「餃子のハルピン」店主・二宮千鶴が自身に課す“セブンルール”「私がそんな簡単に負けるわけじゃないけどな」
8月4日(火)放送『セブンルール』
視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出す新感覚ドキュメント『7RULES(セブンルール)』。
8月4日(火)放送回では、東京・三鷹の人気店「餃子のハルピン」店主・二宮千鶴に密着。中国出身の彼女が、1つ1つ、皮から丁寧に手作りする餃子が評判を呼んでいる。本場の香りと肉汁が広がる秘伝の餃子を作り続ける、二宮千鶴のセブンルールとは。
ルール①:餃子にニンニクとキャベツは入れない
開店前の「餃子のハルピン」店内に、二宮の姿が見えない。店に立たない日は、調理を娘・理沙さんに任せ、自身は地下の工房に10時間ほどこもって餃子を作り続けるのだという。その数、1日あたり1300個から1500個ほど。
一口食べると肉汁が溢れ出す、ハルピンの餃子。味の決め手となるのが、中国で厳選した八角や山椒など、およそ10種類の香辛料をブレンドした“秘伝の粉”だ。
さらに、醤油や生姜などで味付けした、国産豚ひき肉が入った餡にもこだわりが。ニンニクは香辛料の香りをかき消し、キャベツの強い甘味は味の邪魔になるため、 餡には入れない。
白菜を入れる「シイタケ餃子」などを除き、野菜は、肉との相性が良く臭みを消してくれるネギしか入れないそう。
ルール②:焼き餃子の油は最後に入れる
二宮は、毎年海外に足を運び、常に各地の新しい料理を研究し取り入れている。そんな彼女が番組に向け、簡単に真似できる餃子の焼き方を披露。
フライパンに並べた餃子が半分浸かるくらい、たっぷりの水を入れ、蓋をして強火で蒸し焼きに。皮が膨らんだら余分な水を捨て、仕上げに少しの油を入れ、焼き目をつける。
これによって、皮はさっぱりと、中はジューシーな餃子が完成するのだそう。
ルール③:売上金を数えて疲れをとる
1954年の中国。二宮は中国人で薬剤師の父と、日本人で看護師の母との間に生まれた。「ちょうど中国は1番苦しい時代で、何も無かった時代なの。小さいとき、食べ物は何も無くて、お腹空いて死にそうなくらい」と、当時を振り返る。
そんな時代に餃子は、“1年間我慢して、旧正月だけお腹いっぱい食べられる”貴重なご馳走だった。
22歳のとき、母の希望で日本に移住。そして口にした餃子が人生を変えた。「本当の餃子はこの味じゃない」という思いが彼女を突き動かし、1982年、念願の店をオープンするも、「これはプロの味じゃない」と感じたという。
一時的に中国へ戻り、子どもをおんぶして飲食店で3ヵ月の勉強。今や、メディアの掲載は100を超える人気店へと育て上げた。
65歳の体にはハードな仕事が続く日々だが、1日の疲れを消し去ってくれるのが、その日の売上金だ。彼女にとって売上は、自分の味が日本で受け入れられた証。「うれ〜しいよ♪明日もちょっと頑張るよ〜♪(笑)」と、鼻歌を歌ってみせた。
ルール④:朝食は夫のサンドイッチ
26歳で結婚した夫・英隆さんとは、お互い、人生で初めての恋人同士だった。出会って40年が経つ今も、買い物がてら2人で散歩するのが日課だという、仲睦まじい夫婦だ。
医療系の研究職に就いて忙しく働き、家のことは、妻に任せっきりだった英隆さん。昨年、定年退職して時間にゆとりができ、新たに始めたというのが、毎朝のサンドイッチ作りとコーヒーの用意。料理はまったくできなかったが、今ではパンから手作りするほど上達している。
朝食づくりを勧めたのは彼女。そこには、夫への思いやりがあった。
「万が一、私が先に逝ってしまったら、うちの旦那は生きられない。(家事が)何も出来ないの。今は少しずつ(料理を)教えてる」。
「美味しいよ。いつも」という彼女を見て、夫は「喜んでくれるとものすごくうれしいもんだなって。作る喜びっていうのはありますよね。料理人の気持ちが少しわかってくるかな」とうれしげな表情を浮かべた。
ルール⑤:夫婦喧嘩は翌日に持ち越さない
緊急事態宣言が解除され、コロナ禍の影響で客足が遠のいていた店に久々に活気が戻ると、その忙しさもあってか、普段は仲のいい夫婦も、鉄板の使い方を巡って口論に。
しかし翌日になると、和やかに閉店準備を進める2人。「喧嘩しても、次の日は絶対、昨日のことがどうとかこうとか一切言わない」というのが、夫婦のルールだ。
いつも一緒にいるからこそ、喧嘩は長引かせない。
ルール⑥:誕生日は母に感謝する
定休日、数日前に誕生日を迎えた長男・大地さんを交え、近所のフレンチレストランへ。お祝いされるはずの大地さんは「生んでくれてありがとうございます。乾杯」と音頭をとる。
「誕生日はめでたいけども、『生んでくれてありがとう』っていう気持ちはある」と話す大地さん。母である二宮自身、幼い頃から誕生日には必ず母親への感謝を伝えていたという。
「みんな必ず自分の誕生日は忘れないはずだから、その日は自分のお母さんに『ありがとう』って気持ちでいて欲しい」と、彼女は言う。出産で一番の功労者は母だからこそ、誕生日には母に感謝するのが、二宮家のルールだ。
ルール⑦:娘にすべては教えない
2代目候補の娘に受け継がれようとしている、「餃子のハルピン」の味。元々、税理士を志していた娘だが、母の味を継ぎたいという思いから、店で修行を始めたという。
「勉強は自分から熱心に、聞く・見る・覚える。それが重要。パパパっと教えたら、すぐ忘れちゃう」と話す二宮は、娘にすべては教えない。自分自身で考えて、努力して、自分を超えてほしいという、母として、料理の師としての思いがあるのだ。
普段、娘には辛口の彼女だが、本音では、店を継ぎたいと戻ってきた娘の思いを喜んでいた。母としての想いも秘伝の味もすべてを教えなくても、いつか娘にすべてが伝わるのを心待ちにしている。
「いつか私のほうが(母を)追い抜くぞって気持ちはある」と、強気な姿勢を見せる娘に、「そうなって欲しいな。私がそんな簡単に負けるわけじゃないけどな」と笑った。
※記事内、敬称略
次回、8月11日(火)の『7RULES(セブンルール)』は、パーソナルトレーナー・三浦香織に密着。女優やアーティスト、アスリートなど、多くの著名人の体づくりをサポートする彼女の7つのルールとは。
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