杏野朱羅(あんの・しゅら)/松本若菜

杏野朱羅役/松本若菜

帝釈総合病院 救急科・医師

運び込まれる急患は一切区別せず、お金がなくても、ヤクザであろうと「絶対に助ける」という強い信念を持つ医師。

病院の都合を勘案したり、上司に忖度(そんたく)したりするつもりも一切なく、ただ目の前の患者を救うことだけに心血を注ぎ、生死に関わる修羅場であればあるほど本領を発揮し、ときには重症患者2人を同時にオペする神業も。

その立ち振る舞いから、三面六臂(さんめんろっぴ)の鬼神・阿修羅になぞらえ“アシュラ先生”と院内では呼ばれている。

ホットラインを事前に予知する特殊能力をもち、朱羅が「来る」とつぶやくと、必ずホットラインが鳴り、急患が。

そんな朱羅ですが、決して生まれながらの天才ではなく、血のにじむような努力と研鑽(けんさん)を重ねて今に至る。

「修羅場に“もう一度”なんかない。もしも誤れば、そこにあるのは“死”」であることは朱羅が一番理解しており、極限のプレッシャーのなか、命の最前線に立ち続けてきた。これだけ続けてこられたのは、かつての恩師で副院長・多聞真(渡部篤郎)との約束が関係しているようで…。

ちなみに救命のスキルは抜群だが、それ以外はまるでダメで日常生活はズボラそのもの。