森田望智さんが地上波ドラマ初主演作への思いを語りました。
森田さんが主演を務める火曜ACTION!『バイバイ、マイフレンド』(フジテレビ/関東ローカル)。
本作は、夢も仕事もうまくいかず人生に希望を見いだせなくなっていた主人公・早川麻衣(はやかわ・まい)が高校時代の親友と10年ぶりに再会したことをきっかけに人生を見つめ直す、現在と過去が交錯するノスタルジック青春ドラマです。
フジテレビュー!!は、本作が地上波ドラマ初主演作となった森田さんにインタビュー。役を演じるうえで心がけたことや和気あいあいとした撮影現場でのエピソードなどを聞きました。
萩原みのりとの共演に「めぐり合わせのようでうれしい」
<森田望智 インタビュー>
──すでに撮影を終えていると聞きましたが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
“主演だから”というプレッシャーはなく、いい意味でリラックスできたアットホームな現場でした。
親友・絵里奈を演じた萩原みのりちゃんとは、もともと学生のときに同じレッスンに通っていた仲。劇中、麻衣と絵里奈は10年ぶりの再会を果たすのですが、私自身もみのりちゃんと数年ぶりの対面だったので、役作りをしなくても懐かしい気持ちになりました。
当時は周りの誰もがライバルといった環境だったので、あまり話すきっかけはなかったのですが、その複雑で少し気まずい雰囲気も役に反映されていて、2人の関係を自然な演技で表現できたと思います。
──萩原さんと当時を振り返った会話はしましたか?
SNSを通して関係は続いていたので、久しぶりに話すという感覚はなく、お互いに当時言えなかったことや思っていたことなどを楽しく話し合いました。
同じレッスンを受けていた頃は「すごい子がいるな」という認識で、ずっと「一緒に作品ができたらいいね」と言っていたので、今作での共演は、めぐり合わせのように感じています。
役柄も自分たちにぴったりで、実現できてうれしいです。
──もう1人の親友・莉子を演じた松崎未夢さんとの共演はいかがでしたか?
松崎さんは、ドラマ出演の経験があまりないとのことだったのですが、自由でのびのびとしたお芝居をされていて、その姿が役のキャラクターそのままだなと思いました。
それぞれに役と重なる部分があって、私もお芝居しやすかったですし、2人の存在はすごく大きかったです。
──撮影現場で印象的に残っているエピソードはありますか?
みのりちゃんと松崎さんと一緒にお弁当を食べる時間が多かったのですが、その時の会話が劇中の親友同士の3人のような雰囲気で、現実とお芝居が入り混じったような感覚になりました。
──麻衣の行きつけの書店の店員・成田悟役の濱田龍臣さんとの共演はいかがでしたか?
濱田さんは、ムードメーカーで、常に明るく朗らかな印象でした。フレンドリーに話しかけてくださって、アニメやゲームの話をしていたのですが、私はその話題に疎(うと)くて…。それでも優しく教えてくださいました。
今回は、ご一緒する期間も短く、もう少し時間があれば、それ以外のお話もできていたと思うので、叶わず残念です。
──濱田さんに聞いておけばよかったと思うことは何かありますか?
好きな動物を聞けたらよかったなと思います!「動物が好きな人は絶対にいい人」と思っているので、(優しさの)再確認のために(笑)。
「全身全霊で自分自身を捧げる」演技に対する思い
──役を演じるうえで大切にしたことは何ですか?
麻衣は、高校時代の後悔や罪悪感を10年後の今も見つめ続けているという役です。
普段の生活の中で、楽しいときは普通に笑うけれど、ふとしたときに思い出して悲しくなってしまったり。
そういった相反する罪悪感と今を生きている感覚を忘れないように意識しながら演じました。
──本作は、高校時代の親友と10年ぶりに再会することから始まります。森田さんは普段、友人とどのような会話をしますか?
昔から仲のいい友人は、テレビに出ているということなど気にせず、“私”としてずっと見続けてくれているので、ステキな友だちを持って幸せだなと思っています。
出演する作品も見てくれていて、役をやるたびに周りからは「雰囲気が違う」と言われることが多いのですが、友だちは「どれも望智だ」と言うので、おそらくどれも私の中にある一面なんだろうなと思います。
──森田さんと言えば「全裸監督」シリーズへの出演が話題となりました。そこでの経験が今に生きていると感じることはありますか?
役作りの大切さや、いかに準備が大事かというのを学びました。そこから一つ一つの作品に対して「全身全霊で自分自身を捧げるぞ」という思いは、今も続いていると思います。
今回は、主演ということで、シーンも多く、それだけ役として経験を積めるということが楽しみでしたし、実際に演じてみて、ワンシーンごとに役への思いも強くなり、今までにない経験できてうれしかったです。
「羊を数えながら寝るのをリアルに体現したい」という願望
──この作品は“友情”が一つのテーマとして描かれています。森田さんが実生活で“友情”を感じた出来事はありますか?
実は中学生時代、友だちが少なくて…“いつメン(いつものメンツ)”のような関係にずっと憧れがありました。
いつも1人でいた私に、話しかけてくれた子がいて、それがいい思い出として残っています。その子とは今でも仲良しです!
──友人から、どんな人だと言われることが多いですか?
「私を漢字一文字でいうと何?」と聞いたことがあって、そのときに「柔」と言われました。自分では「潔(い)」だと思うんですけど…。
柔らかそうに見られがちなのですが、意外と思ったことはハッキリ言うタイプで、「潔」の方が合っている気がします!
──これからレジャーに最適な季節になっていきます。仲のいい友人と行きたい場所はありますか?
ずっとお花見がしたかったのですが…もうシーズン終わってますよね(笑)。なので外でピクニックがしたいです。あとは海外に行くのもいいいですよね!
──海外で特に行きたい場所はどこですか?
ニュージーランドに行きたいです!私、羊を数えながら寝るのをリアルにやってみたいという夢があるんですよ(笑)。
──今月14日は母の日です。普段、母親とはどのような会話をしていますか?
母の日には、毎年花を贈っていて、今年もどんな花を贈るのかを考えているところです。
離れて暮らしているのですが、電話は定期的にしていて、作品の話題になることもありますが、母はおしゃべりなので、母の近況を聞いて「そうだね」とうなずくのが私の役目になっています。
──地上波初主演作の放送も始まり、ますます活躍が期待されますが、今後の目標を聞かせてください。
今回、主演ということで、受け身の芝居が多く、そこに楽しさを感じました。また、長い期間で同じ役を演じたらどのように感じるのだろうという興味も芽生えたので、これからも役を通していろんなことに挑戦していきたいと思います。
──最後に、これからドラマを見る視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
台本を初めて読んだときに、いろんな伏線が張られていて、最終話でそれらが全て繋がる感覚がありました。
最後まで見ていないと伏線が落とし込めない物語になっているので、全てが繋がっていく感覚をぜひ味わってもらいたいです。
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