フジテレビュー!!編集部が“目の保養”となるような麗しい男子を紹介する「眼福♡男子」。Vol.44に登場するのは、演歌歌手・青山新(あおやま・しん)。 

2020年にテイチクレコード創立85周年・芸映創立60周年記念アーティストとして、「仕方ないのさ」でデビューを飾った青山。氷川きよしや山内惠介も師事した作曲家・水森英夫氏のもとで磨いた歌唱力のみならず、爽やかなルックスでも人気を集める、演歌界期待の注目株だ。 

青山は、2月3日(水)に2ndシングル「霧雨の夜は更ける」を発売。20歳のピュアな感性で、昭和の日活映画主題歌のような世界観を堂々と歌い上げている。 

今回、そんな新曲についてはもちろん、演歌との出会いや、プライベートでのエピソードなどを語ってもらった。「演歌の現場と全然違う!」と、恥ずかしがりながら撮影に挑んだ美麗ショットにも注目だ。 

新曲は“青山新らしさ”全開の自信曲 

──新曲「霧雨の夜は更ける」を初めて聴いたときの印象はいかがでしたか? 

この曲をいただいたとき、まずは師匠の水森英夫先生のギター演奏で聴かせていただいたのですが、出だしの「何も言うなよ〜♪」というフレーズの衝撃がすごくて。メロディもですが、第一声が「何も言うなよ」という歌詞であることにも、びっくりしました。 

それと同時に歌い出しの段階で「あ、この歌はいい歌だ」と、自信が持てました。前作「仕方ないのさ」も、僕の声や歌い方に合わせて作ってくださったのですが、今作はより、“青山新らしさ”を出せる歌なのではないかと思いますね。 

──曲にはどんな思いを込めましたか? 

僕は普段から、あまり感情を入れずに歌うようにしているんです。水森先生いわく、作り込みすぎると僕の良さが出ないとのことなので。曲への感情移入はしていませんが、曲全体の雰囲気作りはしています。今作で言うと、霧雨が降ってどんよりした感じで、僕は霧雨というより、もやがかかったような世界観をイメージしているんですけど。大人なムードを作るように心がけています。 

──歌っていて難しい部分はありますか? 

サビの「今夜で忘れろよ〜♪」と伸ばす部分は、音程と音量を均一にするのが難しくもあり、同時に聴きどころでもあるので、そこは特に慎重に歌っていますね。 

──前作から今作にかけて、「ここは成長したな」と思う部分はありますか 

成長したところ…どうなんでしょう(笑)。すでに新曲を聴いてくださった方からは、「今回、新くんじゃないみたい。大人になった、声が全然違う」と言われたので、これが成長と言えるのかな、とも思いますが…自分では実感がないですね。 

──先ほど写真撮影かなり緊張されていましたが、ジャケット撮影の際はいかがでしたか? 

もともと写真を撮られるのがあまり好きじゃなくて、めちゃくちゃ苦手なんです、写真撮影。新曲のジャケット撮影は、前回と同じスタジオで、同じカメラマンさんだったので、僕自身も少し慣れたのか、割とほめていただきましたけど(笑)。 

でも、今日は本当にハードルが高くて!「眼福♡男子」連載を拝見しましたが、「僕みたいなのが出られるような企画じゃない」と思ってしまって。だって、俳優さんとか出ていらっしゃるじゃないですか!荷が重いですね…。 

演歌へ触れたきっかけは祖母 5年で100曲のレッスンを受けデビューへ 

──そもそも、演歌歌手を志したきっかけは? 

