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岡山県北の山間の町で生まれた市民主体の映画祭 「ニューガーデン映画祭2025」開催のお知らせ
NGFF
多彩な映画やゲストとともに ”映画が触媒となり新しい土壌を育む” 濃密な3日間[3月21日(金)~23(日)in 真庭市]
NGFF2025 ビジュアル決定!
岡山県北の山間の町・真庭市で生まれ、市民有志で運営する第3回 「ニューガーデン映画祭2025」を、3月21日(金)から23日(日)にかけて、真庭市内の2つの施設で開催いたします。
「ニューガーデン映画祭(以下、NGFF)」は、真庭市在住の映画監督・山崎樹一郎の呼びかけに賛同した市民有志が実行委員会を立ち上げ、2023年に誕生した小さな町の手作りの映画祭。映画という体験が糧となり、ここに豊かな根っこが育ちますようにという願いを込めて、真庭という地名にもちなんで「ニューガーデン映画祭」と名付けました。
会場の一つとなるビクトリィシアターは、人口減少の影響もあって公共の映画館がなくなってしまった真庭市に、「こどもが映画を楽しみに来られる劇場を。世界的に評価の高いものや、知性を育めるような良質な作品を上映する映画館を作りたい」という思いで市民有志が古民家を活用して2022年に立ち上げたミニシアターです。その思いをさらに大きく羽ばたかせ映画祭へと発展しました。
3回目となる今年のテーマは「越えて、ひろがる」。映画祭を通してこれまで出会った人々や作品を糧に土を耕すイメージで、既存の価値観を織り交ぜ、越えて、拡がっていくことを目指します。メインビジュアルは、川面を流れる春先の葉や花びらが滞留しつつも川を下っていく様子を「越えて、ひろがる」のイメージと重ねてカラフルなドットで表現しました。
上映作品には4つのセクションを設け、テーマに沿った国内外の良質な作品をセレクト。第一線で活躍する映画監督や多彩なゲストを招いたトークイベント、こどもたちとのワークショップなど、ただ観るだけでなく、交流や体験の場を通してさらに深い映画世界へと誘います。また、地域の飲食店などと連携し、「食」を通して人々が気軽に集い交流しながら真庭の町を楽しめる仕掛けも用意しています。
こどもからおとなまで楽しめる山間の小さな町の映画祭で、来場者、映画関係者、地域の人たちが入り交じる濃密で刺激的な3日間をご体感ください。
【記者会見 2月19日(水) 開催】
報道関係の皆さまへ今年のラインナップやゲストを発表する記者会見を開催いたします。
ご参加をお待ちしております。
◆ 日時
2025年2月19日(水) 13:30-15:00
◆ 内容
NGFF上映作品ラインナップとスケジュール、映画祭登壇ゲスト、関連イベントの発表など
◆ 登壇予定者
NGFF発起人およびプログラム・コーディネーター 映画監督 山崎樹一郎
NGFF実行委員長 柴田祥子
宇和川輝氏(映画監督)ほか
◆ 場所
ビクトリィシアター(岡山県真庭市久世2581)
※オンライン配信もございます。オンライン配信は報道関係以外の方もご視聴いただけます。
◆ お申込み
以下リンクのフォームより2月17日(月)までにお申し込みください。
・申し込みフォーム:https://bit.ly/NGFFPR
※映画サークル、放送部、新聞部などの学生記者、こども記者の方も大歓迎です。奮ってご応募ください。
◆ 開催概要
・タイトル:第3回「ニューガーデン映画祭2025」(略称 NGFF2025)
NGFF2005 ポスタービジュアル
・会期:2025 年 3月21日(金)~23日(日) [3 日間]
・会場
ビクトリィシアター(岡山県真庭市久世2581)
真庭市立中央図書館(岡山県真庭市勝山53-1)
ビクトリィシアター
真庭市立中央図書館
・上映作品:4つのセクションで約10作品
・イベント:ゲストトーク、ワークショップ、町飲みイベント、マルシェなど
・チケット:2025年2月19日より公式サイトで販売開始 (高校生以下無料)
- 1回券:前売り 1,000 円、当日 1,300 円
- フリーパス: 前売り 5,500 円、 当日 6,500 円
