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CLOUDYと450人の中高生が一緒につくった自由学園の新制服が完成

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NPO CLOUDY
購入金額の3%をガーナのNPO活動に寄付し、途上国支援を実現

特定非営利活動法人CLOUDY(代表理事 銅冶 勇人、以下「CLOUDY」)と学校法人自由学園(理事長:村山順吉、本校:東京都東久留米市)は同校が2025年度よりリニューアルする制服を共同で制作しました。

「人に伝えたい制服」をコンセプトに、学生が発案したデザインを基にした制服です。再生素材を使用し、環境への配慮を示すとともに、理念がボタンに刻まれるなど、細部にわたる工夫が施されています。

さらに制服の購入金額の3%はガーナで活動する特定非営利活動法人CLOUDYに寄付をされ、学校給食や女性の生理用品セットとしてガーナで活用されます。寄付金の使途も、全校生徒で議論を重ね、決定しました。

また卒業後には循環できる制服として入学してくる後輩に譲渡できる仕組みをつくったり、使わなくなった制服は別の形にリメイクし、持ち続けることができたりと、卒業後も無駄にしない形を検討しています。




CLOUDYと自由学園のコラボレーション背景
■背景
自由学園は、2024年度の共学化に伴い、学校生活における服装について全校生徒で検討を重ね、新たな制服を制作することを決定しました。

新制服の検討にあたり、単なる柔軟性・快適性・コスト面だけでなく、エシカル・サステナブルであることを重視し、自然や多様な人との共生を取り入れた社会課題に関連する教育的価値のあるブランドであるCLOUDYに声をかけ、プロジェクトがスタートしました。

自由学園は、より良い社会を創る人を育むことを目指しています。そのため、校舎や校則、そして今回の制服も、大人が作ったものを子どもたちに提供するのではなく、制作プロセスや意思決定に生徒が関わることで、学びの機会にしていきたいと考えています。

今回の制服制作では、全校生徒450人が意思決定にまで関与する共創的なアプローチを取り入れ、新しい制服のあり方・伝え方を定義していくことを目指しています。

CLOUDYは、アフリカの民族柄、伝統の織、特産品などを使用した、アフリカンテイストのアイテムを展開するブランドです。特定非営利活動法人CLOUDYとしてアフリカの支援も行っており、制服の制作を通して、途上国の支援に繋げていきたいと考えています。
新制服について
■新制服のこだわり
「人に伝えたい制服」をコンセプトに据え、生徒たちは「意味を伝えたい」「形を伝えたい」という2つの視点で新制服を制作しました。

<こだわったポイント>
・生徒とデザイナーによるデザインの共同制作
デザイナー任せのデザインから選ぶのではなく生徒自身がアイデアを出し合い、ガーナのデザイナーと共に試行錯誤を重ねて完成させました。特に、学校のスクールカラーや校歌のモチーフを効果的に取り入れ、学校の伝統や変化を表すものに仕上げています。

・環境に配慮した再生素材の使用
持続可能な未来を考え、リサイクル素材を積極的に採用しています。

・ガーナ人のデザイナーによるオリジナルテキスタイル
異文化との融合を取り入れ、グローバルな視点を持つデザインになっています。デザイナーはCLOUDYに所属するガーナ人のデンチ氏です。

・理念が刻まれたボタン
自由学園の理念「Thinking Living and Praying(思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ)」を形にし、日々その精神を感じながら過ごせる仕掛けになっています。

・裏地の柄や隠しポケットチーフ
普段は見えない部分にもデザインのこだわりを持ち、フォーマルな場面でも活用できるようにエレガントさと式服の高貴なイメージをキープしています。

・制服の譲渡
卒業後、後輩に譲れる仕組みを整え、一着の制服が次の世代へと受け継がれる形を検討中です。

・新しい形への再構築
役目を終えた制服は、別の形に変わり、思い出とともに使い続ける形を検討中です。

・制服の購入金額の3%を特定非営利活動法人CLOUDYに寄付
ガーナで活動する特定非営利活動法人CLOUDYに寄付をし、学校給食や女性の生理用品セットとしてガーナで活用されます。寄付金の使途も、全校生徒で議論を重ね、決定しました。