5歳の頃にさかのぼるのですが、祖母が経営する美容院で流れている曲をよく聴いていて。門倉有希さんの「ノラ」という歌謡曲を覚えて歌っていたらしいんです。その頃から周りに演歌や歌謡曲があるという環境でした。 

演歌に興味を持ち始めたのは、小学校2、3年生くらいの頃です。ものまね番組でコロッケさんがやられていた、五木ひろしさんや、八代亜紀さんのものまねが面白くて。見ているうちに演歌を自然と覚えて、だんだんと「演歌っていいな」と思い始めて。自分で演歌や歌謡曲のテレビ番組を探して見るようになりました。 

小学4年生の頃、祖母と初めてカラオケに行って演歌を歌ったらすごく喜んでくれて。それから週に1回、祖母と一緒にカラオケ行く習慣ができました。 

初めてカラオケ大会に出たのが、小学4年生のとき。僕が知らないところで、祖母が勝手に応募していたんです(笑)。最初は嫌々ながら歌っていましたが、年に2、3回くらい大会に出るようになり、人前で歌う機会が増えて。僕が歌うことで周りの人が喜んでくれるのを見て、人前で歌うことが楽しくなって、歌手になりたいと思い始めました。 

──格的に稽古を始めたきっかけは? 

中学2年生のときに出場したカラオケ大会で、審査員の方が声をかけてくださって、その方の紹介で、今の師匠でもある水森英夫先生に入門させていただきました。それから5年間修行して、去年、19歳でデビューしました。 

その5年間、週2回の稽古で、主に昭和の名曲を課題曲として100曲くらい練習しました。演歌は発声がきちんとできていないと歌えないのですが、水森先生の教えが「普段しゃべっている声の出し方で歌を歌う」というもので。それをつかむのに5年かかったという感じですね、まだ完ぺきではないんですけど。 

それでも入門当時の音源を聴き返すと、それはそれはひどくて聴いていられないくらいなので、自分もそれなりに歌えるようになったのかな、と感じています。 

──青山さんが考える「演歌の魅力」とは? 

演歌の表現では、特に声の出し方が重要で。あたたかい声や、語りかけるような声、いろんな表現に技術が必要で難しいのですが、歌う側としては、それをうまく表現できたときのうれしさや楽しさがあります。 

そして、演歌独特の「こぶし」がまわると、その度に、歌う側としても、聴く側としても、「かゆいところに手が届く」ような心地よさがあって、それが演歌の魅力だと感じますね。 

憧れの八代亜紀と対面 驚きと感激で思わず涙… 

──デビューしてから今まで活動してきた、特に印象に残っていることは何ですか? 

もともと八代亜紀さんがすごく好きで、歌手になりたいと思ったきっかけの方でもあって。先日、『徳光和夫の名曲にっぽん』(BSテレ東)に出演したとき、僕へのドッキリに八代さんが登場してくださったんです。あれは人生で一番驚いた出来事でした。 

※番組中、青山が八代への思いを語ったあと、「もう一度逢いたい」の歌唱中に、八代も歌いながら青山の背後よりサプライズ登場するというドッキリ 

──事務所の方はもちろん知っていたんですよね? 

僕以外全員が仕掛け人です!今思い返すと、おかしな点がいっぱいあって。これまでにも同番組や他番組の収録で、何度か行ったことのあるスタジオだったのですが、いつもは3階の楽屋に入るところを、6階に案内されたんです。大会議室が二つに区切られて楽屋になっていたのですが、たまたま前日にコロナの感染者数が増加したタイミングだったので、感染対策を徹底しているのかと思っていました。 

メイクもメイク室ではなく、楽屋でやってくださって、「とにかく楽屋から出るな」と…。しかも、全体の流れのわかる台本もなくて、僕の出るコーナー部分のペラ2枚だけが渡されて。なのに、全然ドッキリに気づかなかったですね。 

──代さんご本人が出てきても、青山さんはなかなか気づかれていなかったですね。 

あれ、わからないんですよ!スタジオだと音が充満するので、どこから声がしているのかもわからないし、後ろにスペースがあることも知らなかったし…。ご本人の声が重なって聞こえてきたので、僕は音源が流れちゃったのかと思ったんですが、誰もやり直す気配もないし、「このままでいいの?」と思って振り返ったら、目の前に八代さんが…。 

──代さんにづき、泣いていましたが、あれはどんな涙だったのでしょうか? 

びっくりと、うれしさと、憧れの八代さんが同じ空間にいるという感激の涙ですね。 

──あのあと、八代さんとお話されましたか? 

