水10ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ)のスタッフが、キャスティングの裏話を明かしました。
<【前編】向井理は「繊細な部分で意見をくれる」 プロデューサーが語る『パリピ孔明』撮影の裏側>
現在放送中の“音楽青春コメディ”『パリピ孔明』は、「ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の、人気コミックが原作(原作:四葉夕トさん、漫画:小川亮さん)。
中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井理)が現代の渋谷に転生して、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子(上白石萌歌)の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていくサクセスストーリーです。
フジテレビュー!!は、本作の企画を務める髙木由佳(フジテレビ)と、八尾香澄プロデューサーにインタビュー。
後編では、アーティスト起用の裏側や、ドラマを彩る楽曲について、“もし孔明が身近にいたら”を聞きました。
“世界的シンガー”のキャスティングに悩んだ理由
――本作には大勢のアーティストが出演しています。「向井さんと森山さんがキャスティングを手伝った」という話を耳にしましたが、本当ですか?
八尾:キャスティングを進めるうちに、自然とミュージシャンの出演が増えてきて、私も髙木さんも新鮮なキャスティングが楽しくなってきて、「この役もミュージシャンが演じてくれたら面白いね」と盛り上がりまして(笑)。
とは言え、趣味に偏ってしまいそうなので、視野を広げなければと思っておりました。
そこで、撮影の合間の雑談で「この役、まだ決まってないんだけど誰がいいと思う?」とフランクに聞いたら、向井さんも森山さんも、みなさん楽しそうにアイデアを出してくれて、実際にオファーしたアーティストさんもいました。
キャスティング以外にも、いろいろなところでアイデアをたくさんもらい、みなさんに頼りながら作品を作っていきました。
――アーティストのなかで、特に注目してほしい方はいますか?
八尾:全員素晴らしい方なので挙げるとキリがないですが、あえて言うなら、世界的シンガー、マリア・ディーゼル役のアヴちゃん(女王蜂)。髙木さんのアイデアです。
「世界的シンガー」と聞いて思い浮かぶアーティストはたくさんいますが、どうしても本人のイメージが強すぎると“役に見えない”という面があって悩みました。
劇場アニメーション「犬王」(2022年)のお芝居を見て感じたのですが、アヴちゃんは歌声が素晴らしいのはもちろん、役を演じると、ご本人の中に新たな魅力が爆発して出てくる方!マリアとアヴちゃんの化学反応が見たいと思ってオファーしました。
――劇中には、さまざまなジャンルの音楽がたくさん登場しますが、どのように作ったのでしょう。
髙木:音楽のプロの方々に、各キャラクターのパーソナリティが見えるような曲を作っていただきました。通常のドラマは、作品が想像できる曲を主題歌にすると思いますが、『パリピ孔明』には主題歌がありません。その代わり、それぞれの曲を聴いたときに、そのキャラクターを想像していただけたらと思っています。
八尾:なかでも、英子が作った最初の曲という設定の「DREAMER」は重要な一曲です。英子の等身大の曲にしたいという思いで、英子とも同世代の幾田りらさん(YOASOBI)に、作詞・作曲をお願いしました。幾田さんも、英子のように路上ライブをしていた時期があるそうで、共感できるところがたくさんあると、引き受けてくださいました。
そして力強く、あたたかい、本当に素敵なデモが上がってきて、お願いして良かったと心から思いました。
孔明に考えてほしい戦略は?「ドラマの宣伝」「テレビ局の経営」
――もし、八尾さんと髙木さんのそばに孔明がいたら、どんなことをお願いしたいですか?
八尾:作品の宣伝戦略を立ててもらいたいです。自分が苦手なところでもあるので…。いい作品を作っても、やっぱり見てもらわないと始まらないので、「このタイミングでこの情報を出して、伏線回収して…」みたいに長期的な宣伝プランを考えて、一歩ずつ実行してほしいです。
髙木:私のそばからは離れますが、役員になって経営戦略をしていくところを見てみたいです。参謀として経営会議に参加して、他局の分析をして、戦略を立てて…。
八尾:いろいろな会見に、あの姿で登場したら…。
髙木:すごく目立つけど、話題になるかも(笑)。きっと孔明にしか思いつかないことや、あのキャラクターだからこそできることが、たくさんあると思います。
――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
髙木:1秒1秒、どのシーンを切り取っても、力があると思います。キャスト・スタッフ全員が200%の全力を出して作った作品なので、ぜひご覧ください。
八尾:世の中には、サラッと見られる、通りすぎていくようなエンタメもあるかもしれません。でも『パリピ孔明』は、見ているうちに目が離せなくなる、熱量の高いドラマに仕上がっていると思うので、どこも見逃さずに楽しんでいただきたいです。
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