リボン・裏地・チーフのデザイン、ネクタイ・ボタンのデザイン。ネクタイとリボンのカラーはこれまで女子校と男子校に分けられていたそれぞれの学園が大事にしているカラーを使用している。


■新制服の写真
完成を記念して、生徒が学校内のお気に入りの場所で制服の撮影をしました。撮影はCLOUDYのカメラマンであるガーナ人のロナ氏が来日して担当しました。



中等部校舎1階(中1 Yさん)中等部校舎1階を選びました。ここは学園で一番気に入っている場所です。友情や恋愛、全ての物語を作ってきてくれました。恋愛は僕じゃないですけど笑。





校内を流れる小川にかかる橋(中3 Rさん)校内には畑があり、いろいろな作物を育てていますが、その傍らにはきれいな小川が流れています。ここは学園のどこよりも空気がすごい澄んでいて、沢山の思い出が詰まっていて、私にとっての自由学園を表す場所です。世界中の人に自由学園の良さを写真を通して感じてほしいです。





記念体育館(高2 Hさん)記念体育館を選びました。僕はバスケットボール部とアメリカンフットボール部を兼部しています。フロアではバスケの練習を、2階のジムではトレーニングを、毎日の放課後に頑張っていて、とても思い出が強い場所です。





自由学園みらいかん(高2 Kさん)2017年度に完成した自由学園みらいかんは、70年間生徒が育ててきた木が建材や家具に用いられています。初等部の時からお世話になったこの場所で、私たちが次世代や環境問題に対しての希望を抱き作り上げてきた制服を撮影したいと考えました。





高等部食堂(中3 Bさん)東京都指定文化財でもある食堂を選びました。男女別学だった昨年度までは女子部で使っていたので、入学以来毎日昼食を食べた場所です。私の中で一番自由学園っぽくて、ここにいると歴史を感じて、学園生なんだなーと感じられる場所です。





記念図書館(高2 Aさん)記念図書館には7万冊を超える蔵書と十分な閲覧スペースがあり、中高生や大学生が使用しています。この図書館は風景に溶け込む美しさと建築美、そして内装の綺麗さが魅力で、僕のお気に入りの場所のひとつです。



今後の制服の展望
今後、制服そのものが、社会や生徒たちとともに未来の循環を考えられる存在になってほしいと願っています。

ただ廃棄するのではなく、新たな息吹を吹き込める制服へと生まれ変わること。
生徒たちが感じる社会の問題に対して声を上げ、発信できること。
そして、学園の素晴らしさを伝え続けられること。

CLOUDYとしては生徒の皆さんには、この制服を通じて、学園の豊かな歴史や美しい環境、制服に込められた想い、そして自分たちが大切にしていることを伝え続けてほしいと考えています。

また、今この社会で起きているさまざまな問題に向き合い続ける姿勢を育んでいけるよう、この制服の未来に大きな期待を寄せています。

代表者コメント



株式会社DOYA 代表取締役社長 /特定非営利活動法人CLOUDY 代表理事 銅冶 勇人

<コメント>
伝えたくなる制服を作る。

自由学園に初めて訪れた時に、無邪気に自由にのびのび育つ生徒の皆さんが印象的でした。
校舎内を歩けば笑顔とハツラツとした声で気持ちよく心から挨拶をしてくれる、畑に行けば生きることを学びながら土と戯れている、食堂に行けば自分たちで責任を持って日替わりで給食を献立から計算して作っている。
そこには学園がまさに掲げる自立した思想と自由がありました。
自由学園の新しい制服を生徒の皆さんとCLOUDYが一緒に作っていく今回のプロジェクトには大きな意義を感じています。
世の中の社会問題を敏感に責任として感じることのできる世代とCLOUDYが作り出す社会問題の解決というシナジーが新しい学校制服の在り方を表現し、今伝えたい、伝えるべき責任を制服に込めて。