- 「シネマ de のみ~の」チケット(1セット5枚綴り) 4,000円 *1枚で1プログラム鑑賞可能
・公式サイト:https://ngff.jp/
・公式SNS
instagram @newgarden_film
X @newgarden_film
Facebook https://www.facebook.com/newgardenfilmfestival
ニューガーデン映画祭とは
岡山県真庭市にて2023年より毎年3月に開催している市民主体の映画祭。真庭市在住の映画監督・山崎樹一郎の呼びかけに賛同した市民有志で運営しています。
“ニューガーデン”という名は、映画という体験が糧となり、ここに豊かな根っこが育ちますようにという願いを込めて名付けました。また、もともと映画館がなかったこの町で、映画を糧に土を耕し、新しい「庭」をつくるという挑戦でもあります。映画鑑賞はもちろん、訪れた人同士の出会いや交流も、すべてが土壌づくりの糧となると思います。「庭」は真庭という地名にちなんでもいますが、「庭」をひとつの概念的な「遊び場」としても捉えることができます。その「遊び場」を、映画を通して老若男女様々な人たちが往来し、ともに遊んで交流し、去り、そしてまた訪れる。それを繰り返すことにより、さらに複雑でたくましい根っこが地域に育つようにと願っています。
発起人 / プログラム・コーディネーター
映画監督 山崎樹一郎
大阪市生まれ。2006年真庭市に移住し農業をしながら映画を製作。初長編作品『ひかりのおと』(2011)は岡山県内51カ所で巡回上映を行う一方、東京国際映画祭やロッテルダム国際映画祭ブライト・フューチャー部門にも招待される。
また、ドイツのニッポンコネクション映画祭にてニッポン・ヴィジョンズ・アワードを受賞。第2作『新しき民』(2014)はニューヨーク・ジャパンカッツ映画祭にてクロージング上映、ニューヨーク・タイムス紙でも高く評価され、高崎映
画祭新進監督グランプリ受賞。『やまぶき』(2022)は第30回カンヌ国際映画祭ACID部門へ日本史上初選出、第51回ロッテルダム国際映画祭タイガーコンペティション正式出品、第4回大島渚賞など、国内外で高い評価を得ている。
◆ プログラム(予定)
4つのセクションを設け、国内外の良質な作品をセレクトした特集上映を行うほか、映画監督などのゲストを真庭に招いたトークイベントやワークショップを開催します。
(1)Bette Gordon’s New York in the 80’s / 80年代、ベット・ゴードンのニューヨーク
米国インディペンデント映画の先駆者の一人、ベット・ゴードン。1970年代末から80年代にニューヨークのアンダーグラウンドで起こった音楽やアートのムーブメント「ノー・ウェイヴ」周辺で活動した映画作家であり、「セクシュアリティ」「欲望」「権力」をテーマにした大胆な探求と創作を行っています。初の長編を含む1980年代にニューヨークで製作された3本を上映し、これまで日本での紹介が極めて少なかった「未知」の作家に迫ります。東京ではアンコール上映も行われるほど注目の特集。岡山県では初上映、中四・四国地方では広島を除き一早くの上映となります。
<上映作品>
・『ヴァラエティ』(1983)
・『エンプティ・スーツケース』(1980)
・『エニバディズ・ウーマン』(1981)
上映後にゲストを招いてのトークイベントを開催予定
(2)Perspective Now / パースペクティブ・ナウ
NGFFがいま注目する若手映画作家にフォーカスし、真庭という場所から映画の可能性を考えていきます。過去2回も注目の若手映画監督を真庭に招き、トークや地域との交流を通して熱く濃密な時間や多様な出会いを生みました。NGFFを象徴する重要なセクションの一つです。
今年は、海外からはパレスチナのジュマーナ・マンナーア監督、国内からは、問題作『石がある』で世界から称賛を浴びた太田達成監督と、真庭市北房にルーツを持ち北房とスペインで撮影され国内外の映画祭で評価を受けた『ユリシーズ』の宇和川輝監督にフォーカスします。
<上映作品>
