<柄本佑 インタビュー>
――今回、スマホのセルフシャッターで撮影をしていただきました。自撮りは普段からしていますか?
友達と集まった時にはしますが、自分1人を撮るということはあまりないかもしれません。以前、撮影現場で一緒になった若いスタッフたちが、海で「映える」と言って自撮りをしていたんですけれど、顔をちゃんと写さないでこうやって撮っていて(手をカメラの前に出して顔をカメラからそむける)。
「それ、顔写ってないじゃん」って言ったら、「いいんです、映えてます」って。カメラにピースをするのでも、体がこんな感じ(体を大きく傾けて)で、「これが映えているんです」って。なんだかこだわりが見えて「すごくいいな」と思ったことを思い出しました。
――フォトブックについてお聞きします。およそ2年の制作期間のあいだに、憧れの写真家の森山大道さんと荒木経惟さんとのフォトセッションが行われました 。感想を教えてください。
本当に幸せだし、自分は本当に恵まれてるというか、運がいいなと思います。大道さんも荒木さんも、僕が学生の時からすごく好きで追いかけていた方々でもありますし、お2人のドキュメンタリーや本も読ませてもらっていました。まさかこんなふうに、大好きなお2人に撮っていただく機会をもらえるなんてという気持ちです。
――フォトブックには、撮影時の詳細な様子が記されていて、まるでドキュメンタリーのように臨場感たっぷりに伝わってきます。どのような経緯で作成されたのでしょうか。
書籍にするのか、具体的な仕様などもまだ決まっていなかった時に、「大道さんとか荒木さんに撮ってもらいたいですね」なんて、無責任に言っていたら本当に実現していただいて。撮ってもらった後に、「これはしっかり良いものにしなければ」となったところがこのフォトブックの出発点でした。
――撮影で印象的だったエピソードはありますか?
自分に縁と因果のある衣装や場所で撮ってもらいたいという思いがありました。荒木さんにはスタジオで、母(俳優の角替和枝さん)からもらったコートと、母に最後に買ってもらったジーパンを引っ張り出してきて、黒のTシャツにスニーカーで挑みました。大切にしているだけになかなか着る機会がなかったものを身に着けて、自分にとって何かのターニングポイントになるといいなと。
大道さんには、僕にとって青春期の思い出の場所である新宿で撮影していただきました。今はもうありませんが、まだ四方を映画館に囲まれていた頃の歌舞伎町の噴水のあたりによく入り浸っていました。
大道さんといえば新宿のスナップ写真のイメージがあるので、是非とも新宿という街で今の自分と過去の自分が出会うようなイメージで撮っていただきたかったんです。
「いつか着よう」と思っていたタキシードと、ジーパンとTシャツと下駄というスタイルの2ポーズを撮っていただきました。Tシャツは僕のデビュー作の映画『美しい夏キリシマ』(2003年)の映画会社の方からいただいたスタッフTシャツです。
念願だった巨匠との撮影、フォトブックへの思いについて語ってくれた柄本さん。大河ドラマで藤原道長を演じて気づいた変化についても聞きました。柄本さん自身がセルフシャッターで撮影した写真とともにお届けします。
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