わせでのこと。デビューしたばかりのグループは、オリジナルの楽曲が少ないため、先輩グループの曲をパフォーマンスするのが常。3月の段階では、Snow Manも先輩の楽曲を含めたライブ構成にしていた。

しかし深澤は、ずっと応援してくれているファンに、グループの歩みを一緒にたどって欲しいという思いから、Snow Manの楽曲だけで公演を組み立てたいと提案。メンバーたちはその提案に迷うことなく賛同した。

深澤は「ありがたいことに(ジャニーズJr.時代からオリジナルの)曲をたくさんいただいていたので、Snow Manらしい、いい見せ方がきっとできる」と、自信の表情を見せた。

このデビューライブへ向け準備するメンバーの様子に、SNSには「衣装にもしっかりこだわりを持っているところが推せる」「本当に中止が決まるギリギリまでリハしていたんだね」「セトリ(セットリスト)の提案をしたのがふっか(深澤)ということにグッとくる…」と、感激するコメントが多く見られた。

ムードメーカーの佐久間が悔しさから「あー!くそっ!」

迎えたライブ前日。メンバーそれぞれのカラーのライトで彩られた会場で、リハーサルが行われた。

客席を埋めつくす美しい電飾や高く吹き上がる火花、さらに回転しながら移動するステージなど、Jr.時代よりはるかにスケールアップしたセットに、メンバーは「テンションが上がる」「やばい」と口々に歓声を上げる。

本番に向けすべてが順調に進む中、思いがけないアクシデントが。アクロバットの要となる佐久間が右足を捻挫してしまう。あまりの不甲斐なさに、ステージ裏で「あー!くそっ!」と声を荒げる佐久間。岩本、宮舘涼太と共に披露するはずだったアクロバットも、見守るだけとなった。

佐久間は、本番目前でのけがについて「知られたくないですよ。ファンの人とか、正直関係ないじゃないですか。お金払っているのに『こいつ、けがしました』みたいなの、失礼かなって」と悔しい表情。

そんな佐久間を目黒が「それだけ、すごいことをしてるってことだよ」と励ます場面も。佐久間は、ステージ上でもフォローしてくれるメンバーに対し「いろいろ対策を打ってくれるので、ありがたいっすよね」と感謝の思いを語った。

いつも明るい笑顔を見せる佐久間の強い思いを受け、SNSには「さっくん(佐久間)のプロ意識に号泣」「前日に捻挫してたんだ…グループとしてはあるあるだけど、悔しいね」「配信のとき、けがしてるなんてわからなかったよ…」と、佐久間の姿勢に感激する声、目黒のように佐久間に寄り添うコメントが並んだ。

ジャニーズJr.時代からの同志の言葉に「うれしかった」

いよいよライブ当日。9人それぞれが思いのたけをそのステージにぶつけた。最終公演で岩本は「自分は将来、日本一のエンターテイナーになるんだという夢を持ってこの事務所に来て、今こうしてデビューコンサートをしています。たくさん『無理』『一生バック(ダンサー)だと思うよ』って言われたよ。でも、そんな僕たちが、自分たちがメインで胸張ってステージに立っています」と、涙交じりにコメント。

深澤は、「僕は自分で抱え込んじゃうクセがあって。でも、自分の不安なところをメンバーが支えてくれて、すごく救われました。15年間Jr.の時はつらい時期もありましたけど、今はめちゃめちゃ幸せで、(Snow Manの)みんなの後ろ姿を見ているとすごく頼もしいです」と笑顔を見せる。

ラウールは「俺は、Snow Manに入って、自分自身の考えとか、エンターテインメントに対する姿勢とか、めちゃめちゃ変わったし、それは何より大きい背中を見せてくれたメンバー8人のおかげ。その8人がいるから、俺は今、こうやってパフォーマンスができてるって実感します。Snow Manって、最高なんですよ!」と、力強く語った。

そして昨年末、Snow Manは憧れの舞台である『NHK紅白歌合戦』への初出場が予定されていたが、メンバーの新型コロナウイルス感染により辞退せざるを得なくなった。

グループは、年が明け活動を再開。番組をテレビで見ていたという深澤は、「(昨年同時デビューした)SixTONESは、連絡しづらいはずなのに、わざわざ出演前に『Snow Manの分まで頑張ってきます』という言葉をみんながくれて、すごくうれしかった。Snow Manの気持ちを、SixTONESは紅白のステージで一緒に表してくれたなと思った」と、同志への感謝を語った。

次回、1月22日(金)の放送は、ジャニーズJr.内のユニットTravis Japanを特集。2年目となる主演舞台でのダンスパフォーマンスにかける彼らの新たな挑戦とは?

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