・『採集する人々』(ジュマーナ・マンナーア監督 / 2022 / パレスチナ)
Visions du Reel 2022出品、IDFA 2022出品
・『ユリシーズ』(宇和川輝監督 / 2024 / 日本・スペイン)
マルセイユ国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭に正式出品
第25回東京フィルメックス「メイド・イン・ジャパン」部門上映作品
・『石がある』(太田達成監督 / 2022 / 日本)
第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品
第24回全州国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門グランプリ受賞
上映後にゲストを招いてのトークイベントを開催
ゲスト:宇和川輝氏(上映作品監督)、太田達成氏(上映作品監督)ほか
(C)ikoi films
(C)inasato
(3)DOC FILM Recommended by YIDFF / YIDFF特選・ドキュメンタリー映画
山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)は、2年に一度10月に山形市内で開催されるドキュメンタリー映画に焦点を当てた映画祭。米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門公認映画祭に指定され、コンペティション2部門の大賞受賞作品は、次年度のアカデミー賞へのエントリー資格が無条件で与えられる世界的な評価も高い映画祭です。1989年に山形市市政施行100周年の記念イベントとしてスタート以来、地域に根ざした映画文化が脈々と受け継がれ、山形市民がそれを支え続けているのが最大のポイントです。
同じ山間の町から生まれ、市民が支える映画祭としての共感と連帯から、新たなコラボレーション企画として、世界各国の良質なドキュメンタリー作品から2本を厳選し上映いたします。
<上映作品>
・『何も知らない夜』(パヤル・カパーリヤー監督/2021年/インド・フランス)
2021年カンヌ映画祭「ゴールデン・アイ」最優秀ドキュメンタリー賞
2023年山形国際ドキュメンタリー映画祭 ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)など
・『自画像:47KMの窓』(章梦奇 ジャン・モンチー 監督/2019年/中国)
上映後にゲストを招いてのトークイベントを開催予定
山形国際ドキュメンタリー映画祭提供
山形国際ドキュメンタリー映画祭提供
(4)Weekend Cine Kids / こどもと映画の週末
こどもたちに世界の素晴らしい映画と出会ってもらおうと企図したWeekend Cine Kidsでは、選りすぐりのアニメーション映画の上映や、映画祭に先駆けて地元のこどもたちとのワークショップで制作される映画のプレミア上映などを行います。
真庭市では2018年より「真庭こども映画づくりワークショップ」を実践し、地元のこどもたちと映画づくりを続けています。世界的な映画監督であり、こども映画教室(R)︎の共同代表・講師の諏訪敦彦氏をゲストに迎え、映画祭に先駆けて実施する「こども映画づくりワークショップ」の講師を務める若手映画作家、真庭市で映画教育に取り組む山崎樹一郎とこどもたちを交えたトークイベントも開催します。
<上映作品>
・『ペルリンプスと秘密の森』(アレ・アブレウ監督 / 2022 / ブラジル)
・真庭市のこどもたちとのワークショップで制作する作品
ゲストを招いてのトークイベントやワークショップを開催
ゲスト:諏訪敦彦氏、宇和川輝氏、太田達成氏(以上映画監督)
(C)Buriti Filmes,2022
3年連続のゲストとなる諏訪敦彦監督 (C)︎keta tamamura
<こども映画づくりワークショップ>
映画祭の2週間前に、真庭市在住のこどもたちが「パースペクティブ・ナウ」に登場する映画監督たちと映画づくりに挑戦。出来上がった作品は、映画祭当日にプレミア上映します。
