尾上松也、右近らが刀剣男士に！初演出の松也は「後輩たちが演じたいと思うような作品に」

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尾上松也さんらが“刀剣”に扮します。

「新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐（つきのつるぎえにしのきりのは）』」の製作発表記者会見が6月5日に都内で行われ、松也さん、尾上右近さん、中村鷹之資（なかむら・たかのすけ）さん、中村莟玉（なかむら・かんぎょく）さんが出席しました。

刀剣に宿る付喪神が戦士の姿となった刀剣男士を率い、時間遡行軍による改変から歴史を守る人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」。刀剣展に女性ファンが列を成すなど人気コンテンツとなった同作は、舞台、ミュージカル、映画などさまざまなメディアミックスを展開し、一大ブームを築きました。

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このたび、新作歌舞伎として7月に新橋演舞場で上演されることになり、松也さんらが本作への意気込みを語りました。

三日月宗近を演じるほか、初めて演出を手がける松也さんは、「長年の夢でありました新作歌舞伎を作ることになり、非常にありがたく思っている」と感激の表情。

小狐丸と足利義輝に扮する右近さんは、「これまでも何度か新作歌舞伎に参加させていただきましたが、今回は松也さんを頭に若手メンバー一丸となって挑みたいと思っております。7月の歌舞伎は『（新橋）演舞場が一番面白い』と言っていただけるようにみんなで励んでいきたい」と意欲たっぷり。

松永久直と同田貫正国を演じる鷹之資さんは、「こうして新作歌舞伎『刀剣乱舞』のメンバーに入れていただけて、うれしくもあり、楽しみでもございます」。

義輝妹紅梅姫と髭切を演じる莟玉さんは、「新作への参加は経験がありますけども、今回はなんといっても松也兄さんが主演で、公私ともにお世話になっているお兄さんが演出もされる場に立ち会うことをすごく楽しみにしております」と、それぞれ出演にあたっての心境を明かしました。

見どころについて、松也さんは「『刀剣乱舞』を歌舞伎化するにあたってのコンセプトは、今までありそうで、見たことのなかった古典歌舞伎をイメージしていますが、皆さんが想像するような王道のテイストもふんだんに盛り込みたいと思っている」と説明。

さらに、「もう一つのこだわりといたしましては、あまり最新技術にこだわらないように。決してそれを否定するわけではなく、アナログの形で生の舞台のよさを表現できたら」とアピールしました。

また、ミュージカル『刀剣乱舞』に出演している俳優陣と共演経験のある右近さんは、「高橋健介くんやspiさん、有澤樟太郎くんなど、刀剣男士の先輩たちも今回の歌舞伎化をとても喜んでくれていまして、『それをやられたら僕たちが困っちゃうというような舞台を作ってほしい』と、背中を押してくれました」と、“刀剣男士”からエールを送られたことを報告しました。

新作の演目に『刀剣乱舞』を選んだ理由を問われた松也さんは、「歴史がテーマになっていることが大きい。そして、キャラクターの造形です。舞台やミュージカルの『刀剣乱舞』を拝見していても、歌舞伎的要素を盛り込んだ衣装を着ているキャラクターがたくさんいますし、歌舞伎にしやすいんじゃないかと思いました」。

公演に向けての心境を聞かれると、「新作をやるときに常に思っていることは、どんな形で上演しようが、今回一度だけというつもりはなくて、これから何百年後かに『刀剣乱舞』が古典歌舞伎として皆様に愛される、そして、後輩たちに『演じたい』と思ってもらえるような作品を残したいということ。今回もそんなことを意識しながら作っていきたい」と力を込めました。