八代さんはまだ撮影もあったので、きちんとお話しできずじまいだったのですが、後日またうれしいことがありました! 

僕は「カラオケファン」という雑誌にイラストの連載を持っていて、その最新号で、表紙を飾っている八代さんを描いたんです。一昨日、別の番組で八代さんとお会いしたら、すれ違いざまに「新くん、絵、うまい」ってグッドポーズをして「今度、絵教えてあげる」とも言ってくださって。さすがにもう僕のこと覚えてくださっているかなと、期待しちゃいますね。 

好きなものはドライブ、買い物、お笑い…プライベートは等身大の20歳 

──青山さんは昨年20歳になりましたが、成人としての抱負はありますか? 

正直あまり20歳になった実感はないのですが、1人の大人として、自分の行動に責任を持ちたいとは思います。それと、歌に年齢を出せるようにしたいです。大人の味わい…までは言いすぎかもしれませんが、10代では出せなかった味わいを、歌で表現していきたいです。 

──ご自身のチャームポイントはどこだと思いますか? 

内面は、楽観的なところ。緊張はしますが、最終的には開き直って「大丈夫でしょ!」となることが多いです。外見は、涙袋ですかね。目のあたりが印象的だと言われます。 

──最近のホットなニュースをお聞かせください。 

ブログランキングの演歌歌手カテゴリで、僕はだいたい30位、上がっても20位くらいなのですが、ある日突然3位になりまして!「藤あや子」さん「山内惠介」さん「青山新」と並んでいたんです。 

「なんでかな?」と思ったら、ブログサイトの“トピックス”に載ったみたいで。アレルギー検査をしたら、エビが大好きなのにエビアレルギーと診断されてしまった、という内容のブログだったのですが、そのおかげで、すごいアクセス数でした。でも内容が大したことなかったからか、アクセス数に対して「いいね」は全然伸びていなかったですけど(笑)。 

──アクセス数や「いいね」数もチェックされているんですね。 

ブログは毎日更新を目標にやっているので、アクセス数や皆さんからのコメントも、しっかり見させていただいています。 

──普段、プライベートではどんなことを楽しんでいますか? 

最近はあまりできていないですが、高校生のときに免許を取って以来、友達とドライブするのが楽しいです。結構遠出することも多くて、群馬県の嬬恋村(つまごいむら)に行って、一泊したこともあります。 

買い物も好きですね。仕事柄、私服衣装が多くて、SNSで写真をアップするときも、同じ服を着ないようにしています。それがきっかけで服を買うのが息抜きになっています。最近でいうと、成人式のスーツに合わせるために買ったGUCCIのピンクのネクタイは、ちょっと思い切ったんですけど、買って正解でした。先日もファンの方とのビデオ通話(CD購入特典)のときに着けていたら、「いいね」と言ってもらえました。 

それから、お笑いも好きです。中でもトップはジャルジャルさんで、YouTubeに毎日ネタをあげていらっしゃるので、それを見るのが習慣になっています。いつかお会いしたいですね。以前、ジャルジャルさんと同じ建物で収録したことがあったのですが、他の出演者さんはお見かけした中で、ジャルジャルさんだけお会いできずじまいでした。 

──完全にジャルジャルファンですね! 

ただのファンです!八代さんに対してもそうですが、好きな人を目の前にしたら、ただのファンになっちゃいます。あと、J-Popもよく聴きますが、特にあいみょんさんが好きです。“行動の伝え方”が好きで、独特なメロディにもハマって、たまに友達とのカラオケでも歌います。 

──最後に今後の目標・展望をお聞かせください。 

まずはコロナが収束したら、お客さんとコミュニケーションを取りたいですね。今はオンラインでお話しするくらいで、お顔を見ながらお話しできるのは嬉しいですが、やっぱり直接触れ合いたいので、一刻も早く収束してほしいです。 

そして、地元・浦安市でコンサートをして、地元で応援してくださってる方に恩返しをしたいです。今はとにかく一つ一つ、目の前のお仕事を頑張ることに精一杯ではありますが、いずれは『紅白歌合戦』にも出たいですね。 

撮影:YURIE PEPE