・日時:2025年3月8日(土)、9日(日)
・講師:宇和川輝氏、太田達成氏(以上映画監督)
※ 2月19日の記者会見にて全プログラムと上映スケジュールを発表いたします。上映作品やゲストは、都合により急遽変更になる場合がございます。
※ 作品、ゲストの画像を使用される場合、著作権表示などクレジット表記が必要な作品があります。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
◆ 関連イベント
(1)シネマ de のみ~の
「映画を観たら、町へ出よう!」会場周辺の飲食店と連携し、1チケットで一品一杯を食べ飲み歩きする、ご当地人気イベント「のみ~の」(https://nomino.maniwa.life/)とのコラボ企画を開催。1チケットで映画祭中の上映作品を1回鑑賞することもできます。チケットの発売時期や参加店舗は後日お知らせします。
・日時:3月22日(土)夕方~
・開催エリア:ビクトリィシアター周辺(久世商店街)、勝山町並み保存地区周辺(予定)
・チケット: 「シネマ de のみ~の」1セット(5枚綴り) 4,000円
(2)シネマルシェ
最終日の3月23日(日)には真庭市の人気の飲食店が揃って出店するマルシェを開催します。映画の鑑賞前後はご当地グルメとともに楽しい時間をお過ごしください。実施時間、場所などは後日お知らせいたします。
◆ 運営・組織
・主催:ニューガーデン映画祭実行委員会
・共催:真庭市立中央図書館
・助成:真庭市
・後援:真庭市教育委員会、真庭観光局、真庭いきいきテレビ、真庭タイムス、山陽新聞社
・協賛:銘建工業株式会社、御前酒蔵元 辻本店、中国林業株式会社、山下木材株式会社、有限会社エコライフ商友、有限会社金田商店、株式会社マルイ
・ビジュアル制作:Poietica+石原佑香
※ニューガーデン映画祭実行委員会では運営ボランティアを募集しています。ご希望の方は公式サイトのお問い合わせフォームより【ボランティア希望】と記し、氏名、連絡先を記載の上、ご応募ください。
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多彩な映画やゲストとともに ”映画が触媒となり新しい土壌を育む” 濃密な3日間[3月21日(金)~23(日)in 真庭市]
NGFF2025 ビジュアル決定!
岡山県北の山間の町・真庭市で生まれ、市民有志で運営する第3回 「ニューガーデン映画祭2025」を、3月21日(金)から23日(日)にかけて、真庭市内の2つの施設で開催いたします。
「ニューガーデン映画祭(以下、NGFF)」は、真庭市在住の映画監督・山崎樹一郎の呼びかけに賛同した市民有志が実行委員会を立ち上げ、2023年に誕生した小さな町の手作りの映画祭。映画という体験が糧となり、ここに豊かな根っこが育ちますようにという願いを込めて、真庭という地名にもちなんで「ニューガーデン映画祭」と名付けました。
会場の一つとなるビクトリィシアターは、人口減少の影響もあって公共の映画館がなくなってしまった真庭市に、「こどもが映画を楽しみに来られる劇場を。世界的に評価の高いものや、知性を育めるような良質な作品を上映する映画館を作りたい」という思いで市民有志が古民家を活用して2022年に立ち上げたミニシアターです。その思いをさらに大きく羽ばたかせ映画祭へと発展しました。
3回目となる今年のテーマは「越えて、ひろがる」。映画祭を通してこれまで出会った人々や作品を糧に土を耕すイメージで、既存の価値観を織り交ぜ、越えて、拡がっていくことを目指します。メインビジュアルは、川面を流れる春先の葉や花びらが滞留しつつも川を下っていく様子を「越えて、ひろがる」のイメージと重ねてカラフルなドットで表現しました。
上映作品には4つのセクションを設け、テーマに沿った国内外の良質な作品をセレクト。第一線で活躍する映画監督や多彩なゲストを招いたトークイベント、こどもたちとのワークショップなど、ただ観るだけでなく、交流や体験の場を通してさらに深い映画世界へと誘います。また、地域の飲食店などと連携し、「食」を通して人々が気軽に集い交流しながら真庭の町を楽しめる仕掛けも用意しています。
