舞台「閃光ばなし」の公開ゲネプロと取材会が10月8日に行われ、主演の安田章大さん(関ジャニ∞)、黒木華さん、片桐仁さん、佐藤B作さんが登場しました。

本作は、劇作家で演出家の福原充則さんと安田さんのタッグによる「俺節」(2017年)、「忘れてもらえないの歌」(2019年)に続く“昭和三部作”の3作目。10月2日に京都公演を終え、本日より東京公演が開幕します。

昭和30年代の東京を舞台に、小さな自転車屋さんから権力に立ち向かい、ドロ臭く強引で、悪知恵が働き、ヒーローとは言い難くも痛快で清々(すがすが)しい兄妹を、安田さんと黒木さんが演じます。

安田章大 丸山隆平からの言葉に微笑み「20年以上友だちをやってきたから」

安田章大 黒木華の印象は「ポップないたずらっ子」

安田さんは、初共演の黒木さんの印象について「初めてお会いしたときから変わらない。まっすぐで、すごくニュートラルな人。なんか、いたずらっこですね(笑)」とコメントしました。

黒木さんが「本当ですか?」と笑うと、安田さんは「ポップないたずらっ子。みんなでキャッキャ騒いでるときも、誰とも壁がなくお話しして、ワイワイしている輪の真ん中にいて。『面白い子やな〜』って思っています」とニコニコ。

黒木さんは安田さんについて「以前から、共通の知り合いに『めちゃくちゃ優しいよ』と言われていて。実際にお会いしても優しいですし、みんなのことをすごく見ています。スタッフさんもキャストも、お客さんのことも見ていて。どれだけ懐が深いんだと感じます」と、しみじみ。

続けて「いたずらしているつもりはないんですが(笑)、すごくツッコんでくれたりして“関西感”を感じます。私がボソッと言ったことを拾ってくれて…」と話すと、安田さんは「ボソッと言うから反応するんです(笑)」とすかさずツッコみ、笑いを誘いました。

そんな安田さんについて、佐藤さんは「元気な方。何でも引き受けてくださるので、疲れないのかな…と思います。(自身も)セリフがいっぱいあるのに、そんなに気を遣わなくていいだろって思うんですけどね。頭もいいし。ちょっとあいさつをやらせたら、政治家も参っちゃいますよ!」と太鼓判。

なんでも、稽古前には必ずキャストで円陣を組んで、あいさつをしていたそうですが、その言葉が毎回違ったのだとか。

片桐さんも「また、立て板に水でね。もう政治家!」と褒めると、安田さんは佐藤さんと片桐さんを指して「おかしいでしょ!大したこと言うてないですから…」と、タジタジに。

黒木さんは、安田さんのあいさつで印象的だったものを聞かれると「昨日来たお客さんと、今日のお客さんは違うので、その日来てくれるお客さんに対して芝居をしましょう」という言葉を明かしました。

すると安田さんは「お恥ずかしいので、もう止めてもらってもいいですか?」とストップをかけ、笑いを誘いました。

安田章大「無関心、無関係という考え方に陥らないで」

本作は、キャストが歌声を披露する場面もあります。黒木さんは「私には、舞台で歌うことが難しくて。どう歌えばいいのか、広げ方とかわからなくて安田さんに聞いたり」と告白。

安田さんが、黒木さんの歌声について「マイク乗りがよくて声質もいい。聴き心地がいいです」と絶賛すると、黒木さんは「ハードル下げてください…」とお願いして笑わせました。

最後に、安田さんは「“座長”という名前はただの肩書であって、全キャストが座長という考え方でいてほしい。全員がその時代に生きた主役なんだということを感じてもらえたら。昭和、平成、令和と時代は変わりましたが、いまだに何も変わっていない物事が世の中にはあることを、この舞台を通して感じてくれたら」と語りました。

続けて「無関心、無関係という考え方に陥らず、自分自身がその人生を通して、今の時代に関わっていることを改めて感じてもらえたら。その上で楽しんでもらい、僕たちからみなさんに明日への“お力づけ”ができたら」と締めると、佐藤さんらから「素晴らしいねぇ!」と拍手がわき起こりました。