大貫亜美&吉村由美「PUFFYは、ポップなアイコンでいたい」25年間守ってきた「三つの約束事」明かす

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毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。

10月3日（日）の放送は、デビュー25周年を迎えたPUFFYと、PUFFYとは若手のころから親交のある藤井隆が登場した。

バラエティ番組『パパパパPUFFY』（1997年～2002年／テレビ朝日）で、PUFFYの2人が藤井に「会いたい」と言ったことから共演が叶い、親交を深めた3人。藤井が上京後すぐのころは、吉村と「すごい近所だった」ことが判明した。

藤井：僕の住んでたアパートと（吉村の家が）2回、曲がるだけやってんね。

大貫：へー！

吉村：そう。近所のスーパーに、一緒に買い物行ったりしてたよね。

藤井：ははははははは。

大貫：えー、すごい。それは知らなかった！

吉村：はたから見たら、恋人同士みたいなさ。

大貫：本当だよね（笑）。

藤井：しかも、ほんと（吉村は）目立つから。「え、大丈夫？」「大丈夫！」とか言って、（吉村が）目をね、半分にするの。

大貫：ガチャピン方式ね（笑）。

吉村：「大丈夫だよ」っていって、ずっとこう（半目に）してたよね。

大貫：あははは。

吉村：懐かしい。

大貫が「じゃあ、藤井隆の東京時代を作った？」と聞くと「そうとも言えるよね」と吉村。

藤井は、ブレークした当時の芸風が「むちゃくちゃやったから、怖がられて終わりとか、わけわからんとかやり逃げみたいなことが多かった」と振り返り…。

藤井：そんな中、PUFFYちゃんだけは、「隆～！」っていつも受け入れてくれて、盛り上げてくれたから。『パパパパPUFFY』の放送があったあとは、局のメイクさんとか女性のスタッフの方が、「『パパパパPUFFY』見ました」とか言ってくださって。

大貫&吉村：へぇー！

藤井：それまでは「藤井くん」とか「藤井さん」か、「藤井隆」だったのが、「隆」って呼んでもらえることが多くなったのは、僕は『パパパパPUFFY』のPUFFYさんのおかげやと思ってますよ。

と、藤井は2人に感謝を伝えた。

PUFFYは、大貫から吉村への「ラブコール」で結成した経緯がある。吉村は、「最近、25周年でその話すごいするけど、よくよく聞いてもやっぱりちょっとキモい」と言って…。

藤井：なんで？あらためて洗い直そうや。どこが気持ち悪いと思ってるの？

大貫：（笑）。

吉村：あの…「毎日一緒にいたいから組んだ」っていう。

藤井：気持ち悪っ！

吉村：でしょ（笑）。

大貫：そんなに！？

藤井：だって、もともとのオーディションが全然違うんですもんね。

吉村：うん。

「お金（賞金）目当て」（大貫）のオーディションで2位になった吉村と、「バンドをつくって、テープ審査出して、テープ審査受かって、面接があって、で、ソニーの新人育成みたいな部署に」所属した大貫。

藤井は「そこから、由美ちゃんの存在を何で知るわけ？」と聞いていく。

大貫：私が事務所に入って半年したら由美ちゃんがそのオーディションに受かって。あのね、うちの事務所することなさ過ぎて、由美ちゃん、電話取ってたの（笑）。

藤井：（笑）。

吉村：上京してお金がないというか、いつも事務所に夕方くらいに行って、誰かが「ご飯食べに行こう」って言ってくれるまで延々と待ってたの、毎日。

藤井：へぇ。

吉村：で、暇で悪いから「Sony Music Artistsです」「少々お待ちください」とか言って。

大貫：ね。それで由美ちゃんが電話番とかしてたのを見て「あ、かわいいな」って思ってたら、お互い勉強中だったから、先輩のライブに一緒に見に行くっていうことになって。そのとき勇気を出して「一人暮らしなんだっけ？」って聞いたら（不愛想に）「はい」。

藤井：（笑）。目に浮かびます。

吉村：（ごめんねのジェスチャー）

藤井：はい。今ね、本当、時空越えてごめんなさいね。

吉村：本当、ごめんね。

大貫：いいよ。で、何回かそういうことを繰り返してライブで会っていくうちに、「今日のライブどう思った？」とかって聞いたら、「あんま好きじゃないっす」。

藤井：謝って！時空越えて謝って！

吉村：（ごめんねのジェスチャー）

大貫：と言ってくれて。私も同じ気持ちだったから、「えー！話合う！」みたいな。

藤井：うわはははは！

吉村：あなたも謝って！

大貫：（ごめんねのジェスチャー）そこで、もう「この子、同じ気持ちで話せる！」と思って。で、そこからだよね、週5日で遊んだのね。

と、馴れ初めを語り、吉村の一人暮らしの家に遊びに行った際は、ベッドではなく「『その辺で適当に』って言うから。服の山がこんもりしてるところで寝た（笑）」などと明かした。