こどもからおとなまで楽しめる山間の小さな町の映画祭で、来場者、映画関係者、地域の人たちが入り交じる濃密で刺激的な3日間をご体感ください。
【記者会見 2月19日(水) 開催】
報道関係の皆さまへ今年のラインナップやゲストを発表する記者会見を開催いたします。
ご参加をお待ちしております。
◆ 日時
2025年2月19日(水) 13:30-15:00
◆ 内容
NGFF上映作品ラインナップとスケジュール、映画祭登壇ゲスト、関連イベントの発表など
◆ 登壇予定者
NGFF発起人およびプログラム・コーディネーター 映画監督 山崎樹一郎
NGFF実行委員長 柴田祥子
宇和川輝氏(映画監督)ほか
◆ 場所
ビクトリィシアター(岡山県真庭市久世2581)
※オンライン配信もございます。オンライン配信は報道関係以外の方もご視聴いただけます。
◆ お申込み
以下リンクのフォームより2月17日(月)までにお申し込みください。
・申し込みフォーム:https://bit.ly/NGFFPR
※映画サークル、放送部、新聞部などの学生記者、こども記者の方も大歓迎です。奮ってご応募ください。
◆ 開催概要
・タイトル:第3回「ニューガーデン映画祭2025」(略称 NGFF2025)
NGFF2005 ポスタービジュアル
・会期:2025 年 3月21日(金)~23日(日) [3 日間]
・会場
ビクトリィシアター(岡山県真庭市久世2581)
真庭市立中央図書館(岡山県真庭市勝山53-1)
ビクトリィシアター
真庭市立中央図書館
・上映作品:4つのセクションで約10作品
・イベント:ゲストトーク、ワークショップ、町飲みイベント、マルシェなど
・チケット:2025年2月19日より公式サイトで販売開始 (高校生以下無料)
- 1回券:前売り 1,000 円、当日 1,300 円
- フリーパス: 前売り 5,500 円、 当日 6,500 円
- 「シネマ de のみ~の」チケット(1セット5枚綴り) 4,000円 *1枚で1プログラム鑑賞可能
・公式サイト:https://ngff.jp/
・公式SNS
instagram @newgarden_film
X @newgarden_film
Facebook https://www.facebook.com/newgardenfilmfestival
ニューガーデン映画祭とは
岡山県真庭市にて2023年より毎年3月に開催している市民主体の映画祭。真庭市在住の映画監督・山崎樹一郎の呼びかけに賛同した市民有志で運営しています。
“ニューガーデン”という名は、映画という体験が糧となり、ここに豊かな根っこが育ちますようにという願いを込めて名付けました。また、もともと映画館がなかったこの町で、映画を糧に土を耕し、新しい「庭」をつくるという挑戦でもあります。映画鑑賞はもちろん、訪れた人同士の出会いや交流も、すべてが土壌づくりの糧となると思います。「庭」は真庭という地名にちなんでもいますが、「庭」をひとつの概念的な「遊び場」としても捉えることができます。その「遊び場」を、映画を通して老若男女様々な人たちが往来し、ともに遊んで交流し、去り、そしてまた訪れる。それを繰り返すことにより、さらに複雑でたくましい根っこが地域に育つようにと願っています。
発起人 / プログラム・コーディネーター
映画監督 山崎樹一郎
大阪市生まれ。2006年真庭市に移住し農業をしながら映画を製作。初長編作品『ひかりのおと』(2011)は岡山県内51カ所で巡回上映を行う一方、東京国際映画祭やロッテルダム国際映画祭ブライト・フューチャー部門にも招待される。
また、ドイツのニッポンコネクション映画祭にてニッポン・ヴィジョンズ・アワードを受賞。第2作『新しき民』(2014)はニューヨーク・ジャパンカッツ映画祭にてクロージング上映、ニューヨーク・タイムス紙でも高く評価され、高崎映
画祭新進監督グランプリ受賞。『やまぶき』(2022)は第30回カンヌ国際映画祭ACID部門へ日本史上初選出、第51回ロッテルダム国際映画祭タイガーコンペティション正式出品、第4回大島渚賞など、国内外で高い評価を得ている。
