DNA鑑定で判明！副島淳の実兄は、バスケットボール元日本代表のレジェンド・高橋マイケルだった

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6月28日（日）に放送された、フジテレビ『日曜THEリアル！「もう一度、家族になりたい！」』は、“子どもを捨てた親”、 “親に捨てられた子ども”が、長年胸の内にため込んだそれぞれの空白の時を埋めるドキュメント。

過去に何らかの理由で離ればなれになった肉親を探す3名の依頼人が、生き別れた親や子と再び家族になることを願い、当時暮らした場所や知人を番組スタッフとともに訪ねて情報を収集。SNSも駆使して大捜索を行った。

番組のMCは、シングルマザーとして2児を育てるSHELLYと、実兄弟ならではの息のあった漫才が人気のお笑い芸人・ミキ（亜生、昴生）が担当。依頼人の三者三様の想像を絶する人間ドラマを、手に汗握りつつ見守った。

最初は、生まれてから一度も会ったことがなく、顔も名前も知らない父親に会いたいというタレント・副島淳からの依頼。俳優や情報番組のリポーターとして活躍する副島は明るいキャラクターで知られるが、幼少期はアメリカ人の父親から受け継いだルックスが原因で壮絶なイジメを経験。苦悩の末に自殺を考えるほど追い詰められたという。

そんな副島に転機が訪れたのは、中学生の時。父親譲りの身体能力を買われて始めたバスケを通して仲間ができ、自信と笑顔を取り戻したのだ。

副島に「父と会いたい」という気持ちが芽生えたのは、父もかつて日本で自分と同じ芸能の仕事をし、戦隊もののドラマに出ていたと知ったのがきっかけ。母が明かした父の名前を足掛かりに捜索を始めると、父とよく似た名前を持ち、『宇宙刑事シャイダー』（テレビ朝日）という特撮ドラマに出演経験のあるウィリー・ドーシーという俳優にたどり着いた。

ウィリーの写真を見た瞬間、「（自分と）似てる！」と感じたという副島。早速、ウィリーが所属したと思しき事務所を訪ねるが、現社長は彼を知らず、代わりに、当時を知るであろう別のタレント事務所の社長を紹介。その社長から、ウィリーを直接知るモデル事務所の社長が飛騨高山にいると聞き、一行は東京から車を6時間走らせ岐阜県へと急いだ。

雪の降りしきる飛騨高山で、社長の娘さんから副島が聞いたのは、二つの衝撃的な事実だった。ひとつは、ウィリーはすでに他界していること。そして二つ目は、ウィリーは日本人女性と幾度か結婚しており、子どもの一人は元日本代表のプロバスケットボール選手・高橋マイケルさんだということ。

副島は驚きのあまり絶句した。それもそのはず、高橋マイケルといえば、日本バスケットボール界のレジェンドであり、バスケに青春を捧げた副島が学生時代にもっとも憧れた選手。その人物が、実の兄かもしれないのだ。

父かもしれない人物の他界は無念だが、今度は、兄かもしれない高橋マイケルさんを探すことに。元チームメイトの協力を得て連絡をとり、現在は選手を引退し、ロサンゼルスに住むマイケルさんとオンラインでの対面が実現した。

副島が弟かもしれないと聞いたマイケルさんは、驚きつつも父との思い出を語り、後日、副島との兄弟関係を判断するDNA鑑定を快く受けてくれた。

そして番組収録当日。マイケルさんがロサンゼルスから見守る中、副島がスタジオで「DNA鑑定結果報告書」が入った封筒を開封。

報告書を見るやいなや、まさかの事実に絶句し手で口を覆う副島。鑑定結果報告書には、マイケルさんと副島が、「生物学的な同一父系であると判断された」と書かれていたのだ。

「Yoh,brother（俺の弟よ）」。マイケルさんにやさしく声をかけられ、副島は号泣。息をのんで様子を見守っていたMCの3人も大喜びし、感動をわかちあった。

続いては、生後4ヵ月で育児放棄され、施設で育った20代女性・昌子さんが、失踪した母親に会いたいという依頼。父親は時々、施設に会いに来てくれたが、なぜか一緒に暮らすことを拒否。昌子さんは、これまで父の家を訪問することを決して許されず、「なぜ父は自分を施設に入れたのか。そして、なぜ母は突然失踪したのかを知りたい」と訴える。

番組スタッフと昌子さんは、まずは、幼い娘を施設に預け、一緒に暮らすことを拒んだ理由を聞くべく、父の家を訪問。父は、同居する姉（昌子さんにとっては伯母）とともに、近所の公園で取材に応じ、重い口を開いた。

父と伯母によると、昌子さんの母は、父と結婚後も別の男性と付き合っていた疑いがあり、父は自分の子どもではないかもしれない昌子さんを引き取ることはできなかったという。それを聞いた昌子さんはショックを受けつつも、父との親子関係を証明するDNA鑑定を受けることを決意。

鑑定結果は、「父権肯定確率99.99%以上」で、昌子さんと父は親子関係があると判定。父と本当の親子だったうれしさをかみしめ、昌子さんはいよいよ、居所のわかった母を訪ねた。

しかし、突然の訪問を警戒する母は、最初は結婚や出産の事実すら認めようとしない――。だが、「ただお母さんに会いたいだけ」という昌子さんの切なる思いが届くと、自分が母親であることを認め、つらい思いをさせた昌子さんに「ごめんなさいね」と謝罪。

突然家を出たのは、「身に覚えのない不倫で責められ、子ども（昌子さん）をとりあげられることになったから」だと明かした。

長年隠されてきた家族の秘密と、父と母双方の複雑な胸の内を知り、「これからは、（親子が離ればなれになったことを）もう負い目には思わずに、それぞれの人生を生きていけたら」と力強く語る昌子さんに、スタジオの4人も心からのエールを送った。

最後は、28年前、4歳の息子を置き去りにして家を飛び出した母親・睦（仮名）さんからの、息子に会いたいという依頼。家業を営む婚家に再婚で嫁いだ睦さんが家を出たのは、当時の睦さんなりにやむにやまれぬ事情があったから。

それでも自分を責め続ける睦さんのただひとつの願いは、息子と会って、「けっしてあなたを捨てたわけじゃないと伝えたい」というものだ。

わずかな手掛かりをもとに聞き込みを進め、息子さんの居所にたどり着いたスタッフは、睦さんとともに仕事帰りの息子さんと対面し、事情を説明。

15分後、睦さんが待つ公園に現れた息子さんは、戸惑いながらも母の気持ちを優しく受け止め、自分も幼い頃は“ママ”が大好きだったこと、けれど、新しいお母さんができてからは、新しい家族を大切にして生きてきたことを語った。そして、今は自分の家庭を持って幸せに暮らしていると睦さんを安心させ、「会いにきてくれてよかった。また会いましょう」と告げて去っていった。

“事実は小説より奇なり”を地で行く3家族の感動エピソードを見終え、「家族に会いたくなった」と昴生。

失われた時間は戻らなくても、それぞれの形で絆を取り戻した親と子は、もう一度、家族になった。