カレーと音楽が融合する唯一無二のフェスが開催されました。
CS放送フジテレビNEXTで放送中の、超本格的スパイス探求番組『スパイストラベラー』。番組をきっかけとした、カレーと音楽が融合する唯一無二のフェス「マサラーフェス 2022」が、4月21日に行われました。
ライブステージには、番組メインMCの桜井誠さんが所属するDragon Ash、セントチヒロ・チッチさんが所属するBiSH、さらに親交の深い10-FEET、サンボマスター、そして番組から誕生したバンド・SPiCE TRAVELERSが出演。
そして、カレーエリアでは、これまで番組で紹介した名店とのコラボを実施し、会場でしか食べられないオリジナルメニューが登場しました。
フジテレビュー!!は、現地の様子を取材してきました。
オリジナルカレーは、開場前に売り切れ続出
神奈川・みなとみらいで開催された今回のイベント。ぴあアリーナMMの屋外では、開場時間(17時半)前の12時より、5人のアーティストと人気カレー店によるオリジナルカレーがキッチンカーで販売されました。
<アーティストと人気店とのコラボカレー一覧>
■桜井誠×SPICY CURRY 魯珈「羊肉(ヤンロー)麻婆茄子咖喱」
■セントチヒロ・チッチ×kitchen and CURRY「猫の片想いポタージュカレー?
~シャキシャキ春キャベツくんとコロコロパンケーキちゃんの出会い編~」
■黒沢薫 × Spice Drunker やぶや「ダブラムライムカレー」
■松隈ケンタ × Curry & Cafe Afterglow「喰うてみらんね!ガリモツバターカレー」
■AKINO LEE(カレーおじさん\(^o^)/) × インディアンレストラン アールティ「きっかけのチキンアチャーリー」
14時半頃に、編集部が会場に到着すると、カレーエリアや飲食のできる休憩スペースには多くの人が。各キッチンカーの前には行列ができており、15時を迎える頃には多くの店で当日販売分(※)が売り切れとなりました。
※カレーの前売りチケットを持っていない人が購入できる分。
SNSをチェックしてみると「とっても美味しい」、「食べ比べしました」といった声のほかに、「全種制覇しました」といった感想も飛び交いました。
編集部が唯一購入できたのは、「猫の片想いポタージュカレー」。パンケーキとカレーのセットと見た目もポップで、辛さの苦手な方でも楽しめるような優しい味わいが特徴的でした。
SPiCE TRAVELERSが客前で楽曲を初披露
時刻が18時を過ぎると、フェスの開会が宣言。オープニングアクトとしてSPiCE TRAVELERSが登場し、オープニングテーマ曲「ひとりぼっちのあいつへ」を客前で初披露。
チッチさん(vo.)が「私たちSPiCE TRAVELERSは今日が初ライブでして、めちゃくちゃ緊張しております。ね、さく(桜井)ちゃん」と振ると、桜井さんも「緊張してまーす!皆さん楽しんでますか?」と呼びかけました。
続けて、チッチさんは、カレーが早々に売れ切れてしまったことについて「食べられなかった人もいるかもしれませんけど、また食べられるようにどうにかします(笑)」と約束。
桜井さんは「初めてのフェスなのでいろいろと皆さんにご迷惑かけてしまうかもしれませんが、これから出る4バンドは熱意MAXなので、カレーのスパイスが入っている体で楽しんでいってください」と伝えると、番組のテーマソング「美味しい日々」を演奏し、会場の熱を上げました。
サンボマスターが“TBSの曲”でフロアを盛り上げる
トップバッターで登場したサンボマスターは、「その景色を」の演奏を終えると、山口隆(vo.)さんが「フジテレビ主催のライブですけど、TBSの曲やってもよろしいでしょうか!皆さん、おはようございます、ラヴィット!」と、『ラヴィット!』(TBS)のテーマソング「ヒューマニティー!」でフロアを盛り上げました。
その後も代表曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」や「できっこないをやらなくちゃ」を披露する中、客席に向け「おめぇがクソだったことなんて1回もねぇって言ってやるんだ」、「ラブアンドピース!」、「全員優勝!」と呼びかけるなど、観客に元気を与える圧巻のパフォーマンス。
“絶対、時間を守る”宣言の10-FEETにまさかの結末