◆ プログラム(予定)
4つのセクションを設け、国内外の良質な作品をセレクトした特集上映を行うほか、映画監督などのゲストを真庭に招いたトークイベントやワークショップを開催します。
(1)Bette Gordon’s New York in the 80’s / 80年代、ベット・ゴードンのニューヨーク
米国インディペンデント映画の先駆者の一人、ベット・ゴードン。1970年代末から80年代にニューヨークのアンダーグラウンドで起こった音楽やアートのムーブメント「ノー・ウェイヴ」周辺で活動した映画作家であり、「セクシュアリティ」「欲望」「権力」をテーマにした大胆な探求と創作を行っています。初の長編を含む1980年代にニューヨークで製作された3本を上映し、これまで日本での紹介が極めて少なかった「未知」の作家に迫ります。東京ではアンコール上映も行われるほど注目の特集。岡山県では初上映、中四・四国地方では広島を除き一早くの上映となります。
<上映作品>
・『ヴァラエティ』(1983)
・『エンプティ・スーツケース』(1980)
・『エニバディズ・ウーマン』(1981)
上映後にゲストを招いてのトークイベントを開催予定
(2)Perspective Now / パースペクティブ・ナウ
NGFFがいま注目する若手映画作家にフォーカスし、真庭という場所から映画の可能性を考えていきます。過去2回も注目の若手映画監督を真庭に招き、トークや地域との交流を通して熱く濃密な時間や多様な出会いを生みました。NGFFを象徴する重要なセクションの一つです。
今年は、海外からはパレスチナのジュマーナ・マンナーア監督、国内からは、問題作『石がある』で世界から称賛を浴びた太田達成監督と、真庭市北房にルーツを持ち北房とスペインで撮影され国内外の映画祭で評価を受けた『ユリシーズ』の宇和川輝監督にフォーカスします。
<上映作品>
・『採集する人々』(ジュマーナ・マンナーア監督 / 2022 / パレスチナ)
Visions du Reel 2022出品、IDFA 2022出品
・『ユリシーズ』(宇和川輝監督 / 2024 / 日本・スペイン)
マルセイユ国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭に正式出品
第25回東京フィルメックス「メイド・イン・ジャパン」部門上映作品
・『石がある』(太田達成監督 / 2022 / 日本)
第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品
第24回全州国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門グランプリ受賞
上映後にゲストを招いてのトークイベントを開催
ゲスト:宇和川輝氏(上映作品監督)、太田達成氏(上映作品監督)ほか
(C)ikoi films
(C)inasato
(3)DOC FILM Recommended by YIDFF / YIDFF特選・ドキュメンタリー映画
山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)は、2年に一度10月に山形市内で開催されるドキュメンタリー映画に焦点を当てた映画祭。米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門公認映画祭に指定され、コンペティション2部門の大賞受賞作品は、次年度のアカデミー賞へのエントリー資格が無条件で与えられる世界的な評価も高い映画祭です。1989年に山形市市政施行100周年の記念イベントとしてスタート以来、地域に根ざした映画文化が脈々と受け継がれ、山形市民がそれを支え続けているのが最大のポイントです。
同じ山間の町から生まれ、市民が支える映画祭としての共感と連帯から、新たなコラボレーション企画として、世界各国の良質なドキュメンタリー作品から2本を厳選し上映いたします。
<上映作品>
・『何も知らない夜』(パヤル・カパーリヤー監督/2021年/インド・フランス)