大貫：で、仲良くなって、週5日で遊んでたら、残りの2日間、絶対、暇なのはわかってて…。ちょっと「もう2日間一緒にいたいな」って思うようになって。

藤井：（笑）。

大貫：それで「この2日も一緒にいるためには」って考えて、自分のマネジャーさんに「一緒に組みたい子がいるんだけど、どうですかね」って聞いて。そしたらOKしてくれた。

藤井：へえ。自分で直接言うんじゃなくて、ちゃんとマネジャーさん通したんや。

大貫：うん。

藤井：それは、断られたら怖いから？

大貫：そう。

その告白に、吉村も「えー、そうなの！？」と驚き、大貫は「恥ずかしいじゃん、だってそんなの」と当時を振り返った。

1996年に、奥田民生プロデュース「アジアの純真」でデビューしたPUFFYの25年の活躍を、藤井は「ヒット曲がいっぱいあって、看板番組があったとか、アニメになって世界で放送されてるとか、そんなデュオいますかね。いないと思うんです」と絶賛。

藤井：本当のプロデューサーっていうか、鬼はここ（大貫）にいますもんね、PUFFYの鬼はね。

吉村：うん、鬼だよね、本当に。

藤井：ね。

大貫：そんなことない。

藤井：「由美ちゃんが怖いんじゃないの？」とか言われがちですけど、違うもんね。

吉村：いやだから、ゲームのコントローラーあるでしょ。この人（大貫）が十字ボタンで、私がA・Bボタンなの。

大貫：そう。

吉村：だから全部（大貫に）操作されてんの。

大貫：そう。私が十字方向のキー。で、由美ちゃんが…。

吉村：そう。（大貫が）「行け」っつって（自分が）Aボタン押す、みたいな。

藤井：（笑）。

3人は、このコントローラーの例えで、PUFFYの関係性が「よくわかる」とうなずき合った。

また、PUFFYとして2人の間には「三つの約束事」があると明かされた。

吉村：なんとなくのルールみたいなのは、うっすらある。それについて深く話したことはないけど。

大貫：まずPUFFYって、結構ちっちゃい子も見てくれてたから、あまりネガティブなことを言うのやめようねっていう。で、約束したわけじゃないんだけど、お互い自然にそうしてるっていう感じかな。ね？

吉村：うんうん。

プライベートでは、お互いに何でも言い合う仲だが、「外には出さない。PUFFYはもう、本当ポップなアイコンでいたいから」と大貫。吉村も「だから、ペットはもう40年ぐらい生きてるくらいの設定になってる（笑）」と笑った。

2つ目は、「どっちかが楽しめなくなったり、もう辞めたいなと思ったら、相手はもう無条件でイエスしか言わない」（吉村）というもの。

そこから「辞めたいと思ったことはあるのか？」という話題に展開し、PUFFYは大貫の出産と新しい仕事が重なったときに「辞めた方が良ければ、辞めます」ということがあったという。

吉村：「いつ戻れるかも、確信が持てないから」って言ってたよね？

大貫：そうそう。（出産が）初めてだしさ。だからもう「辞めるなら今かな」と思って。それは相談したら、由美ちゃんが、「逆の立場立ってみ？それどうする？」って言われて、「あ、うーん、辞めなくていいんじゃない？って言うかな」って言ったら「そうだよ、そういうこと」みたいな。

吉村：「やりたいけど今、いつって期限を決められないから、ちょっとどうしよう？」って言われたから。あ、正直、別にどうでもいいなっていう。

大貫：「どっちでもいいんじゃない？」みたいな（笑）。（藤井に）ある？「辞めたい」って思ったこと。

藤井：舞台のお仕事やらせていただくってなったときに、もっともっと若いときは、本当にギリギリまでテレビの収録をやって、パッと（舞台の）本番だけやって、すぐまたテレビ戻ってとか。そういうことをさせていただいてたけど、なんとなく、そういうことじゃもう無理なんだな、ということがわかってきて。

吉村：ああ、わかるような気がする。

大貫：そうだね。

藤井：うん、で、自分はできるつもりでいても、なんとなくそれを良しとしていただけない空気があったりとか、当たり前なんですけどね、そんなもの。テレビのああいう楽しい感じも大好きなんですけど、掛け持ちはできないんだなって。しかも、今、なんとなく自分が舞台のお仕事すごい楽しいし、もともと吉本新喜劇なので、お客さまが目の前にいてくださるっていうのは、やっぱりすごく好きなので。で、その、好きな舞台なんですけど、コロナでやっぱり稽古だけしてできなくなったときに、本当に「あれ？」と思って。自分から「辞めます」とは思ったことないけど、仕事はなくなるんだろうなと、あのとき…去年は思ったかな。

大貫&吉村：へぇー。

藤井：本当に「要らないですよ」って言われた感じがして、すごくさみしかった。

と、コロナ禍に感じた思いを吐露した。

「三つの約束事」の最後は「いずれどっちかが死んだりしたら、今まで黙ってたこととか今まで持ってる写真とか、過去のことを全部お金に換えていい」（吉村）というもの。

それを聞いた藤井は「がっかりだわ！」と大笑い。「お葬式、司会やらせてね」という藤井に「でも隆の方が先に…」（大貫）、「誰が逝くかな、最初に」（吉村）と、最後まで気の置けないトークで盛り上がった。

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