10-FEETがステージに登場すると、KOUICHI(Dr./Cho.)さんの「1、2、1、2、3、4」とカウントで演奏がスタート…と思いきや、TAKUMA(Vo./G.)さんが力み過ぎたのか「RIVER」のイントロが始まらず。会場からの拍手を受けて、「気持ちが溢れとんねん」と説明したTAKUMAさんは、「今日は俺ら絶対(時間)押さへんからな、行くぞお前ら!」と仕切り直し、ヒット曲「RIVER」を披露しました。
ライブ終盤、「ヒトリセカイ」の演奏が終わると、TAKUMAさんは「あと3分あるんで、ギリギリまでやろう。絶対マサラーフェスとの、さく(桜井さん)との約束守るから」とラストの「goes on」へ。
2番のBメロに差し掛かると、「みんな、しゃがめ!サビで全員で跳ぶからな!」と、客席に呼びかけました。ところが、サビ前で演奏が止まり「ごめん、時間やわ。時間厳守なんで」とまさかのタイムアップ。「また次回、サビで跳ぼうな」と言い残し、ステージを去っていきました。
桜井誠 VTRで相方・チッチに感謝
BiSHの登場前には、スクリーンに映し出された映像で、桜井さんが『スパイストラベラー』で共演中のチッチさんへ感謝を述べる一幕も。
「チッチがいるから僕は自由に気ままにやれてますし、一緒にいて僕が頼られてるふうに思われがちかも知れませんが、面白くないおしゃべりも大きな心で受け止めてくれて、いつもありがとうございます」と気持ちを明かしました。
BiSHのステージでは、番組の主題歌だった「I am me.」や、チッチさんが作詞を手掛けた「I’m waiting for my dawn」などを生バンドの演奏で披露。客席にはペンライトを光らせ、曲に合わせて振り付けをコピーするファンの姿が多く見られました。
MCでは、ハシヤスメ・アツコさんが「(マサラーフェスが)楽しみすぎて、皆(メンバー)おそろっちの黄色のカレーネイルです」と爪を見せてアピールするも、客席の反応は薄め。それでも「違うの、今日はチッチがやってる『スパイストラベラー』のフェスだから黄色で統一しようよ、ってさっき皆で話して…」と重ねて説明。
BiSHでのメンバーカラーが黄色のモモコグミカンパニーさんも、「客席も黄色(シャツ)が多くて、楽屋で『黄色が多っ!珍しい』て言ってた」と補足し、会場から拍手が起こりました。
KJの「令和の絶対に付き合ってはいけない(職業)3C」とは?
Dragon Ashのステージでは、「陽はまたのぼりくりかえす」の前奏に合わせ手を叩きながら、メンバーが登場。オレンジのバックライトに照らされ、楽曲を披露しました。
この日(4月21日)は、急逝したベーシスト、IKUZONEこと馬場育三さんの10回目の命日。IZUZONEさんのラスト・レコーディングとなった「Run to the Sun」、「Walk with Dreams」が披露されました。ステージには、IKUZONEさんの衣装と楽器、スクリーンには写真が映し出され、メンバーで追悼を捧げる様子もありました。
MCでは、KJさん(vo.)が、「『平成の絶対に付き合ってはいけない(職業)3B』って知ってる?」と呼びかけ、バーテンダー、美容師、3つ目に「BRAHMANだっけ?」とボケを交えつつ、バンドマンと説明。
さらに、「令和の絶対に付き合ってはいけない(職業)3C」として「カメラマン、クリエイター」と紹介。3つ目に「栄えある第1位…カレーをスパイスから作る人」と明かすと、「バンドマンであり、カレーをスパイスから作る男・桜井誠率いるDragon Ashです、よろしくお願いします」と挨拶し、笑いを誘いました。
続けて「そんな付き合ってはいけない異性、第1位の桜井さんが“大好き”を職業にして、ど平日にこんな大きなところに人を集めるなんて夢のようです。1日、よろしくお願いします」とコメント。
桜井さんは「テレビの1番組から、まさかこんなフェスが実現するとは思ってもなかったです。ど平日にこんな景色が見られるなんて、コロナ禍で難しかったことも、希望を持ってやれば叶うんだなと感動しています。みなさん、ありがとうございます」と感謝を表明。
「(マサラーフェス)2022って書いてあるってことは、2023もあるんじゃないの?って話で。皆さん番組を応援していただいて、出来る限りライブハウスに足を運んでもらってバンドマンも支えてください。あとカレーを愛してください、カレーを作る男を嫌いにならないでください、カレーは皆さんを幸せにする素晴らしい食べ物です」と呼びかけました。
「マサラーフェス 2022」の模様は、CS放送フジテレビNEXTで、6月25日(土)21時より放送されます。