2021年カンヌ映画祭「ゴールデン・アイ」最優秀ドキュメンタリー賞
2023年山形国際ドキュメンタリー映画祭 ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)など
・『自画像:47KMの窓』(章梦奇 ジャン・モンチー 監督/2019年/中国)
上映後にゲストを招いてのトークイベントを開催予定
山形国際ドキュメンタリー映画祭提供
山形国際ドキュメンタリー映画祭提供
(4)Weekend Cine Kids / こどもと映画の週末
こどもたちに世界の素晴らしい映画と出会ってもらおうと企図したWeekend Cine Kidsでは、選りすぐりのアニメーション映画の上映や、映画祭に先駆けて地元のこどもたちとのワークショップで制作される映画のプレミア上映などを行います。
真庭市では2018年より「真庭こども映画づくりワークショップ」を実践し、地元のこどもたちと映画づくりを続けています。世界的な映画監督であり、こども映画教室(R)︎の共同代表・講師の諏訪敦彦氏をゲストに迎え、映画祭に先駆けて実施する「こども映画づくりワークショップ」の講師を務める若手映画作家、真庭市で映画教育に取り組む山崎樹一郎とこどもたちを交えたトークイベントも開催します。
<上映作品>
・『ペルリンプスと秘密の森』(アレ・アブレウ監督 / 2022 / ブラジル)
・真庭市のこどもたちとのワークショップで制作する作品
ゲストを招いてのトークイベントやワークショップを開催
ゲスト:諏訪敦彦氏、宇和川輝氏、太田達成氏(以上映画監督)
(C)Buriti Filmes,2022
3年連続のゲストとなる諏訪敦彦監督 (C)︎keta tamamura
<こども映画づくりワークショップ>
映画祭の2週間前に、真庭市在住のこどもたちが「パースペクティブ・ナウ」に登場する映画監督たちと映画づくりに挑戦。出来上がった作品は、映画祭当日にプレミア上映します。
・日時:2025年3月8日(土)、9日(日)
・講師:宇和川輝氏、太田達成氏(以上映画監督)
※ 2月19日の記者会見にて全プログラムと上映スケジュールを発表いたします。上映作品やゲストは、都合により急遽変更になる場合がございます。
※ 作品、ゲストの画像を使用される場合、著作権表示などクレジット表記が必要な作品があります。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
◆ 関連イベント
(1)シネマ de のみ~の
「映画を観たら、町へ出よう!」会場周辺の飲食店と連携し、1チケットで一品一杯を食べ飲み歩きする、ご当地人気イベント「のみ~の」(https://nomino.maniwa.life/)とのコラボ企画を開催。1チケットで映画祭中の上映作品を1回鑑賞することもできます。チケットの発売時期や参加店舗は後日お知らせします。
・日時:3月22日(土)夕方~
・開催エリア:ビクトリィシアター周辺(久世商店街)、勝山町並み保存地区周辺(予定)
・チケット: 「シネマ de のみ~の」1セット(5枚綴り) 4,000円
(2)シネマルシェ
最終日の3月23日(日)には真庭市の人気の飲食店が揃って出店するマルシェを開催します。映画の鑑賞前後はご当地グルメとともに楽しい時間をお過ごしください。実施時間、場所などは後日お知らせいたします。
◆ 運営・組織
・主催:ニューガーデン映画祭実行委員会
・共催:真庭市立中央図書館
・助成:真庭市
・後援:真庭市教育委員会、真庭観光局、真庭いきいきテレビ、真庭タイムス、山陽新聞社
・協賛:銘建工業株式会社、御前酒蔵元 辻本店、中国林業株式会社、山下木材株式会社、有限会社エコライフ商友、有限会社金田商店、株式会社マルイ
・ビジュアル制作:Poietica+石原佑香
※ニューガーデン映画祭実行委員会では運営ボランティアを募集しています。ご希望の方は公式サイトのお問い合わせフォームより【ボランティア希望】と記し、氏名、連絡先を記載の上、ご応募ください。
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