大黒摩季がミュージカルに初挑戦！現状は「日本に連れてこられたE.T.（笑）」

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2月16日（火）、ミュージカル「The PROM」の製作発表が行われ、葵わかな、三吉彩花、大黒摩季、草刈民代、保坂知寿、霧矢大夢、佐賀龍彦（LE VELVETS）、TAKE（Skoop On Somebody）、岸谷五朗、寺脇康文が参加した。

「The PROM」は2018年にブロードウェイで開幕。19年にはトニー賞7部門にノミネートされ話題となり、20年12月には、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマンらの出演で映像化。世界的にも注目を集める中、岸谷五朗・寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャスが、その日本版を初上演する。

物語の舞台は、アメリカの高校で、卒業生のために開かれるダンスパーティ“プロム”。レズビアンの主人公エマ（葵わかな）が、様々な人たちとの触れ合いにより、“自分らしく生きる”ことを貫こうと奮闘する姿が描かれる。

本作で、日本版脚本・訳詞・演出を務める岸谷は、18年に現地でブロードウェイ版を鑑賞。その際に「お客さんが幸せな顔をしていた」と言い、「心に元気を与えられる作品」と本作をアピール。新型コロナウイルスの影響で、ブロードウェイが閉鎖中という状況で、「日本で成功させることがブロードウェイへの恩返し」と語った。

寺脇は、昨年、地球ゴージャスが25周年を迎えたことに「五朗ちゃんとの銀婚式も終えまして」とにっこり。本作がそんな地球ゴージャスにとって初の海外作品ということで「今までにない新しい風が吹く予感。また新しい道が拓けるんじゃないか」と話した。

主人公・エマ役の葵と、エマの恋人アリッサ役の三吉は本作が初共演。葵が「私たちは（役よりも）実年齢が上なんですけど、2人のかわいらしい恋の感じが見えていったらいいな」と希望を語ると、三吉は「私たち20代前半なのですが、落ち着いてるよね、って言われるので、フレッシュさをもう少し頑張って出していこう、と。失われかけていた部分でもありますので（笑）」と意欲を見せた。

また本作で落ちぶれかけたブロードウェイスターのD.D.アレンを演じ、ミュージカルデビューを果たす歌手の大黒は、岸谷からオファーをもらったときのことを「よもや自分が誘われると思っていなかったので、青天の霹靂」と回顧。何度か断ったものの、岸谷の熱烈オファーを受けて出演を決断したが、「借猫（借りてきた猫）だし、日本に連れてこられたE.T.。すべてが未知との遭遇」と笑いを交えて心境を明かしていた。

出演者たちは本作の舞台が“プロム”ということで、自分の学生時代に“プロム”があったら意中の相手を誘って参加したか、という質問に回答。

「行ってないですね。結構奥手なんです」（寺脇）、「行ってないと思います。華やかな場所が得意じゃない」（葵）、「友達同士で行っても楽しそう」（三吉）ら、積極的ではない回答が続く中、大黒は「初代肉食系女子。恋愛体質ですもん、それは行きます（笑）」と意気揚々。

ただ行ったものの、ステージで歌っている間に意中の人を別の人に奪われる結末を予想。そういう経験からヒット曲が出ていると言い、「涙がお金に変わってます（笑）」と、自虐ネタで会場に笑いを起こしていた。

最後に岸谷は本作に対して「すごく大変なミュージカルに手を出してしまいました。今、みんなが必死に稽古をしています。なんとか素晴らしい作品にして、そして、お客様が勇気を出して劇場に来てくださったときに、エンターテインメントがあって良かった、エンターテインメントは滅びちゃダメだ、と思ってもらえるような作品を作り上げたいと思っています」と熱い思いを語った。

最新情報は、ミュージカル「The PROM」公式サイトまで。