<プロフィール>
1985年生まれ、東京都出身。2008年慶應義塾大学卒業後、ゴールドマン・サックス証券株式会社に入社。並行して2010年にアフリカの社会問題解決を行う特定非営利活動法人CLOUDYを設立。2015年に会社を退職し、同年株式会社DOYAを設立。アフリカでの女性雇用創出を目的としたアパレルブランド「CLOUDY」をスタートするとともにガーナに自社工場を設立。非営利と営利を循環させて作り出すビジネスとクリエイティブで社会課題の解決と途上国の自走を目指す。現在ガーナの自社工場にて700名のワーカーたちと共に奮闘。25年には8校目の学校建設を予定。




自由学園学園長 更科幸一

<コメント>
自由学園の変わらぬ使命は、より良い社会をつくることです。
では、良い社会とは何でしょうか。
それは、人と人が緩やかにつながり合い、
相互扶助の精神により、
愛し助け合うことが当たり前にできる社会であり、
地球上のすべての動植物に対して
やさしい生き方を選ぶことができる社会ではないか、と私は考えます。
その、いわば当たり前の社会を本気になって創造し、
学びを通じて社会に働きかけていく場が自由学園です。
今回、CLOUDYさんというすてきなパートナーと出会わせていただき、制服を通じてより良い社会を創っていけることを、とても嬉しく感じています。

<プロフィール>
1971年、東京の下町の銭湯の息子として生まれ、元気にのびのびとした少年期を過ごす。青年期に入りバスケットボール、バンド、バイク等に没頭しながら、小学生が遅い時間に塾のバックを背負っている姿を見て「日本の教育を変えたい」と志を立てる。自由学園中等科・高等科を卒業後、大学進学を経て、27歳で教員となる。私立高校の教員を経て、2003年、母校である自由学園に着任。2015年以降は女子部・男子部 中等科・高等科(現中等部・高等部)校長を歴任し、2024年4月より現職。旬の社会課題をテーマに扱う、小中学生を対象としたオンライン企画『学園長と一緒に学ぼう』、親・保護者のまなびを応援するオンラインダイアログ「おとなの学び場」が好評を博している。
CLOUDYについて
2010年に設立された特定非営利活動法人。ケニアのスラムに住む子どもたちの支援から始まり、現在ではガーナに学校を建設し教育機会の創出を、工場を建設し雇用機会の創出を、給食提供や性教育を通した健康支援等の活動を実施。 教育・雇用・健康を軸に同じ雲のしたで生きている誰かの曇りの日を思ってアクションしている。

設立:2010年12月
代表:代表理事 銅冶勇人
所在地:東京都渋谷区神宮前5丁目28-10神宮前松井ビル1F
URL:https://cloudynpo.org/
Instagram:npo_cloudy
Twitter:@npo_cloudy
自由学園について
1921年、日本で初の女性新聞記者となった羽仁もと子と、その夫でジャーナリストの羽仁吉一が創立。
2021年4月に創立100周年を迎えた。同年に現在の自由学園の生徒の活動等を取材した書籍『本物をまなぶ学校 自由学園』(婦人之友社企画・編集)、書籍『自由学園一〇〇年史』(自由学園出版局)を刊行。デジタルアーカイブ『自由学園100年+』も公開している。

設置校:幼児生活団幼稚園  初等部(小学校) 男子部・女子部(中等科・高等科) 最高学部(大学部)
中等科以上は寮があり、国内各地、また海外から入学している。これまで別学であった男子部・女子部(中等科・高等科)を、2024年度から「共生共学」とする予定で現在準備中。
幼児通信グループ「イポッチ」、45歳以上を対象とした学校「リビング・アカデミー」も展開している。

URL:https://www.jiyu.ac.jp

<本件に関するお問合せ先>
特定非営利活動法人CLOUDY 担当:末綱、高城、大竹
メールアドレス:info@cloudynpo.org
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